神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

紅水烏龍

2009-05-24 | 烏龍茶(台湾茶)
大陸緑茶の新茶が出揃った頃に気になり出すのは
やはり台湾の春茶です。

今年は何となくバタバタとしていた上に
新型インフルエンザの脅威もあって
渡台は無理かなーと思っていたのですが、
わずかな時間を使って来月初旬に飛んじゃうことにしました。

でもそれまでも我慢できずに新茶を購入
先月中国茶交流会でご一緒した茶清心さんのHPにUPされていた、
「阿里山春茶セット」。
阿里山の清香、金萱、紅水の三種セットです。

届いた袋を早速開けて飲んでみました。
春らしい爽やかな香りと味わいです。
中でも気に入ったのは、紅水烏龍茶。

最近台湾でもこの紅水烏龍茶は人気のようです。
お茶屋さんによっては紅水烏龍を
夏にウンカを噛ませて作ったタイプ(貴妃茶?)
としているところもありますが
私の理解では青心烏龍種や軟枝烏龍種を高発酵熟焙煎で製茶したもの。
伝統回帰と言いますか、
80年代の凍頂烏龍茶の濃香製法に近いのではないかと思います。

茶清心さんの紅水もいい焙煎具合で、
これをもうあと何ヶ月か置いておくと、
よりまろやかに美味しくなること保証付き♪
丁寧に封をし直して、もうちょっと待ってみることにしました。
え?新茶で買った意味がない?
いえいえ、やはり美味しいお茶はタイミングよく買って、
タイミングを見計らって飲まないと!

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4 コメント

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伝統的製法 (アメリ)
2009-05-28 10:56:26
こんにちは。
ちるさんのところからこちらを時々拝見していました。
初めて書き込みさせていただきます。

>青心烏龍種や軟枝烏龍種を高発酵熟焙煎で製茶したもの。
伝統回帰と言いますか、
80年代の凍頂烏龍茶の濃香製法に近いのではない

伝統的製法と現代の製法の違いなのですが、私の認識は少し違います。

そのことについて、「台湾の茶」の徐英祥氏に質問したことがあります。それの違いは日光萎凋と撹拌とのこと。
伝統的製法の日光萎凋では水分量が10%減(第一葉が退色し、第二葉の端が波が出たという状態)だったのが、現代製法は5%減もないくらい。
あと撹拌の回数も関係する。団揉は実際あれほど搾る必要は無い。搾るほど、包まれるほど結局は褐変する。それがために攪拌、日光萎凋などを軽くして、青く、赤くならないような水色のお茶を作っている。

と簡単に言うと以上のような回答をいただきました。
台湾茶業改良所でいろいろな指導、研究されてこられましたが、茶農に焙煎を教えることもされていました。茶農の年代のこともおっしゃっていました。

ですから、高発酵というのは正しいと思いますが、焙煎の方はどうかなぁ~と感じています。焙煎が強いのが決して伝統的製法ではないと思っています。

もちろん、こちらのお茶を飲んでいないので軽卒なことは言えません。紅水烏龍茶はそうなのかもしれません。

厳密にいうと、本当の伝統的製法なら形状も違いますよね。
箱の隅をつつくようなことを言って、お気を悪くされないとよいのですが・・・

長文失礼いたしました。
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>アメリさん (ちょし)
2009-05-29 08:05:23
初めまして、コメントありがとうございます。
ちるさんのブログでたまにお名前をお見かけして、とても中国と中国茶について詳しい方なのだと思っておりました。

え・・と、誤解を招くような書き方で申し訳なかったのですが、
私は「伝統的製法」が重焙煎であるという風には書いておりません。
アメリさんのように数字的な検証の根拠は持っておりませんので
あくまで私が台北に住んでいた80年代中頃の印象でのお話です。
何とも曖昧な表現でお叱りを受けるかもしれませんね。

その頃は凍頂烏龍茶の全盛期で、私は友人の経営する茶荘によく出入りをしていました。
発酵については今の主流の高山烏龍茶などに比べればやはり高かったと記憶しています。
焙煎についてはアメリさんのご指摘の通り、軽いタイプ(清香)のものもちゃんとありましたし、熟タイプ(濃香)のものと別れていました。
私自身は焙煎の軽い清香がお気に入りで、こちらを購入していましたが、熟焙煎タイプは地元の年配の方々に人気があるとのことでした。
熟焙煎と言っても香港の重焙煎とは違い、中火で水色が琥珀色だったと記憶しています。
紅水烏龍はそんな時代の懐かしさがよみがえるような気がするので、「80年代の濃香製法に近い」のではないか、と書きました。

どちらにしても個人的な記憶や印象は曖昧ですね。
来月台北に行きますので、紅水烏龍についてはちょっと調べてみます。
伝統的製法については・・多分アメリさんのほうが詳しいと思いますので、またいろいろ教えてくださいね!
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Unknown (アメリ)
2009-05-29 15:08:39
こんにちは。

私も80年代台北天母におりましたので、どちらかですれ違っているかもしれませんね

確かに80年代の凍頂烏龍茶を忘れられないとお好きな方多いようですね。

私も書き込みしているうちに「紅水烏龍」はその当時のお茶のような気がしつつ・・・世間一般誤解されているような気がして、つい書き込みさせていただきました。

たぶんにネットショップまたはお茶屋さん・・現地で聞いたことをそのまま信用されて説明しているように思います。
茶農または最近は茶師と呼ばれる方すべてが、正確な知識を持ってられるわけではないと思っています。
悪意ありなしに関わらず、間違ったことを堂々と発言されてます。現地での説明を盲目的に信じて発信するのはどうかなぁ~と思っています。私は現地での説明も聞きながらも、五感も駆使して感じ取りたいです。やはりそれには裏付けになる科学域的知識も必要ではないでしょうか。

最近特に感じているのですが、ネットシッョブなどの説明を見ても「あまり分かっていないみたい」とがっかりすることばかり。つっこんで説明を求めても、本人は現地で聞いたことを信じているから、納得いく回答が返ってこない。ようするに検証する手段を持っていないのですね。

以上は私の個人的見解です。
私自信の自戒を込めて、かくありたいという理想ですね。

大陸茶よりどちらかというと台湾茶が好みで、日本統治時代の台湾茶の歴史に興味あり、文献を集めています。
なかなか面白いですよ。

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>アメリさん (ちょし)
2009-05-30 09:48:16
天母ですか~当時は日本駐在員の方々の住む高級住宅地というイメージでしたね。
一度だけ日本人学校のグラウンドでソフトボール大会に出るため行った事がありますが、それ以外は貧乏学生の私には縁のない場所でした(笑)。

確かに昔なつかしい製法と詠って売っている台湾茶は時々見かけます。
「この焙煎は伝統製法で・・」と言われて飲んでみたことも何度かあります。
「どうです、80年代の凍頂を彷彿とさせるでしょう?」と聞かれると
「ええ、まあ・・」と答えながら(迎合タイプな人間なので)、
内心「そうだっけ?」と思うこともしばしばでした。
今思うと、この時疑問に思ったのは焙煎ではなく、発酵だったと思います。
現代の発酵度具合の烏龍茶に昔の濃香的な焙煎をかけても昔の味にはならないんですね。
軽発酵に中火焙煎のお茶はどうも性に合わないし、昔の味だとは思えませんでした。

その点、去年あたりから飲む機会が増えた紅水烏龍は飲み口のいい、おいしいお茶だと思います。
決して高級感はないですが、それこそ80年代中頃に普段飲みにしていた凍頂烏龍の濃香を思い出させる気がします。
まあ、多少説明に疑問があっても美味しければいいや、といういい加減な私なので、説得力はないですけど
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