Liu Xiang Tea Salon

「リュウシャンティーサロン」での中国茶・台湾茶のレッスンの様子、季節ごとのインテリアの設えなどを綴っています。

オークション

2015-05-30 | Others
楽茶軒の葉老師にご紹介頂き、
すばらしい茶道具や茶葉のオークションに出品される作品を拝観してきました。



時を経たものだけが得られる深い味わいが備わっている茶道具。
年代物の普洱茶餅。
大紅袍母樹からのお茶も出品されていました。

もちろんどれも私の手が届くものではなく、
眺めているだけでワクワクするものばかりでした。

オークションはすでに終了しているので、
どなたの手元に届いて、どのように扱われるのだろうと、
思いを馳せて。

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抜茎

2015-05-26 | Tea Leaf/Tableware
武夷から持ち帰った金辺奇蘭の原毛茶を抜茎。
茎や揉捻の足りない茶葉を選り分ける作業。
この抜茎でお茶の品質が変わるから大事な工程です。
地道でとても手間のかかる作業。
武夷のお茶屋さんの店先では
出来上がった新茶を抜茎する作業をよく見かけました。




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武夷山~九曲渓・金駿眉・厦門

2015-05-15 | Tea Trip
九曲渓とは武夷山の山沿いに広がる、九つのカーブがあることから九曲渓と名付けられている美しい渓流。
この日は九曲渓の筏くだりには最高の、霧の立ち込める湿った天気。
筏に乗り船頭さんに漕いでもらって九曲から下っていきます。

青蛙に似た青蛙岩やハンバーガーのようなハンバーガー岩など、様々な奇岩奇峰を眺めながら静かに進んでいきます。
 

途中茶畑も見えます。


仙人でも出てくるんじゃないかというくらい神秘的な山水画のような世界。


昨日登った天游峰の道に人が登っているのが見えます。


天游峰に続く五曲大橋が見えてきました。


右手に有名な玉女峰が見えます。


風格のある大王峰。


1時間半もの間、神秘的な世界をゆったりと堪能できたすばらしい時間でした。
武夷山、九曲渓からの”気”をたっぷりと浴びて、身も心も浄化されたように感じます。



最近とても人気な武夷桐木の紅茶、金駿眉があります。
武夷山桐木で作られている紅茶の新芽だけで作られたものが金駿眉です。
その金駿眉を開発した梁駿徳さんにお話を伺うことができ、金駿眉を頂きました。
金駿眉の駿の字は梁駿徳さんの一文字から名付けられたそうです。
梁さんの故郷、自然保護区桐木で作られるとても高価な紅茶です。
100gの金駿眉を作るのに12000もの新芽を摘むそうです。
ひとつひとつ手で摘み取られた新芽に何を思うか。
もう一つ淹れて下さった伝統製法の正山小種も、自然保護区桐木で育った紅茶と松が使われているとのこと。
松を燃やした煙で燻製するこのお茶は龍眼の香、個性があるけれど強すぎないやさしいお茶でした。


トランジットで往路にも寄港した厦門ですが、復路も厦門経由で時間があったのでまた厦門の街を散策。
さすが!急須と茶杯の面白い噴水を発見。
そして行きにもお世話になった匯雲祥茶叶行の江さんが私たちを温かく迎えて下さり、
美味しい新茶を振る舞って下さいました。
お茶を淹れてと言われて、慣れない茶道具で淹れさせて頂いたのも良い経験となりました。
江さんが作った高山鉄観音、撹拌も機会を使わず手作業で作ったというお茶は
機械で作られたものより、まろやかな青み、温かみのあるお茶に感じました。



今回ご一緒した素敵な茶友、お世話になった茶人たち、
改めて茶人一家を感じた旅でした。

この茶縁に心より感謝。


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武夷山~天游峰・大紅袍

2015-05-15 | Tea Trip
福建省武夷山での製茶旅行にて。

中国福建省北部に連なる武夷山は、古くから中国随一の景勝地として称えられ、世界遺産にも登録されています。
三十六峰九十九岩と形容される奇峰奇岩が連なっており、
これらを総称して武夷山といいます。

奇峰奇岩にはひとつひとつ名前が付いていて、
この旅では天游峰へ登りました。

絶景を眺めながらの登頂。
武夷山を流れる九曲渓が、武夷山と一体となってこの景観を作り出しています。
前日までの大雨で、この日は筏下りは中止になるほど水かさの増した九曲渓。
そして茶畑も見えます。



狭くて急な階段を、人が連なって登っているのが見えます。
まだやっと三分の一くらいのところ。
千段あるといわれる階段が肉離れした足にこたえます。


どこから見ても本当に奇峰と奇岩。
そしてとても良い”気”がひしひしと感じられる場所。
武夷の岩茶がこの大地の水を吸って岩に根を張り、
豊富なミネラルを岩から吸収し、
この美しい環境で育まれていることをしみじみと感じました。


だいぶ登って来たのが分かります。
そして山頂。
下りは少し広い階段で降りる裏ルートなのですが、籠に乗ったら上りも下りもこのルートで途中の絶景が見られなかったから、
足が棒のようになっていて辛ったけれどがんばって歩いて良かった。


途中茶畑もいくつかあり、茶摘みをする姿も。
私を魅了していた岩茶。
岩茶の奥を垣間見れたような気がします。



岩茶の王様として珍重されている大紅袍の原木も見に行きました。
この原木からのお茶は100g、1000万円ともいわれている一般には手に入らないお茶。
しかも今はもうこの原木からの茶摘みはされていません。
10年程前シンガポールにいる頃、
この旅の主催者、留香茶芸の李老師より飲ませていただいた、大紅袍の原木のお茶を思い出しました。
実物を見ると感慨深いものがあります。



無形文化遺産に指定された大紅袍の、伝統製茶法の伝承人の一人である王順明老師の研究所で、
我々の岩茶、金辺奇蘭を製茶させていただきました。


王老師は21年間も大紅袍の原木の管理をされていらしたそうですが、
2006年より原木の茶摘みはできなくなったそうです。
また王老師は武夷山での製茶の基準や、武夷山の全てのお茶の地区を区分されたすごい方です。
王老師の言葉でとても印象に残るお話がありました。
「お茶は個人によって感じ方が全然違うから正解はない。美味しいとか美味しくないは言わない」と。
岩茶の基準を数多く決められてきた王老師からのお話としては意外でしたが、
お茶を知っているからこそ、お茶の奥を見極めた深い言葉であるなと私は思いました。
王老師は、国の標準とされている大紅袍、肉桂、金鎖匙など岩韻の豊かな美味しい岩茶をたくさん淹れて下さって、
貴重な時間を過ごさせて頂きました。


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