規制緩和、自由化と言うのなら、3者店にも仕入れの自由を。
ただしそれは「業転を混ぜても良い」などという陳腐な方策ではない。
4月17日 ぜんせき
(※青字はmasumi)
「SS支援」 「業転問題」 「廉売規制」 「年金問題」
SS生き残り議員立法も視野
需要減が顕在化する中で、安値で大量に垂れ流されている業転玉と系列玉との格差拡大から、各地で過当競争が激化し、
高い系列玉を仕入れざるを得ない地場中小販売店(※業転玉仕入れを行っている系列店も存在していますが、)が次々に廃業・撤退に追い込まれている現状を食い止めるため、4つのPT(プロジェクトチーム)で、課題・問題点を洗い出し、議員立法も含めた抜本的な対応策を検討していく。
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業転問題では「元売はガソリンで12円もの利益に加え、ブランド料・販売関連コストを我々系列業者に上乗せしている。
それに対して我々の利益は10円あるかどうか。
地域によっては5円あるかどうか。
あまりにも元売と我々との収益の格差が大きすぎる。この卸価格フォーミュラの問題を解決しないと、いつまでたっても業転格差は縮まらない」と、過当競争の元凶となっている業転格差の解消を強く訴えた。
(※17日の燃料油脂新聞には、業転問題について「系列業者の一定程度の業転購入を認めるような方策を検討課題に提示」と書いてありました。)
4月18日 燃料油脂新聞
販売数量に似合わない特約店数の課題
元売の整理計画→撤回に業者憤り
(※簡単に書くと、元売のお眼鏡に適わない販売数量の少ない小規模特約店を販売店に降格させる計画があったのだけど、時期尚早として撤回されて、(胸を撫で下ろしたんだけど)元売に振り回されるってことに“憤り”ということです)
「不安だ。なんのためにリストラと統合の時代を乗り切ってきたのか。
元売のご都合主義で特約店というステータスが簡単に剥奪される危機でもある。
さらに高圧的な出方があれば、これが優越的な地位乱用にも当らないかと懸念した」
具体的には、特約店としての地元での名誉やステータスがなくなるほか、販促関連の情報や研修などの技術の習熟機会が格段に下がる懸念もある。
また販売店に移行する場合は、有形の部分で軽油引取税の還付金、販売店卸のマージンなどが一切霧散することになる。
今回は回避されたがこれで安泰安心とはいえないようだ。
また仕切価格の上昇で元売に積んでいる担保金が欠損したことによって与信が取れずにやむを得ず特約店から販売店に移行するケースは、今春も一部発生している。
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系列3者店は、契約している特約店からしか仕入れることができない。
仕切値の交渉は出来ても、そこには明らかに優劣がある。
特約店にとって3者店は、販売店卸のマージンが確実に得られる、子飼い(収入源)なのだ。
業転を一定割合は認める?
それでは何の為の系列なの?
系列と非系列の区別くらいちゃんと付けようよ。
そうじゃなくて、3者店が特約店を選べるようにすれば良い。
どの特約店からでも系列玉を仕入れられるようにすれば良い。
POSとか大概同じなんだし、システム上もさして難しいことじゃないと思うけど。
そうすればそこにも競争原理が働いて、結果として3者店も消費者に価格で還元できるようになる。
規制緩和だ、自由化だと言うけれど、特約店の既得権はしっかり守られたままで、その皺寄せは3者店に来ている。
そしてその皺寄せは、灯油、軽油、工業用潤滑剤などの小口配達を必要としている消費者(企業)に・・・。
例え1割でも、業転玉を系列玉に混ぜたら、それはもう系列玉ではない。
元売もそんなものに系列玉としての保証は出せないだろうけど、上記の方法なら系列ルートで流れる玉には違いないのだから。
それでね、
石油流通問題が話し合われる場で何故こういう意見が出ないのか?
それはね、
こういう席に着く業界人は大手特約店の人間だからかな(?)
自民党議員さんたちもね、
業界の特定の立場の人の意見を聞いて頷くだけでなく、
自分でも調べて、自分の頭で考えてほしいと思うのよ。
そうしたら「系列玉に業転玉を混ぜてもOK」なんて発想よりも、特約店の既得権にメスを入れる必要性に気がつくと思うのだけど?
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※特約店にも色々あって、二人三脚のように販売店のことを考えてくれているところもあることは承知していますが、販売店から見た一つの意見として書いておきます。
2019年9月9日追記
st31掲示板より
規制緩和といえば、「直売への移行=中間(問屋)を省いていく」というイメージがありませんか?
しかしこのガソリンスタンド販売業界は元売の販売子会社による直売は始まったものの旧態依然の特約店制度はそのままです。
当店の特約店は商社系で自社独自ブランドで全国にガソリンスタンドを展開していますが、
商社系ということで、海外輸出などの際には力を貸してもらえるので大変助かっていますし、またPBとなりますので同一マークでの競合もありません。
しかし全国には自社の特約店と同一商圏内で、尚且つ同一マークで競合せざるを得ない販売店も存在します。
その特約店の中にはその販売店の仕入れ値では到底真似の出来ない安売りを行ったり、また勝手に業転玉を卸したり・・・
やりたい放題の特約店が存在しているのです。
犬舎の前の溝蓋の隙間に後ろ足がスポッと入って抜けなくて焦ったね
怪我にならなくて良かった
レンガを置いて隙間を塞いでおこうね
父ちゃんが「次はそのレンガに躓くんじゃないか」なんて笑ったけどマックはそんなドジじゃないよね
翌日母ちゃんが躓いてこけたんだよね