masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

不正行為は・・・無いよね。

2011年02月14日 | ガソリンスタンド

神奈川県警本部ガソリン入札 応札業者限定的
2/12 燃料油脂新聞より

入札条件に「川崎から横須賀、相模原、小田原など25の拠点に対して、半径3km以内に1ヶ所以上の給油所があり、拠点がない地域については、政令指定都市は区ごと、その他は市、郡ごとに1ヶ所以上の給油所があること」と記されており、同条件を満たす一般の販売業者は皆無といってよく、実質的に入札に参加できるのは広域に販売チャンネルを持つ元売販社など、ごく一部に限られる。

「県内全域で店舗展開をしているのは元売子会社かフリート系くらいのもの。あとは元売が直接契約するくらいしか考えられない。いずれにしても地場業者には関係のない話」

しかし、元売も乗り気とは限らない。

「系列の特約店や販売店への根回し、要請の手間などを考えると腰が引ける。
条件のひとつである“クレジット機能なしの給油カード800枚の発行”も負担になる」と本音を明かし

「エイペックの警備車輌への給油契約と同様に、元売子会社が対応するというのが一番考えられる線。
一般の特約店が発券店値付けカードを発行して売上ベースで管理、各地での給油は同系列の他SSに代行してもらうことで全県を網羅することは可能かも知れない。
ただ代行手数料を給油店に払いつつ、落札出来る単価を提示出来るかは疑問」

現時点では応札の状況は明らかでは無いが、入札に参加できる販売業者がごく一部に限られた場合、入札の目的のひとつである「競争」が阻害される可能性もあり、今後の流れが注目されるところだ。

・・・・・・・・・・

記事には関係ないんだけど、以前のアルバイトの子からこんなハナシを聞きました。

以前バイトしていたX市のガソリンスタンドは警察署との契約がありパトカーが給油に来ていた。
その際「端数無し」で給油しなければならなかった。
もし端数が出てしまった場合は、数字を合わせる為に別容器(※消防法適合携行缶では無いペール缶)に給油した。
(23.01リッターで満タンになったとしたら24リッターにする為にペール缶に0.99リッター入れたってことです)

「その缶に入れた分はどうしてるの?」と訊くと、「ペール缶が一杯になったらパトカーに積んで持ち帰っていた」とのこと。

・・・・・

「端数無しで」っていうのは、伝票の処理をし易くする為なのでしょうね・・・

消防法に適合していないペール缶で持ち帰ったガソリンは、(個人所有の自家用車に入れるなどという不正行為はせずに)もちろんパトカーのガソリンが減ったときにそこへ注ぎ足しているのでしょう。

きっとそうだと信じましょう!

税金で購入したガソリンを個人的に流用するなんてこと、正義の味方の警察官がするワケがない!!


・・・でも、このご時勢だ・・・

誤解されるような、紛らわしいことは止めておいた方が良いんじゃないのかなぁ~~~?


PS
「端数無しで」
トラックなんかの大きなタンクで給油口の直径も大きな場合はイイケド・・・
軽自動車で給油口もノズルを入れたら殆ど隙間が無くなるような場合は液面が見えないからね。
車によっては自動ストッパーが働いて給油が止まった時点で、口のすぐそこまで満タンになっているのもあるから、そんな車のときにコンマ01なんて数で止まったら焦るよ。
それを端数無しまで入れようとしたら溢れ出す確立が非常に高い。

しかもマージン数円しかない発券店値付けカードでエラソーにそれを言われると、私は顔で心の内を表現します(爆)

(溜息)
端数無しを指定してくるところって、給油管理表みたいなものに記録してる場合が多い。
大体いつも何リッター入ってるか分かると思うから、「端数無しで」ではなく「○リッターで」という注文の仕方をしてくれるとありがたいのだ。


今も雪が降っています。


 

 


地下タンク法規制の工事について

2011年02月14日 | ガソリンスタンド

先日も書きましたが、ブログのアクセス解析をみると今年に入ってから「地下タンク」関連のキーワードがとても多いのです。
恐らく皆さん、この件に関して少しでも情報を知りたいのだと思います。
法が実施されたとはいえ、いつものように我々中小零細の三者店は「蚊帳の外」で、それぞれの工事がどのようなものなのか等、個別にはどこからも詳しい説明はして貰っていないからです。

特約店や組合が冊子を作成して配布なりしてくれれば助かるのですが・・・


そんな事を考えながら書いた12日の記事に、オヤジさんからコメントを頂きました。
そして、何と!
私が(恐らく同業者の皆さんも)一番知りたかった工事の内容や、その長所と短所をとても分かり易く纏めて下さっていたのです。

オヤジさん、本当にありがとうございます!!m(_ _)m

同業者の皆さんにも教えてあげたいので、オヤジさんからのコメントを以下に掲載させて頂きます。

・・・
良く私も「高精度液面計に何百万も出して、1週間後に漏れたらどうするんだ!」という類のことを言われます、しかし極端な話、1週間後に漏れたとしても、十分設置に意味は有るのです。

各方法の方法と長所短所を書いておきます。

①電気防食 各配管を絶縁フランジで電気的に絶縁し、タンク本体に直流電流を流す事により、腐食の進行を止める。
長所→タンク板材の状態が良ければかなりの効果が期待できる。
短所→古い構造のタンクだと配管絶縁を行うために、タンクスラブを大きく壊す必要があり、金額が一番掛ることが多い。又元々穴が開き掛けていたり、穴を何かが塞いでいたような場合には効果は無い。(状態が確認出来ない)

②FRPライニング
タンク人間が入り、内面を磨き状態を確認してからFRPを塗って補強する。
長所→唯一タンクを補強する方法で規定内の「穴」(大きさ、密度)であれば補強も認められる。
短所→人間の「侵入口」が無いスタンド用タンクだと侵入口を設置するところから開始しやや費用が掛る。又土台となる「タンク本体」は外面から腐食が進むので「半永久」では無い、工事中に規定以上の「穴」が見つかった場合、そのタンクは使用できなくなるが、その時点で大部分の工事は終わっており、そこまでの費用は掛る。

③高精度液面計 直径0.3mmの穴から漏れだす油を検知できる精度の液面計により漏れを監視する。
長所→場合によるが大体において、10年使用した場合費用が安く、営業しながら設置が可能。漏洩を自動的に検知出来る唯一の方法。
短所→「検査モード」に意図して入れないユーザーが居た場合、発見できない可能性がある。24時間営業でタンクを「全く休みなく出し入れ」している場合も同様。

④SIR 毎日の「始業時残」「入庫量」「出庫量」「終業時残」を統計会社のサーバーに送り(入力)漏洩の可能性の有る変化を知らせてくれる。
長所→初期投資が安いので(検査費用位)「いつでも辞める」「1年~2年程度しか使用しない」場合は有利。
短所→黒本等の運用で慣れたユーザーなどが「異変」を察知した場合、「使用できなくなっては困る」と手心を加えた数字を入力し、漏洩被害が広がる可能性がある。(地域消防に運用を委ねるとは、この事実を知っているということ、実際私の周りで数市の消防本部が「認めない」と表明している)
10年フルに運用した場合、月々の使用料金の合計は結構莫大な金額になる。

①電気防食は腐食の進行を止める。
②FRPライニングはタンクを補強する。
③高精度液面計は漏洩を機械的に監視する。
④SIRは漏洩を統計学的に監視する。
という、それぞれの考え方で、①②は「漏洩の可能性が特に高いタンク」、③④は「漏洩の可能性の高いタンク」に対応、①②のいずれかと③を組み合わせれば、「液相部検査が免除」(2重殻タンクと同等)という特典も有ります。

近年は不況で古いタンクを無理に使って、又金額の安さから、安い検査業者でいい加減な検査をして、「漏洩事故」が多すぎました。
油が漏れて土壌汚染となった場合、汚染した「土壌」は全て産業廃棄物として「焼却処分」しないといけないのは御存知でしたか?
正規の業者ですと1立米\150,000-程度は掛るはずです、私の知っているスタンドで、一億以上掛った現場を知っています。

液面監視が「1週間後に漏れても意味が有る」と言ったのは、この「被害」を最小限にという意味なのです。
従来の「漏洩検知管」だけでは「気がついた時には・・・」です、もちろん高精度液面計で監視できても「目をつぶっていた」では意味が有りませんが、無いよりマシだと思います。
「知る気になれば」検知出来るシステムなのです。
もちろん「対策を取らせる」より「日々の管理」のほうが重要なのですが、今回の消防法改正は「きちんと管理しているユーザー」程、強力で実力を発揮する「ツール」であると思いますが!。
いずれにせよ、「営業継続」の意思が少しでも有るのであれば、早めの対策のほうがかなり得するケースが多いと思います。
・・・以上

オヤジさん、再度お礼申し上げますm(_ _)m

1億掛かったハナシは知っています。
SIRが何故各地消防本部により認否が分かれるかも理解できました。

それぞれの短所を読んでいると頭を抱えたくなりますが、対策が義務化されたのは事実ですから、事業継続の意思があれば、やはり少しでも早く決断した方が良いのでしょうね・・・

ただ、本当にこの業界の地場の三者店は疲弊し切っています。
早くした方が良いと分かっていても・・・
“先立つもの”が無く、将来に対して明るい展望が望めない以上迷うのも無理はないと思うのです(--;

オヤジさんは自分の仕事に誇りを持たれているし損得勘定抜きでこうして知識を分けてくださる心の熱い方なのですね。
それだから販売店に対してじれったく思われるのでしょうね。

私の無知で「常時監視システムなんて・・・」という書き方をしてしまい、申し訳ありませんでしたm(_ _)m
でも、これで他の皆さんの誤解も解けると思います(^-^)

そして、「油業界はもうダメ」・・・かも知れませんが、それはまだもう少し先の話だと思います。
大変な過渡期にいることは間違いありませんが、だからこそ!皆が続けていけるようにと願うのです。