Liu Xiang Tea Salon

「リュウシャンティーサロン」での中国茶・台湾茶のレッスンの様子、季節ごとのインテリアの設えなどを綴っています。

湖南省茶の旅4〜安化黒茶

2018-11-29 | Tea Trip
湖南省茶の旅最終日は
中国十大銘茶にも仲間入りしたという
安化黒茶の最大手、白沙漢の茶畑と工場見学へ。

まずは白沙漢のお茶の博物館を見学。




安化黒茶の歴史がよく分かる資料が展示されていて
とても勉強になりました。
昔はこうして人と馬が歩いてお茶を運んでいたのかと思うと
考え深いものがあります。




湖南省の安化から香港まで輸出されたお茶のルート。
この道をたどり4月まで住んでいた香港にたどり着くのかと思うと
興味深いものがありました。




皆の背丈よりも大きい千両茶の前で。




千両茶の重さは36kg。
2週間ごとに表と裏を返して7週間乾燥するのだそうです。




標高1,400mの白沙漢の茶畑です。
有機栽培のため、落ち葉や枯れ葉などはそのまま放置されている自然農法です。



茶樹の間の高木は
地を固め、直射日光や風を防ぎ、
夏は暑さを冬は寒さをしのぐ役割をしています。




カモさんものんびりと池を泳いでいて
とても環境の良い場所でした。




白沙漢の工場から茶畑に向かう舟からの景色。
資江の川面に映る山並みが美しかった。




ご馳走頂いたランチの湖南料理の美味しさは格別でしたが、
茶畑見学の途中に振る舞って下さった安化擂茶も興味深かったです。
生のお米を山椒の木で擦ったものに
胡麻、ピーナッツ、生姜、茶葉を入れて作るそうです。
茶摘みの時など山での作業の後には滋養たっぷりの擂茶が良いのでしょうね。




1週間にわたりとても充実したお茶の旅でした。
改めて、李宗師、師母、老師・茶友の皆さま、お世話になった皆さま、
全ての方に感謝申し上げます。
みなさまとの再会に期待して。

湖南省茶の旅3〜君山銀針(君山島)~岳陽楼

2018-11-28 | Tea Trip
黄茶、君山銀針を求めて君山島へ。




君山銀新は君山島で製造されるものだけを君山銀針とされていて
ここでは茶葉は無農薬で栽培されています。
木々の間にそれほど大きくない茶畑が広がっていました。




君山銀針は新芽だけを使って造られます。
今は茶摘みの季節ではないですが
ぷっくりとした綺麗な新芽が顔を出していました。






君山銀針の新茶や古樹で作られたものなどをいくつか飲み比べて選びました。






綺麗な新芽が上がったり下がったりする様子が優雅なお茶。




紀元前、帝王堯の娘湘妃が夫舜の死を嘆き悲しみ流した涙の痕が、
竹に残って痕となったという伝説から涙の竹とも言われている湘妃竹(斑竹)。






君山島は洞庭湖に浮かぶ島です。



とても緑豊かな美しい景色が広がっていて
鳥もたくさん飛びかい自然の恵みが感じられる場所でした。




君山島から洞庭湖を眺めると湿地帯が続いていて
夕日が反射して幻想的な眺めでした。






君山島の近くの岳陽市にある江南の三大名楼のひとつとされる岳陽楼も訪れました。
古くからここで眺める洞庭湖は絶景と賞賛され、
杜甫や李白、白居易などの文人が訪れ詩を詠んだところとして知られています。
現在の建物は清代の再建であり、その反りの大きな軒は清代建築に特徴的なものだそうです。




湖南省の旅はまだ続きます。


湖南省茶の旅2〜長沙

2018-11-28 | Tea Trip
湖南省の省都、長沙は古い歴史を持ち、経済的にも湖南省の中心として発展している都市です。

長沙にある見ごたえのある湖南省博物館を訪れました。



今回は時間の都合でこの博物館の目玉である馬王堆漢墓を観覧しました。
美しく豊富な副葬品は、中国古代文明の歴史を垣間見られるようで素晴らしい収蔵品の数々でした。
2200年も昔の桂皮や花椒などもあり驚かされました。




辛追皇后の墓から出土した素紗単衣。
紀元前206~紀元前163年頃の前漢初期のものです。
漢時代の人は「せみの羽のように薄い、霧のように軽い」と書いていて、
重さはわずか49g。
これまで発見された最軽量の服飾珍品であり、
前漢期紡績技術の頂点を現しているそうです。




辛追皇后の墓から出土したT字帛画(絹織物に描かれた絵)。
入葬時、内棺に覆われる帛画。
画面は天上、人間、地下の三つの部分からなっています。



写真はありませんが、最後に辛追皇后さまのミイラを拝見いたしました。
2200年もの時を経て形を残していることに、精巧なお墓の技術が伺え、
驚きとともに中国の歴史の偉大さを感じました。



場所を広大な敷地に広がる湖南大学に移し、中国四大書院の一つで、湖南大学の前身の一つである
嶽麓書院を訪れました。



976年に創建された学問所で、中国の有名な学者たちがここで講義をし、
多くの学者を育てたそうです。



この時代にこれだけの教育施設があったとは
中国の歴史の深さを感じさせられます。






嶽麓書院を抜けると、江南四大名亭のひとつとされる愛晩亭が現れます。
池に映し出される姿が美しかったです。



湖南省もちょうどもみじが真っ赤に紅葉していて風情がありました。




湖南省の旅はまだ続きます。

湖南省茶の旅1〜第十五回国際茶文化研討会〜株洲茶陵

2018-11-26 | Tea Trip
中国国際茶文化研究会の主催 による
第十五回国際茶文化研討会に出席してきました。




研討会では李宗師のもと、
留香茶芸の老師の皆さまと共に参加させて頂き
貴重な体験をさせて頂きました。




様々な方との交流、
李宗師や皆さまの発表も学びが多く
有意義な時間を過ごすことができました。








今回の研討会は湖南省株洲市茶陵での開催でした。
茶を発見したとされる茶祖、神農氏や
茶神、陸羽が祀られた茶陵の立派な公園で開催されました。








第一回茶祖文化フェスティバルも開催され
政府協賛の華やかなセレモニーが執り行われました。




夜のセレモニーはこの公園で3時間にも渡り寒かったー。
喉が激痛となり次の日から大変でしたが
今となっては良い思い出です。





検討会も終わり、茶陵での最終日は茶陵の観光でした。

まずは広大な炎帝陵を見学。
炎帝陵とは神農氏のお墓です。
4800年ほど昔のお話です。







次に南宋古城壁。
復元された部分もありますが
南宋時代の現存する古城壁です。



こちらも南宋時代からの鉄牛。




茶陵ではずっと曇りと雨でしたが
ホテルから見える山並みが綺麗でした。



中国国際茶文化検討会がなければなかなか訪れることのない茶陵での
検討会、お茶屋さん、観光とどれも貴重な体験でした。
この機会を設けて下さった李宗師に感謝です。


湖南省の旅はまだまだ続きます。


竹富島の文化

2018-11-11 | Others

竹富島の文化

プールサイドで
青い空を眺めながら
ボーッと過ごす贅沢な時間


竹富島の伝統的な家々の
漆喰で塗り固めた琉球赤瓦の屋根には
魔除けのシーサーが鎮座しています


ウェルカムティーは
沖縄で飲まれている
さんぴん茶(ジャスミン)


フレンチ、琉球ヌーヴェルでは
熱した珊瑚で海老を蒸し焼きに!




島に溶け込む努力と
あたたかなおもてなしの心

心もお腹も満たされた週末😌


#竹富島
#星のや竹富島
#日本の風景
#さんぴん茶
#中国茶

竹富島の美しい風景

2018-11-11 | Others

竹富島の美しい風景

沖縄の原風景が残る竹富島

太陽が昇って明るくなり
陽が沈んで暗くなる

そんな当たり前のことを
ありがたく思わせてくれる島

音のない場所に身をゆだねると
貝の動くわずかな音や
カラスのさまざまな鳴き声を楽しめる

水牛車のゆっくりな歩みと同じくらい
ゆったりとした時間が流れている島

時間を忘れた週末でした😌












千里香

2018-11-03 | Today's Tea Time

今日のお茶
千里香。

中国福建省武夷の岩茶。

急須は宜興紫泥壺、
鳩のくちばしを意味する鴿嘴という
注ぎ口の形をした急須。

仲間入りしたばかりの
可愛らしい鳥が描かれた骨董のお皿に
点心のドライフィグを添えて😊




宜紅

2018-11-02 | Today's Tea Time

今日のお茶
宜紅。

中国江蘇省宜興の紅茶。
宜興では紅茶がよく飲まれていて
レストランでも
宜興の紅茶がよく出されます。

今日は宜紅のストレートと
豆乳を注いで豆乳宜紅の
飲み比べ。

磁器の台湾壺で淹れました。

頂いた吉備団子を添えて。

吉備団子を見ると
桃太郎さん〜♪桃太郎さん〜♪
お腰につけた吉備団子〜🎶
って歌っちゃうのは私だけ⁈ww


黄金桂

2018-11-01 | Today's Tea Time

今日のお茶
黄金桂。

宜興朱泥壺。
形がなんともいえず味があって
面白みのある急須です。

骨董の茶杯とお皿で。

頂きものの点心と
お盆と茶湯に映った綺麗な光で癒されるなあー😌