





きのう観光したスポットの解説です。
「チャシ」はアイヌ語で「柵囲い」を意味し、砦、祭祀の場、見張り場など多目的な用途で使われていたとされます。
北海道内でチャシ跡は500ヶ所ほど確認されており、根室市内には32ヶ所のチャシ跡が残り、うち24ヶ所は「根室半島チャシ跡群」として国指定史跡に指定されています。また、平成19年には日本城郭協会が定める日本100名城のひとつ(お城番号1番)として選定されました。根室市内のチャシ跡が築かれた正確な年代は不明ですが16~18世紀頃とされています。根室市内のチャシ跡は、海を臨む崖上に、半円形や方形の濠を巡らせた「面崖式」(めんがいしき)のチャシ跡が多く、濠を組み合わせた大規模なものが多いことで知られています。現在、見学先として整備されているのはノツカマフ1号・2号チャシ跡とヲンネモトチャシ跡の2ヶ所です。
納沙布岬は北海道で一番早い日の出として最も有名なスポット。 根室の日の出は、6月だと午前3時30分過ぎで、沖縄の那覇よりも約2時間も早い。 毎年、元旦には日本一早い初日の出を見ようと、全国各地から沢山の観光客が納沙布岬を訪れます。 ラッコやクジラが現れる岬です!
野付半島は全長26キロメートルで、日本最大(※)の砂嘴(さし=海上に長く突き出た地形)。北海道の東、知床半島と根室半島の中間に位置します。
岸沿いに流れる海水によって運ばれた土砂が堆積してできており、その道幅は、狭いところでなんと50メートル!まるで海の上を走っているかのような感覚です。
野付半島は、実は全体が地盤沈下を起こしており、やがてはなくなってしまう土地といわれています。
海水に浸食された森が立ち枯れ、トドマツがそのまま残るスポットが「トドワラ」です。
その自然の豊かさから、北海道遺産やラムサール条約にも登録されています。
屈斜路の語源は、アイヌ語で湖や沼の出口を意味する「クッチャロ(のど元)」に由来します。世界でも有数の大きさを誇る屈斜路カルデラに位置する、国内最大のカルデラ湖です。
火山活動から生まれた湖だけあって、湖畔には多くの温泉が湧出。野趣あふれる露天風呂が点在するほか、蒸気の噴出する珍しい場所、温泉熱を活用した農業用ハウスや大型ホテルなどもあります。また12月頃から徐々に結氷が進み、3月頃まで全面結氷した姿をみることもできます。
屈斜路湖の魅力は何といっても圧巻のスケールと親しみやすさ。北海道らしい雄大な風景が広がりながらも、湖畔を訪れる人々を優しく内包する大らかさが多くの人を惹きつけます。また、巨大な湖にも関わらず水がとても美しいことも、特徴のひとつ。水源の8割が湧き水であるとも言われています。美しい水を求めて、夏にはキャンプやカヌー、ヨットなどのウォータースポーツを楽しむ人々が、冬にはシベリアからの旅人であるたくさんの白鳥たちが、この湖に集います。
知床五湖は、まさに知床半島を代表する景勝地。湖畔の原生林を進むと、世界遺産に登録された北海道の大自然を肌で感じられます。緑茂る夏、雪化粧の冬と、季節により全く違う顔を見せることも大きな魅力で、知床連山を望む展望台からの壮大な眺めは絶景そのものです。春の植生保護期、夏のヒグマ活動期、厳冬期と季節を分けており、ルートは高架木道と地上遊歩道の2コースあります。ウォーキング向けの高架木道からは知床5湖のうち一湖のみを、トレッキング向けの地上遊歩道からは五湖の全てを一周してご覧いただけます。
オシンコシンの滝
斜里から国道334号線を北上し、道東の秘境・世界自然遺産の知床を目指すと、まず最初に現れる人気の観光スポットがこの「オシンコシンの滝」です。知床八景のひとつに数えられ、知床最大の滝ということもあり、多くの観光客がこのオシンコシンの滝を訪れます。
北海道ではアイヌ語が語源となっているスポットが多く存在しますが、このオシンコシンという名前もそのひとつ。アイヌ語で「エゾマツが群生するところ」という意味の「オ・シュンク・ウシ」から転じたとされています。駐車場から歩いて5分ほどでその景色を眺めることができますよ。
滝の中ほどの高さまで階段で登り、間近で見る幅約30メートル、落差約80メートルの滝はかなりの迫力! 途中で水の流れが2手に分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれることも。落差があることで生まれる迫力と、大きく2つに広がる水の流れの美しさから日本の滝100選にも選定されています。この滝は、四季によって違う姿を楽しめるのも魅力。新緑の季節には、山々からの雪解け水で水量が増し、迫力のある滝の姿を堪能することができます。また、冬に訪れると水の流れを残したまま凍りつくオシンコシンの滝を見ることができますよ。滝の上にある展望台に登ると、オホーツク海や知床連山の眺めが広がります。特に、流氷の季節は見渡す限りの白い海原が圧巻です。
天に続く道
北海道感動の瞬間100選にも選出されている「天の道」。国道244号から334号の全長約28.1kmにも及ぶ道路です。名前の由来は、果てしなく続くまっすぐな道がまるで天まで続いているように見えることから。周囲には知床の山々などの大パノラマが広がり、絶景ドライブルートとしても人気です。
丘の頂上近くには、木製の「名も無き展望台」(駐車場5台程度)があり、天の道と共にオホーツク海やあたり一面に広がる自然豊かな田畑などの美しい風景を楽しむことができます。天の道の延長上に沈む夕日が見られるのは、春分の日と秋分の日あたりの年に2度だけ。北海道ならではのスケールを感じさせるその景色は、ため息が出そうなほどの絶景です。
湖畔西側には木造の展望デッキがあり、雌阿寒岳と阿寒富士を背景としたオンネトーを一望できます。湖畔周辺には散策路が整備され、原生林に囲まれた手つかずの大自然を満喫することができます。周辺にはオンネトー湯の滝、雌阿寒温泉や登山の基点にもなる国営野営場(6~10月末まで)があります。令和4年6月からは野営場に隣接してオンネトー野営場休憩舎がオープンし、野営場利用受付、観光案内、休憩所、アウトドア等物品の販売・レンタル、軽飲食提供などが行われます。
なお、自然公園法に基づき、動力船やスノーモービル等のオンネトーへの乗り入れは規制されています。また、オンネトー本来の静寂さ、原始的な景観を維持するため、カヌーなど非動力船の利用や遊泳を含むウォータースポーツについては控えていただくよう、ご協力をお願いします。