SSは適正な利益必要な業態 元売販売政策も問題
河本副会長・専務理事は、石油販売業の現状と問題点について報告。
ガソリン内需が減少傾向にある一方で、慢性的な供給過剰状態にあり、量販指向の強い一部のPBSSや異業種SSに元売販売子会社が加わり、し烈な販売競争を繰り広げており、価格競争に劣る地場中小SSが市場からの撤退を余儀なくされ、依然として近年1日当たり4ヵ所のペースで減少するなど、SS過疎地の増加や災害時における石油の安定供給に支障が生じる懸念が高まってきていると訴えた。
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「税」の再考を促す。
系列vsPB(無印)ではないんですよ。
何故系列店が業転を仕入れなくてはならなくなったのかー
そしてマークを下ろさねばならなくなったのかー
大企業vs個人商店なんですよ。
元売+商社vs個人商店なんですよ。
業転玉仕入れで凌げているうちはそれで良いけど、その業転玉を出しているのが元売と商社なんです。
最近、系列販社や大手の安値にPB業者の不満が高まっているようですが、
ある程度まで系列店の淘汰が済んだら次はそうなるだろうと予想していました。
>最近、系列販社や大手の安値にPB業者の不満が高まっているようですが、
少し前までは、PB業者の安値に3者店の不満が高まっていました。
その前は、同じ地場業者でありながら業転仕入れによって安値追随した3者店に対して、です。
>系列販社や大手の安値にPB業者の不満が高まっている
安値店に追随できない仕入れ値で競合しなければならない販売業者の気持ちです。
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●普通の業界は、品質に疑いがかかるとOUT。
それがSS業界は、「怪しいことは判ったけれど、やはりあのSSが安いのね」が優先する不思議な業界だという事。
お客様自体が、口で批評することと ⇔ 購買行動が違うことを理解したい
●灯油混入で全国に流れた会社も、その後は元気なんでしょう。
燃料って目にすることがないまま消費するから、安いことが一番なのですよ。理屈じゃないの。仕入も販売も。
●燃料が入荷しなければ、平気で閉店するSS。
開ければやはり繁盛しています。お客は安定供給なんか要求していないことは、震災でわかったではありませんか。有るSSに行くだけ。
★同時に 元売りこそが、安定供給をできないこともわかった。
★「上得意・掛売りだけは給油する○ ⇔ 現金はダメ×」という使い分けが出来ないことも学びました。
st31さんがNo.21148で書かれているこの現実を、
(そうです。悲しい哉これが現実)
呑みこんでなお、信念を曲げることはできない。
※良い恰好とかそんなんじゃなくて、「できない」だけです。
「お客さんを騙すような真似は出来ない」と、系列100%の高値仕入れを貫いたがために廃業を余儀なくされた販売店もあります。
「うちを信じて利用してくれる客のためにも業転を仕入れるわけにはいかんのや」
オイルショック時の玉繰りの苦労を身を持って経験してきたこうちゃんの考えは間違ってないと思います。
廃業を余儀なくされたとしても、その考え、その気持ちは、間違いなんかじゃないと思います。
「店を存続させるために業転玉を・・・」
それも一つの選択肢でしょう。
結果の如何はともかく、自分が決めて行動するだけです。
ただ、
流通証明書導入とか議員立法化などといわれるまでに大きくなった業転格差問題が何故始まったのか。
そこをそのままにしては、流通証明や議員立法化など意味がない。
「系列でも業転OK」になったとて、SSの減少は止まらない。
そう思います。
系列、PB(無印)関係ないのです。
これまでずっとその地域への小口配達という燃料供給を、使命感を持って担ってきた地場業者が、
規制緩和以降台頭してきた元売販社や量販店など大手企業の安値販売によって、
それに対抗できない、理不尽な仕入れ値の格差によって、
業転に手を出すしかなくなり、
マークを下ろすしかなくなり
そして発券店値付けカードのような元売のカード戦略も追い打ちをかけ、
廃業を余儀なくされているのです。
それが一番、忘れてはならない重要なことだと思うのです。
6月20日 燃料油脂新聞
流通証明書への期待薄れる
「中小零細SSが業転を仕入れやすくして経営を維持できる環境を構築する」という、流通証明書本来の目的を達成できなくなる可能性があるとも指摘されている。
流通証明書の影響が不透明なだけに、その効果に対する期待も徐々に薄れているようだ。
「業転購入を望んでいるのではなく、系列玉を業転玉ほどの価格で仕入れられるようにしてほしい」
三重県のある系列SSはこう語る。
系列仕切りと業転との価格差が問題となるのは、
安価な業転玉を仕入れた近隣競合店が系列仕切りを下回るほどの価格で販売するケースが考えられる。
それが同系列であればなおさらだ。
顧客から同じ商品なのに高く売って儲けていると見られ、安値店との価格差を説明しにくいのが現状だ。
業転を仕入れて一般ユーザーや需要家との信頼関係を失いたくないとするSSも散見されている。
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※当商圏の現在の看板価格はバラバラで、地場業者で安値に徹底追随した看板を掲げているフルはありません。
しかしセルフ解禁直後はそうではありませんでした。
高値店の当店は、消費者からの風当たりは大変辛いものでした。
それから、
販社や量販店の安値はボリュームインセンティブという説明ですが、
一般の消費者にとって、それはどうなんでしょうか?
近隣にそういった安値店が無い。或はセルフは怖くて行けないといった消費者にしてみれば、
「(一部の店に)安く卸せるのなら、全ての店に安く卸してやってくれ」と言う気になるのではないでしょうか。