私としては珍しく、ヤフオクで2日続けて落としてしもた。それも両方とも1円で、競合は1人もいなかった。
1つは、LEDデスクライト(未使用、送料込みで1201円)で、もう1つはIH炊飯器(3合炊き、中古、同1544円)。
前者は、アマゾンで同価格帯の奴を注文してたが、アマゾンが管理する商品ではないので配送に2、3週間掛かる予定だった。しかし、(岸田内閣により)汚染水の海洋放出が決まった日に合わせるかの如く、一方的にキャンセルされてしまう。
ヤフオクで、それよりも光量が明るい(700lm)のが1円スタートで出品されてたからダメ元で入札したら、(クリップ式なせいか)すんなりと落とせた。アマゾンでは2000円ほどで売られてるもので、レヴューもそこそこである。
勿論、なくても構わないが、LEDデスクライトがあれば、部屋の明かり(蛍光灯)を点けなくても本やスマホが読めるので、電気代がそこそこ節約できる。
たかが炊飯器、されど・・
後者は、今使ってる炊飯器(2001年製)の内釜のテフロンが剥がれ落ち、炊いたご飯が少しくっつく様になった。更に、内蓋や蒸気口を外して洗えないので、夏場になるとご飯が臭くなる。それに、アンコや蒸しパンを炊飯器で作ったりもするので、余計に内蓋や内釜が汚れる。
しかし炊飯器の相場は、中古でも高く、1万円以上は当たり前で、安いのでも3000円は下らない。
中華製の新品のマイコンジャーを4千円ほどで買う選択肢もあるが、デスクライトを落としたばかりなので、無駄な出費は千円でも避けたい。
”安物買いの銭惜しい”ではないが、電子レンジでも代用できる炊飯器如きに、余計なお金は一銭も掛けたくはない。つまり、”安物買い”は賢く生きるだけでなく、庶民の存続における戦術の1つでもある。
ヤフオクで落とす時は、1点集中ではなく、幾つもの候補を並べ、モノの状態と価格と送料のバランスで決める様にしている。勿論、安くていいものや人気ある中古は、少々古くても競合が激しく、落札額は適正価格よりかはずっと高く吊り上がる。
結局は消去法になるが、今回は一番欲しかった奴がすんなりと落とせた。そういう意味ではラッキーだったが、競合が一人もいないのにはやはり理由がある(残念)。
今回落としたのは、アイリスオーヤマのIH炊飯器(RC-SA30E-W、中古美品 2018年製)だが、”分離式でIH調理器としても使える”というペテン臭い炊飯器である。
そういう事は露知らず、殆ど擦れてない”極厚内釜”や”内蓋丸洗い”に惹かれてしまったのだ。落とした後に、アマゾンで確認すると、新品では2万近くするが中古でも9千円近くする。
(ジャンクではない)稼働品が1544円で落とせたのは凄くラッキーな事だが、肝心の分離式というのがどうも気に食わない。
レビューでは、予想通り賛否両論である。事実、IH調理器の上に内釜を乗せるという陳腐な発想は、顧客という名の大衆をバカにし過ぎじゃないか。
安価なマイコンか?高価なIHか?で迷ったが、マイコンにもIHにもピンキリある事を後で知った。が既に遅しである。
結局は、IH炊飯器の力不足を補う為のIH調理器の余計な組み合わせが、この炊飯器のおバカな特徴でもある。
そう思うと、ウン万も出して炊飯器を買うおバカな日本人の気持ちが判らないでもない。
今はただ、無事にご飯が炊ける事だけを只々祈るばかりである。
使ってみて
LEDデスクライトは”3段階調色と10段階調光”の今や定番の機能で、(時代遅れ感のある)リモコン式だが使い勝手は悪くはない。
ただ、明るさが700lm(8W)にしては物足りなく、全長66センチ(点灯幅24cm)のサイズも小さく感じた。2階の自部屋のアーム式デスクライトにはダイソーのLED電球(485lm、4.5W)を点けてるが、細長い点灯域のせいか、それよりは暗く感じる。
一方で、心配してたクリップ式だが、厚手の本に挟めばデスクスタンドとして安定し、金属式のフレキシブルパイプも思った以上に頑丈である。更に、この手の製品にしては珍しくACアダプタ付きだから、そこら辺は合格とも言える。
という事で、1200円にしては価格相応だが、明るさ以外はハズレという訳でもないが・・何と評価していいのやらではある。
さてと、期待してたIH炊飯器だが、見かけは見事なまでにスッキリしてて、流石に”昨今の2018年製”と思わせる作りである。
少なくとも、今使ってる2001年ものとは大きな違いで、ランクで言えば中古美品に属するだろう。
また、”極厚銅釜”と謳う3mm厚の内釜も思った以上に分厚くズッシリとしてて、これで炊けば”美味しい米が食える”と期待を持たせてくれるではないか。
と、ここまではいいが、分離したIH調理器はごく普通のモノだが(悲)、ほぼ新品の状態である(嬉)。これも想定内だが、この炊飯器の最大の売りである”銘柄炊き”という6種(最大で約30種)の機能は殆ど必要ないと思える。というのも、ドケチな私は格安のブレンド米しか食わないのだ。
その他の機能は必要最低限的なもので、”銘柄炊き”以外のメニューはコンパクトに纏まってて判りやすい。
試しに、蒸しパンを焼いてみたが、(早炊きで試したせいか)ごく普通の出来だった。が、ふっくらと上品に焼き上がった気もする。ただ保温の温度が高く、レビューにもある様に、炊飯終了後はすぐに保温を切るべきだろう。
という事で、結論からすれば(1500円の中古美品の炊飯器として見れば)十分合格点をあげられる買い物だったと言える。
一方で、新品で2万近くするレベルのモノではない事は確かで、良品中古でも1万円を超える値で売ってる所(YAHOO)があるが、私には全く理解に苦しむ。
炊飯器とても、所詮は”米を炊く”という原始的な道具に過ぎない。そんな次元のモノにウン万も出す必要がどこにあろう。マイコンで炊こうがIHであろうが、ご飯はご飯に過ぎない。どう頑張っても大トロにはなれないのだ。
しかし、大衆は高価な家電製品を買い漁り、自己満足という精神安定剤を手に入れる。
自己満足という視点で言えば、中古美品をより安く手に入れるのも同じ事だ。
ケチこそが生存戦略の第一歩と考える私にとって、”1円オークション”とは有り難いイベントなのである。
追記
早速、ご飯を炊いてみた。
レビューにある様に、殆ど期待はしてはいなかった。普通に食べれる程度の出来で充分な筈だった。
”硬めに炊きあがる”という噂があったから、”柔らかめ”にして、更に(何時もの様に)水を少し多めに入れる。銘柄は一応”ヒノヒカリ”にした。(クズ米に近い)格安のブレンド米でも、ヒノヒカリはヒノヒカリである。
今まで使ってたマイコンジャーだと、炊きあがりの表面が均一になっていた。これはこれでそれなりに美味しいのだが、今回落としたIH炊飯器では、表面がボコボコに炊きあがる。
神にも祈る気持ちで食べてみると、異次元の味覚がそこには存在していた。
”これがIHの実力か・・”
私は自分の舌を疑った。中古のそれも1円で落とせた紛い物である。
ケチにとっては”安かろう悪かろう”は天敵であるし、現実の大きな壁でもある。その壁を私は打ち破ったのだ。
答えははっきりした。
”中古の炊飯ジャーには2000円以上は出費するな”
これが私が導き出した解答である。
リーマンがガウスがアーベルが、今に生きてたら同じ事を言っただろう(多分)。
つまり、モノとSEXには一銭の価値もない。故に、徹底的に値切った奴が勝者なのである。
因みに、翌日の朝も(仏様に出してたご飯も含め)冷蔵庫に冷やしておいたご飯を食ってみたが、モチモチ感はないものの美味しさがギュッと詰まった様な食感は保たれていた。
特に夏場は、一晩中外気に触れたご飯はパサパサになるか、腐った様になるかのどちらかだが、美味しさと食感は見事なまでに保たれている。
IH特有のきめ細かな温度設定がそうさせるのだろうか?クズ米に近いブレンド米がヒノヒカリに様変わりするという至福の瞬間・・
正直、ご飯を食ってこれ程までに美味しいと思った事は(日本人として悲しい事だが)今までなかった。
どうりで、ウン万もする炊飯器が飛ぶように売れる筈だ。
どうやらコイルの巻き具合に違いがあるみたいです。
転んださんのは底面だけのコイルで、高価なやつは底面だけでなく側面や蓋にまでコイルが巻かっている。
ただ最近のIH炊飯器はAIによる加熱管理が優れてて、ふっくらと絶妙に炊きあがるみたいです。
私は昔ながらの圧力鍋で炊いてるんですが、大人数ならIHとそんなには変わらないみたいです。
そういう機能の差があるんですね。
IHにも圧力釜タイプがあるんですが、少し高いみたいです。
今回はてっきり騙されたと思ってたんですが、意外にいい買い物が出来ました。
ハードオフに行ってもなかなか安いものがなく、あっても古く内釜がボロボロ状態なので、送料は嵩むものの1円で落とせたのはラッキーでした。
お陰で以前は余り好きではなかったご飯が大好きになりました。
では・・・