3月29日で締め切られた補助金申請手続きも、先着順で全国4000SSが想定されていたが21日時点で2200SS程度と、見込みを下回りそうで、SS閉鎖を決めた業者が増えたといえる。
スポーツなどの世界は強者がハンデを背負うものだが、石油販売業界は(仕入れ値が高いというハンデを)弱者が背負わされている。
これでは先行きの経営に不安を感じるのも当然で、元売の販売業界での姿勢が、地域へのエネルギーの安定供給を担ってきた地場中小SSを廃業に追い込んでいる。
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※数日前の業界紙に自分で給油する“自動販売機”のセルフと、人的サービスが付帯するフルでは価格が違うのは当然で、高値でもそれに見合うサービスがあれば消費者は納得し、それが高値店が生き残る道だと書かれてありました。
その通りです。
がしかし、肝心な視点が抜け落ちています。
「仕入れ値が同じなら」です。
要はマージンです。
105円で売るセルフと、110円で売るフルと・・・
5円の価格差を埋めるだけの顧客を満足させるサービス・・・
そのサービスの源泉になるマージンが・・・・適正利益がないです。
「対価の意味、再考を」って印刷してある横の記事の中に、市況がそれを許してくれない。って書いてある、その通りです。
100円で仕入れて105円で売るセルフと、105円で仕入れて110円で売るフル・・・
売り値は確かに5円高いですが、マージンは同じ5円ですから(ーー;
業転安のときなんかセルフの方がマージン多くなるときもありますから(==;
しかも販売数量はセルフの方が上ですから~~~~
単純に“売り値”格差を埋めるサービスを求めないでくださいね(ー人ー)。
4月4日追記
肝心のことを書き忘れていました。
補助金が例え全額出たとしても、「SS閉鎖は加速」すると思います。
廃業の原因は地下タンクではない。
仕入れ値に大きな格差があるからです。
一部の「自分さえ良ければ」「数量さえ捌けば」という業者の安売りによって、地場の中小SSは生業としてすら事業が成り立たなくなっているからです。
“業転玉”を仕入れても一時凌ぎにしかなりません。それに業転玉を仕入れることをよしとしない、或いは仕入れたくても出来ない店もあります。
一時凌ぎをする店が増えれば、真面目な業者が業界を去る日も早まることになるでしょう。
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