神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

茶壺との対話 11

2015-04-14 | 茶話
中国茶は磁器製の急須か蓋碗ひとつあれば
どんな種類でも入れることができます。

でも、お茶の醍醐味はやはりお気に入りの茶壺(チャフー)や急須と出会ってからではないかと思うのです。

それも釉薬のかかった陶器製や磁器製ではなく、焼き締めのもの。
中国の宜興・潮州、台湾で作られる茶壺、
そして日本では備前焼、常滑焼、萬古焼などがよく知られています。

最初からお茶を美味しくしてくれる優秀な茶壺はもちろん理想的ですが、
お茶をたくさんいれる=育てていくことでどんどんお茶が美味しくなっていくような
一筋縄ではいかないけれどポテンシャルの高い茶壺も魅力的です。


最近手に入れたもので、
お茶への寄り添い度が半端ない!と、
使うのを楽しみにしているのが
写真の後手急須です。

天空窯の永井健さんの中国茶用急須。
岡山県真庭市に登り窯の工房をお持ちです。
使っているのは備前の土ではなく、何と大阪の土だそうな。

大きめのポットや急須は既に定番人気ですが、中国茶用を作り始めてからはまだ数年だそう。
でも随所にポットなどで培われた工夫が生きています。

何より、とても謙虚で優しい感じがします。
本当にお茶に少しずつ寄り添っていくような。

永井さんは焼き物の仕事は
土に命を吹き込んでいるのだとおっしゃいます。

この急須にぬくもりを感じるのはそんな永井さんのお人柄を反映しているからかもしれません。



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