第22作目 、相州江の島です。
神奈川県藤沢市片瀬海岸
片瀬海岸から江の島を見たところです。
江戸時代は、江の島弁財天は江戸から格好の小さな旅先でした。
今は干潮時で、一筋の砂洲の上には人々や馬、駕籠など参詣に行くようです。
今は干潮時で、一筋の砂洲の上には人々や馬、駕籠など参詣に行くようです。
参道の両側に旅館や土産物が軒を連ねています。
三角形の屋根は、定規を使って引いたような直線で描いています。
三角形の屋根は、定規を使って引いたような直線で描いています。
その屋根の上の三重塔は、江島神社上之宮の塔です。
右端に船を描き、その先の富士に視線を求めています。
波打ち際の波の泡の描写など静かな春を思わせます。
多少誇張や演出で描く北斎には、珍しく自然な景観を描いています。
絵の全景を作ったので、全てが小さいものばかりとなりました。
砂州を歩く人は一本の紐でしか表現できませんでしたね。
絶対にアップして見てはなからい作品ですが少しだけ。
原画です。
解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。