masumiノート

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量販セルフより優先するべきは

2013年04月01日 | ガソリンスタンド

3/25 ぜんせき「論説」より (※青字はmasumi)
量販セルフより優先するべきは

98年4月のセルフ解禁から15年。
フルとセルフの棲み分けは当初からの関心事だったが、いまもって帰結には至っていない。
量販フル対セルフ セルフ対セルフ 量販フル対量販フルが混在し、低マージン指向が常態化してしまった。
消耗戦は資本力の大きいものに分がある。

セルフ解禁初年度は全国計85ヶ所でスタートし、以降10年間は急ピッチで増加。
今年度上半期末時点で8700ヶ所。
フルを含めた全SS数は減少一途なのでセルフ比率は23%程度(地域差は最大で3倍近く)

11年度決算期の石油協会経営実態調査からガソリン販売量をみてみると、

セルフ
ハイオク 26キロリットル
レギュラー 168キロリットル
計 194キロリットル

フル
ハイオク 6キロリットル
レギュラー 46キロリットル
計 52キロリットル

灯油販売量でさえセルフがやや勝っている。


元売は、系列業者の苦渋を知っているはずだが、競争力強化の方向性を量販セルフに著しく傾け、他系列強者との乱売合戦を自ら誘発していると映る。
これが採算販売を生きる術とする地場中小SSにとんでもない悪影響を与えている。
すっかり定着したセルフの存在を否定するつもりは全くないが、不毛な業界内部留保の吐き出しはなんとももったいない。

*****

※販売数量はセルフの圧勝です。

このブログでもずーっと書いてきましたが、私の望みは棲み分けによる共存共栄です。
でもそれは叶いそうにありません。

何故なら論説にもあるように“混在”状態だからです。

窓拭きや給油サービスまで行うセルフの出現。
安値のPBに対抗する元売販社や系列大手量販店。
そこに参戦するために“業転玉”を仕入れる地場中小SS。
棲み分けるためには、セルフとフル、又、系列と非系列で、確たる色分けが必要なのに、その色分けが全く出来ていない。

これは元売もですが、業界全体の責任です。

今日の燃料油脂新聞のコラム「今日の市況」に『業転購入量3月は急増』とありました。
業転玉という卑怯な逃げの手があるから、系列業者の声も纏まらない。

産地偽装のような行いが横行していることを知ったとしても、マスコミは報道しないし消費者も騒がない。

やった者勝ちの業界。

・・・っていうか、前から消費者は騒いでいないよね?要はマスコミなんだわ。殺生権はマスコミにあるってことだ。

それは置いとくとして、
効率の悪いことは切り捨てようとする元売や切り捨ててきた量販店、その影でその効率の悪いことを生業として引き受けているのが地場中小SSです。

ガソリンスタンド過疎地とか灯油難民とか社会インフラとか、
そう言うんだったら現状のまま放置してちゃいけないと思うのだけど?




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