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第3の万能細胞「STAP細胞」を短期で作製!ストレスを与えて簡単に?

2014年02月03日 | テクノロジー

 第3の万能細胞「STAP細胞」
 ヒトの体はおよそ60兆個の細胞で構成されている。だが、もとをたどればこれらの細胞はすべて、たった一つの受精卵が増殖と分化を繰り返して生まれたものである。

 この受精卵だけが持つ完全な分化能を万能性 (totipotency) と呼び、ヒトを構成するすべての細胞、および胎盤などの胚体外組織を自発的に作り得る能力を指す。

 受精卵は分裂を繰り返すにしたがって、万能性を喪失していく。だが、分裂の途中でできるES細胞だけは万能性がある。これまでは、受精卵やES細胞以外、万能性を持つ細胞は発見されていなかった。

 今回、細胞に強い刺激を与えるだけで、万能細胞を作る新手法をマウスの実験で発見したと、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)と米ハーバード大などの国際研究グループが30日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。

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週刊サイエンスジャーナル 2014.2.2号【極限環境微生物/第48回ノーベル科学賞】

2014年02月03日 | 科学全般

週刊 サイエンスジャーナル  2014.2.2

極限環境生物発見!零下196度でも死なないヒル 国内に生息、確認

 極限環境生物とは、極限環境条件で生きる生物のこと。こんな環境で生物は住めないだろうという場所でも、生育できる生物がいる。

 例えば、高温(122℃)、高pH(pH12.5)、低pH(pH-0.06)、高NaCl濃度、有機溶媒、高圧力(1100気圧)、高放射線(16000Gyのガンマ線照射)などの条件で生きる微生物が発見されている。

 体長1mm未満の微小な動物である「クマムシ類」は、私たちのまわりや、深海、高山、極地まで幅広く生息している「緩歩動物」である。このクマムシ、150℃という高温や、‐200℃という低温につけられても、ヒトの致死量の1000倍以上のX線を照射されても、6000気圧もの高圧をかけられても生き延びることができる。

 今回、日本に生息するヒルの一種が零下196度の超低温でも死なないことを、東京海洋大と農業生物資源研究所のチームが突き止めた。凍死を防ぐ未知のメカニズムがあるとみられ、将来、細胞や臓器の冷凍保存など医療技術への応用が期待できるという。米オンライン科学誌プロスワンに論文が掲載された。

 このヒルは淡水にすみ、全長1センチ前後の「ヌマエラビル」。ニホンイシガメやクサガメに寄生している。ヌマエラビルの特殊な能力は、カメを研究する過程で偶然見つかった。研究チームの一人が、零下80度で半年ほど冷凍していたクサガメの標本を解凍したところ、付着していたヌマエラビルが「復活」し、体を動かすのを見つけた。
マイナビニュース

米西海岸、過去100年で最悪の干ばつ・オーストラリアは記録的猛暑!

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 適度な降雨と森の多い日本ではあまり深刻な干ばつに見舞われることはないが、世界各国では干ばつが進み、砂漠化が進行している。その原因は何だろうか?

 産業革命以来続いた森林伐採により、二酸化炭素が増加して温暖化を促進させる原因になったといわれている。また、森林伐採が行われた後の地域では、水をためておく力が弱まるため、定期的に雨が降っていた地域でも大地が乾燥している。

 現代はインターネットなどの情報網が普及し、国どうしが相互に助け合うことも可能になったが、少し前までは、援助もなく孤立化し、多数の犠牲者を出した。例えば、1928年~1930年の中国北西部の大干ばつでは、飢餓のため死者数300万人以上、1936年の四川省では、500万人が死亡したといわれている。

 現在、オーストラリアでは、記録的な猛暑が続いており、乾燥したオーストラリア南部の広い範囲で山火事が続いている。ビクトリア州では、国立公園に隣接する森林地帯で東京ドーム4500個分に相当する約210平方キロメートルが燃えた。

 アメリカのカリフォルニア州では、過去100年で最悪の干ばつが起きている。カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は1月17日、水不足に関する非常事態を宣言し、20%の自主的節水を呼びかけた。干ばつのため乾燥した、サンガブリエル山脈の麓で山火事が発生し、約1300ヘクタールを焼き尽くした。
National Geogrphic news

第48回ノーベル生理学・医学賞パウル・ヘルマン・ミュラー「DDT殺虫効果の発見」

 1948年のノーベル生理学・医学賞はパウル・ヘルマン・ミュラーに贈られた。受賞理由は「多数の節足動物に対するDDTの接触毒としての強力な作用の発見」である。

 DDTというと、強力な殺虫剤ではあるが、自然界で分解されにくいため、長期間にわたり土壌や水循環に残留し、食物連鎖を通じて人間の体内にも取り込まれ、神経毒として作用するものとされる。またアメリカの野生ワニなどで環境ホルモン作用も疑われた。

 DDTは発がん性があるとされ、また環境ホルモンの可能性もあるため、現在、日本を初め世界の主要国において製造・使用が禁止されている。ところが今なお、マラリア撲滅のための最有力候補でもある。

 経済的にも工業的にも弱体である発展途上国ではDDTに代わる殺虫剤を調達することは困難であり、DDT散布によって一旦は激減したマラリア患者がDDT禁止以降は再び激増した。

 例えばスリランカでは1948年から1962年までDDTの定期散布を行ない、それまで年間250万を数えたマラリア患者の数を31人にまで激減させることに成功していたが、DDT禁止後には僅か5年足らずで年間250万に逆戻りしている。

 また、発展途上国ではDDTに代わって、パラチオンなどのDDTよりも毒性が強いことが判明している農薬が使用されている実態もあった(なお、パラチオンは日本を含む主な先進国では使用が禁止されている)。

 このため2006年よりWHOは、発展途上国においてマラリア発生のリスクがDDT使用によるリスクを上回ると考えられる場合、マラリア予防のためにDDTを限定的に使用することを認めた。WHOが主催するマラリア対策プロジェクトの責任者である古知新(こち・あらた)博士は、DDTの使用推進論者として議論をよんでいる。DDTはいわば諸刃の剣なのだ。
アイラブサイエンス

第48回ノーベル化学賞 ウィルヘルム・ティセリウス「電気泳動装置の考案・血清タンパクの複合」

  血液の成分といえば、赤血球、白血球、血小板、血清(血漿)であるが、血清は何でできているだろう?血清は、91%の水と、7%のタンパク質と、2%の養分、不要物などでできている。血清をつくるタンパク質とはどんなものだろうか?

 血清には、アルブミンや免疫グロブリンをはじめ、100種類以上の蛋白が存在している。健常人では、それらは合成されたり分解されたりすることで、一定の濃度に維持されている。では、これらのさまざまなタンパク質はどのようにして発見されたのだろうか?

 タンパク質の分析やDNAの分析で、現代でもよく利用されるのが、電気泳動法だ。タンパク質やDNAの混合物に電圧をかけると、電荷を持っているものはその荷電と反対の極に向かって移動する。だが、その移動速度は分子量の大きいものほど移動しにくい。この性質を利用して、タンパク質やDNAなどの高分子の分類ができる。1930年代、電気泳動法を確立し、血漿のタンパク質がアルブミンおよび、アルファ(α)、ベータ(β)、ガンマ(γ)の3種類のグロブリンで構成されていることを発見したのが、スウェーデンの生化学者、ウィルヘルム・ティセリウスである。彼はこの業績により、1948年のノーベル化学賞を受賞する。
アイラブサイエンス

第48回ノーベル物理学賞 パトリック・ブラケット「ウィルソンの霧箱による新発見」

  1948年のノーベル物理学賞は、パトリック・ブラケットに贈られた。受賞理由は「ウィルソンの霧箱による原子核物理学および宇宙線の分野における発見」である。

 ウィルソンの霧箱とは何だろうか?霧箱とは、電子や陽子などの荷電粒子の飛跡を調べる装置。容器内の過飽和蒸気を荷電粒子が通過すると霧滴が生じる。英国の物理学者ウィルソン(1927年ノーベル物理学賞受賞)が考案した。

 1925年、ブラケットは霧箱を用いて粒子の飛跡の写真写真を2万枚以上撮り約40万例の飛翔を記録。そのうちの8例に核反応が見られた。これによって、宇宙線はそのまま地表に到達するのではなく、大気中の元素に衝突し、さまざまな種類の粒子に分裂することがわかった。これを二次宇宙線という。

 1932年ブラケットはこの装置に改良を加え、オッキアリーニとともに宇宙線粒子が核反応を起こすべく進入してくると、自動的にカメラのシャッターが作動する霧箱を考案。このシャッターを作動させるものは、霧箱に取り付けられた2本のガイガー計数管の宇宙線が通過する際に発生する電流だった。
アイラブサイエンス

7200万年前「ハドロサウルス」、国内初の恐竜全身化石発見か?

 恐竜の全身骨格 発見可能性も 北海道むかわ町で、恐竜が絶滅する直前の時期の地層から、大型の草食恐竜の足の骨がほぼ完全な形で発掘され、北海道大学などの研究グループは、保存状態が極めてよいことから、この時代の化石としては国内で唯一、全身骨格が埋まっている可能性が高いとして、今後も発掘調査を進めることにしている。

 今回発掘されたのは、大型の草食恐竜、ハドロサウルス科の化石で、北海道むかわ町のおよそ7200万年前の白亜紀後期の地層から見つかったという。

 調査を進めている北海道大学の小林快次准教授ら研究グループによると、この化石は、後ろの右足がほぼ完全な形で見つかるなど、恐竜の化石としては保存状態が極めてよいとい 見つかった地層は恐竜が絶滅する直前の時期のもので、研究グループではこの時代の化石としては国内で唯一、体長およそ8メートルの全身骨格が埋まっている可能性が高いとして、今後も発掘調査を進めることにしている。
読売新聞