二十四節気茶席
【処暑〜The limit of heat Tea】
処暑とは暦の上では夏の暑さが峠を越え、心地よい虫の声が聞こえてくる頃ですが、まだ蝉の鳴き声がにぎやかで日差しの強い汗ばむ日も続きます。そんな夏の暑さの名残を感じる日は、氷でお茶を淹れるひとときを。蓋碗に江蘇省の緑茶、洞庭碧螺春を入れ、その上に氷を置いて、ひぐらしの鳴き声を聞きながら、氷が解ける音に耳を澄ませ、時間の流れを楽しむようにゆっくりと抽出します。蓋碗の外側に水滴がつき、よく冷えた蓋碗から注がれる碧螺春は、甘みと旨みをギュッと絞ったような味わいのお茶に。蓋碗の熊猫と笹に合わせてお庭の黒竹の枝も茶席に添え、目でも涼を感じられる茶席で残暑をお楽しみください。
(茶席 石上由紀)
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