先週末、
うつわ謙心さん主催による『台湾茶をたのしむうつわ展』が開かれ、
開催二日目の午後、立ち寄ってみました。
展覧会で欲しいものを手に入れるためには
初日の開店前に並ぶのが鉄則ですが、
期間中この日しか行ける日がなかったのと、
今回は特に購入計画もなかったので、
あまり人がいない時を狙ってゆっくり見るつもりで。
さすがに初日はものすごい人だったそうで、
特に
えむにさんの展示品などはほとんどめぼしいものが残っていませんでした。
その後の週末に併設したカフェと茶会も大賑わいだったそうです。
台湾茶の器が広く認知されてきて、人気が高まっているという証しでしょうね。
大きい茶壺に合う容量の茶海が欲しかったので
豊増一雄氏の青瓷を見せてもらっていたら、何とご本人登場。
この日は在廊の作家さんがいらっしゃらない予定でしたが、嬉しい誤算。
焼き上がったばかりの作品も携えていらしたので、お話を伺いながら見せていただきました。
その中で、ひとつ釉薬が他と違って青みが美しく、
姿の愛らしい急須が目にとまりました。
急須を買う予定ではなかったし、
容量も100mlを切る大きさで教室にも茶会にも使えないし・・と迷っていたら
豊増さんが「一人で飲む時にでも」と。
その一言にハッと気付かされるものがありました。
ここ数年、茶器を買うときはいつも
「茶会に使えるかしら?」とか
「教室で使うなら数はいくつ揃えないと・・」
とお仕事を優先していました。
お茶の楽しみって、もっと個人的なものであっていいんですよね。
中国茶に興味を持った頃に初めて買った
小さな茶杯一つがすごく嬉しかったことを思い出しました。
そんなことを反芻しながら、ひとり茶。
木柵鉄観音の老茶1988年。
お茶請けは頂き物の「デカダンス ドュ ショコラ」のバレンシアとオランジェット。
ああ、至福。
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