チェコを描いたクラシックの楽曲と言えば、『モルダウ』が有名です。
モルダウは、6曲から成るスメタナ作曲の交響詩『わが祖国』の2曲目で、チェコを流れるヴルタヴァ川の情景を描写したものとして知られています。
『わが祖国』が作曲された背景には、チェコがオーストリアのハプスブルク帝国の支配下にあったことがあります。
チェコの人びとは自分達のルーツを探し求め、そんな中モルダウやドヴォルザークの『スラヴ舞曲』が作曲されました。
モルダウには、彼らのルーツであるチェコの雄大な自然や昔ながらの文化が描かれています。
モデルとなったヴルタヴァ川には2つの源流があり、途中で合流するのですが、その様子が見事に音に描写されています。
曲が始まって最初のフルートの旋律が第1源流、次のクラリネットの旋律が第2源流を表現していて、それに続く最も有名な主題は、2つの源流が合流する点の雄大な川の流れを表現しています。
モルダウは、情景や感情をそのまま音の雰囲気に取り入れるトーン・ペインティングという手法で作曲されていて、音から情景の浮かびやすい曲です。
チェコに旅行した際はこのヴルタヴァ川を見ながら、スメタナの描いたチェコの原風景に思いを馳せてみるのも素敵な思い出になるのではないでしょうか?
1857年にジョン・モルガンの叔父で牧師のジェームズ・ロード・ピアポントが作詞作曲した歌で、ボストンにある自分の教会の感謝祭のお祝いで歌うために作った。最初につけられた歌の名前は、One Horse Open Sleigh(1頭立ての橇)であった(この原曲は、唱歌「旅愁」の作者ジョン・P・オードウェイに献呈されている)。大変好評であったため、クリスマスでも歌われ、その後アメリカ中に広まっていき、タイトルもジングルベルに変わった。
歌詞の中には宗教的な語句やクリスマスに対する言及がなく、若者たちが冬にソリ(橇)で競争する様子を歌った歌である。4番まであるが、1番とコーラス部分だけが広く歌われている。
2007年11月28日に、「ジングルベル」作曲150年を記念して、松崎しげるら複数アーティストがカバーした「ジングルベル」を収録したアルバム『Jingle All the Way!』が発売された(詳しくは#「Jingle All the Way!」参加歌手参照)。
少年を主人公にして、その父親との関係を表現した歌詞となっている。秋の日に少年は、かつて父親と一緒に拾った木の実を手に持って、草原を走り抜ける。その時少年は、父親が昔語ってくれた言葉を思い出す。
歌詞は海野洋司が1969年に作成した「草原の秋」と題する詩が元になっている。海野は長男が生まれたのを記念してこの詩を作成した。しかしこの詩は作成されたときには発表されることはなく、「小さな木の実」として書きなおされるまで海野の引き出しの中に入れられたままとなっていた。
海野は「草原の秋」を作った時の思いを次のように述べている。
実際の学生時代は、後悔やら悔しさ、劣等感、不安などがたっぷり詰まっているのが普通だと思いますが、そうしたどろどろしたものを蒸留してすっかり取り去り、夢のようにさわやかな学生時代のイメージを作り上げたのが、この歌です。
3番はちょっと「S」を感じさせますね。「S」はsisterのSで、女学生同士の同性愛的感情またはその関係のことを、昔はこういいました。
平岡精二は、ペギー葉山の母校・青山学院のイメージから、この歌を作ったといわれます。
平岡は実に多才な音楽家で、トランペット、アルトサックス、マリンバなどの名奏者であるうえに、歌も歌い、さらに作詞や作編曲も手掛けました。『爪』『あいつ』といったヒット曲をもっています。
写真は青山学院の礼拝堂。
(二木紘三)
作詞・作曲:平岡精二、唄:ペギー葉山
1 つたの絡まるチャペルで 祈りを捧げた日 2 讃美歌を歌いながら 清い死を夢見た 3 ロウソクの灯(ひ)に輝く 十字架をみつめて |
NHKからは2014年1月に「マッサンとエリーへ、そして“あきらめない”日本人への応援歌をください!」とのオファーを受け、中島は「ほんとに朝っぱらから中島でいいんですか!?」と驚きつつもオファーを受諾し制作を行なった。日本のウィスキー造りに奔走した夫婦の物語にちなんで、イントロにはスコッチ・ウイスキー発祥の地・スコットランドの民族楽器であるバグパイプを用い、苦しい時代を生き抜いた日本人への力強い応援歌となっている。ドラマでは年明け最初(2015年1月5日)からは2番の歌詞が使用されている。ドラマ後半の主舞台は北海道の余市町で、中島も北海道(札幌市)出身である。
中島は本曲で2014年12月31日放送の『第65回NHK紅白歌合戦』に、2002年以来12年ぶりの出場を果たし、ドラマ終了後に公開されたミュージック・ビデオ内の歌唱シーンは、この紅白で歌った映像がそのまま使用されている。
カップリング曲「泣いてもいいんだよ」は、ももいろクローバーZに提供した楽曲のセルフカバー。コーラスに中島と同じレコード会社であり、所属事務所の後輩であるガールズバンド・たんこぶちんが参加している。