神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

ラ・メランジェ ダージリン紅茶紀行 Vol.5 Singtom

2019-07-13 | 茶旅

ダージリン滞在も後半です。

Chamongが位置するロンボン・バレーから、次の宿泊先Singtom Tea Estate & Resortのあるダージリンウェストへ車で向かいました。

1862年に建てられ、イギリス統治時代の雰囲気を残すヘリテージホテル、Singtom Tea Estate & Resort。

ツアーメンバーのIさんはこの建物の写真を以前見たことがきっかけで紅茶の世界に入られたそうです。

正直言いますと、ホテル設備も旧態依然・・・(苦笑)。

部屋も少ないので、私たちツアーで満室となり、

ベッドも足りないのでエキストラベッドを入れてもらいました。

 

でも、ここでの滞在の2日間はとても刺激的で面白かった!

インドお約束の停電を経験したり、

アットホームな雰囲気の中で、インドの身分上下関係の現実を垣間見たり・・。

プチ料理教室も。

キッチンを見学し、チャパティーやカレーの作り方を教えていただきました。

本場でいただくスパイスの味は病みつきになります。

こちらの料理はすべてベジタリアンメニュー。

それが、とても美味しいのです。

カリフラワーやじゃがいもやナス、トマト、ひよこ豆などがよく使われていました。

私のお気に入りはチーズ(さいころ状のカッテージチーズ風のパニール)のカレー。

 

ホテルの裏からは世界第三位の山、カンチェンジュンガを中心とするヒマラヤ山脈も見えるそうなんですが、

私たちの滞在中は残念ながらついに霧は晴れてくれませんでした。

 

ただ、夜には突然霧が晴れて、見上げると、ダージリンの街の夜景が星のように見える瞬間がありました。

斜め上には満月が光っていて、足元を見ると蛍がスーッと飛んでいきます。

それは本当に一瞬の出来事で、あっという間にまた霧で覆われてしまいましたが、

ダージリンの神様のプレゼントのように、私たちの小さな思い出となりました。

 

翌日は茶園と工場の見学をさせていただきました。

まずは茶摘みの現場へ。

傾斜のきつい場所での茶摘みは大変そうです。

午前と午後、それぞれ摘んだ茶葉の計量があります。

この重さで日給が決まり、週に一度支払われるそうです。

 

待っている間、茶摘みのお姉さんが食べているキュウリが大きくて美味しそう!

見ていたら分けてくださいました。

計量所そばの集落。

ここに住む人たちは茶園の仕事に従事しているのでしょう。

工場へ。

Singtomの経営グループは同じダージリン・ウェストに位置するSteinthal Tea Estateも所有しており、

現在はSteinthalの茶園の茶葉もこの工場で製茶しているとのこと。

Steinthalは1852年創設され、ダージリンでは最も歴史ある3つの茶園のうちのひとつだそうです。

摘んできた茶葉をまずは萎凋槽で静置します。

とても大切な工程です。

今年のファーストフラッシュとセカンドフラッシュの試飲もさせていただきました。
試飲室にかかっていた試飲方法のポスター。
茶葉の重さは2.5gで時間は4分。
天秤はかりと25パイサの旧コインを使います。


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