最後になりますが、石巻での茶席について。
今回は移動距離も長いのでなるべく荷物は少なくしたい、
でもある程度の形は作りたい、ということで
しつらえは極シンプルに、茶道具は木製で軽めをこころがけました。
とても評判がよかったのは茶席に飾った野の花たち。
地方で茶会を開くときにはその土地の野生の草花をできる限り使うことにしています。
萬古焼きの花器に、かっこちゃんが仮設住宅の周りに咲いている花たちを摘んで飾ってくれました。
その花を見て、「道ばたに咲いていると何でもない花もこうやって飾ると気持ちがいいね」
と皆さんが喜んでくださいました。
それから特に男性にウケが良かったのが小さな茶杯。
まるで酒杯のようで、「これを飲んだらいい気分になっちまうな」と
楽しそうに飲みほしていただきました。
淹れたお茶は上海小町さんが福建省安溪のお茶、
私は台湾の凍頂のお茶を。
服装も小町さんはチャイナ服風のブラウス、
私は台湾のジェン氏の茶服を着用。
そのためか、ちゃんと事前に名乗らなかったからか、
皆さん最初は私たちを中国人と台湾人と思っていたようです。
今回私が淹れた茶葉は
まうぞうさんから提供していただきました。
もともとこの茶葉は台湾南投県鹿谷郷の茶荘「
挑茶驛站」の若だんな林偉信氏から
こういうボランティアのために、とまうぞうさんが預かってきたもの。
清香金萱茶と熟香金萱茶。
台湾の人の温かさをここでも強く感じます。
非常感謝!
お茶請けは小町さんがブールドネージュのココア味ときな粉味をたくさん焼いてきてくれました。
手作りのお菓子はやはりとても喜んでいただけますね。
次回は私も何かハンドメイドのお菓子を考えたいなと思っています。
今回の訪問は初めてということもあり、
反省する点、改善すべき点は多いのですが
行ってみて感じることがたくさんありました。
石巻に行ってきたことをお話しすると
多くの方が「招待されたのですか?」「何かイベントに参加したのですか?」と尋ねられます。
「いえ、ボランティアは自分から働きかけなければ実現は難しいです。」
確かに縁あっていただく機会もあるかもしれませんが、普通は待っていても向こうから迎えに来てはくれません。
今回は石巻に常駐してアレンジしてくださる方々のお蔭で行くことができましたが
小町さんが日頃からアンテナを張り、声かけをしてくれたからだと思います。
もちろん私たちが行ったところで何かが変わるというわけではありませんが、
現地に行って皆さんと交流することで少しでも新しい空気が入れば、と思います。
このような活動をこれからもできるだけ続けていきたいと思っています。
私も参加してみたい、と思われましたら、是非お声をかけてください。
お茶の力、一緒に信じてみませんか。
石巻レポはこれで終わります。
長文を読んでいただき、ありがとうございました。
ご訪問ありがとうございます。
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