京都の「梶古美術」の梶高明氏が講師を務める
「美にふれる」美術鑑賞講座に通い始めて4年目に入りました。
年に10回の講座では茶の湯の器や掛け軸を中心に、本物を見て本物に触れ、
歴史や見どころ、周辺文化についてのお話を聞くことができます。
京都では梶古美術さん主催の茶会やイベントが年に数回あり、
いつも行きたいなーと思いつつ、なかなか時間が取れませんでした。
今回は梶先生の還暦茶会が普段は入ることのできない広沢池の聴松亭で開かれるということで、
同い年の親近感もあって(笑)、参加を決めました。
この講座の紹介者でもあり、いつも一緒に参加しているヒロエさんは残念ながら都合がつかず、
やはり講座で一緒のうらりんさんと二人で行くことに。
もともと10月1日に行くことになっていたのですが、まさかの台風直撃予報。
早々に延期の連絡があり、旅程もリスケして、11月5日に無事参加することができました。
京都駅から車で30分ほど、仁和寺から嵯峨に行く道の中間くらいにある広沢池。
のどかな里山風景が広がります。
広沢池の東岸にある聴松亭はもとは徳川家の茶室であったとか。
梶さんのご同窓のM家の所有であったご縁から会場となりました。
待合からの風景は秋の情緒たっぷり。
もう少したつと紅葉が美しく色づくでしょう。
昔は対岸から船を出してこの茶室に席入りしたそうです。
まずは広間で懐石をいただきました。
同席の方々は梶先生の京都や広島の生徒さん、奥さまの主宰するお店「うつわやあ花音」のお客さま他、
京都の料理屋の大将や女将さんも多く、和気あいあいとした雰囲気でした。
お料理は「菊乃井」の板前さんたちが調理場で作った出来立ての二段弁当。
どれをいただいても美味しい。
特に松茸の豊年碗はお出汁がきいていて、本当に美味でした。碗は魯山人!
写真を撮り忘れましたが、バカラの鉢で出てきた菊乃井の特製濃プリンのとろけるような美味しさと言ったら!
席入りの前に待合でお菓子をいただきます。
聚洸謹製の「萬里横行自在身」という銘で、蟹をかたどっています。
古来中国では、還暦を過ぎたら蟹のように自由に動いて中央の命令は横歩きでかわす、
という願いを込めて蟹のように赤い恰好をしたのだとか。
そこから還暦には赤を身につける習慣ができたのだそうです。
茶席でも蟹の蓋置が使われていました。
待合には熊谷守一の「河童」画。
還暦を過ぎ、これからはもう'屁の河童’と言いながら生きていこう、と言う意味が込められているそうです。
還暦を過ぎたら好きなことをして楽しく暮らす。
梶先生の思いが伝わってくるようです。
いよいよ躙り口から席入り。
茶室の掛け軸は「兩江独釣画賛」、曾我蛇足画で、賛は一休和尚によるもの。
茶席の器もどれも素晴らしいものでした。
主茶碗は野々村仁清の御本茶碗、銘はたつた。
堂々たる風格の美濃伊賀の水指も見どころのひとつでした。
場所もお料理も茶席もすべてが客のために計算されていて、
梶先生ならではの遊び心が効いた一期一会のもてなしでした。
これぞ茶会の醍醐味、京都まで足を運んで本当に良かったと思いました。
梶先生、ご家族の皆さま、スタッフの皆さま、そしてご一緒した皆さま、ありがとうございました。
「美にふれる」美術鑑賞講座に通い始めて4年目に入りました。
年に10回の講座では茶の湯の器や掛け軸を中心に、本物を見て本物に触れ、
歴史や見どころ、周辺文化についてのお話を聞くことができます。
京都では梶古美術さん主催の茶会やイベントが年に数回あり、
いつも行きたいなーと思いつつ、なかなか時間が取れませんでした。
今回は梶先生の還暦茶会が普段は入ることのできない広沢池の聴松亭で開かれるということで、
同い年の親近感もあって(笑)、参加を決めました。
この講座の紹介者でもあり、いつも一緒に参加しているヒロエさんは残念ながら都合がつかず、
やはり講座で一緒のうらりんさんと二人で行くことに。
もともと10月1日に行くことになっていたのですが、まさかの台風直撃予報。
早々に延期の連絡があり、旅程もリスケして、11月5日に無事参加することができました。
京都駅から車で30分ほど、仁和寺から嵯峨に行く道の中間くらいにある広沢池。
のどかな里山風景が広がります。
広沢池の東岸にある聴松亭はもとは徳川家の茶室であったとか。
梶さんのご同窓のM家の所有であったご縁から会場となりました。
待合からの風景は秋の情緒たっぷり。
もう少したつと紅葉が美しく色づくでしょう。
昔は対岸から船を出してこの茶室に席入りしたそうです。
まずは広間で懐石をいただきました。
同席の方々は梶先生の京都や広島の生徒さん、奥さまの主宰するお店「うつわやあ花音」のお客さま他、
京都の料理屋の大将や女将さんも多く、和気あいあいとした雰囲気でした。
お料理は「菊乃井」の板前さんたちが調理場で作った出来立ての二段弁当。
どれをいただいても美味しい。
特に松茸の豊年碗はお出汁がきいていて、本当に美味でした。碗は魯山人!
写真を撮り忘れましたが、バカラの鉢で出てきた菊乃井の特製濃プリンのとろけるような美味しさと言ったら!
席入りの前に待合でお菓子をいただきます。
聚洸謹製の「萬里横行自在身」という銘で、蟹をかたどっています。
古来中国では、還暦を過ぎたら蟹のように自由に動いて中央の命令は横歩きでかわす、
という願いを込めて蟹のように赤い恰好をしたのだとか。
そこから還暦には赤を身につける習慣ができたのだそうです。
茶席でも蟹の蓋置が使われていました。
待合には熊谷守一の「河童」画。
還暦を過ぎ、これからはもう'屁の河童’と言いながら生きていこう、と言う意味が込められているそうです。
還暦を過ぎたら好きなことをして楽しく暮らす。
梶先生の思いが伝わってくるようです。
いよいよ躙り口から席入り。
茶室の掛け軸は「兩江独釣画賛」、曾我蛇足画で、賛は一休和尚によるもの。
茶席の器もどれも素晴らしいものでした。
主茶碗は野々村仁清の御本茶碗、銘はたつた。
堂々たる風格の美濃伊賀の水指も見どころのひとつでした。
場所もお料理も茶席もすべてが客のために計算されていて、
梶先生ならではの遊び心が効いた一期一会のもてなしでした。
これぞ茶会の醍醐味、京都まで足を運んで本当に良かったと思いました。
梶先生、ご家族の皆さま、スタッフの皆さま、そしてご一緒した皆さま、ありがとうございました。
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