masumiノート

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灯油配達、明と暗

2014年11月26日 | ガソリンスタンド2

11月26日 燃料油脂新聞より (※青系文字がmasumi)

 

配達業務に活路

面倒で手間暇かかる隙間ビジネスとも言える配達業務に地場フルSSの生き残りのヒントが隠れている。
電気防食を行って「まだまだ10年以上は商売を続けたい」としている山間部地場フルSS業者
店主本人とパートアルバイトスタッフで運営。ガソリンボリュームは月に30キロ程度
しかしまったく心配していない。無理な投資、借金もない。
業転も仕入れているのでマージンは20円超あるのではないだろうか
さらにこれからの季節は灯油がある。
セルフやHCの店頭価格は気になるが配達については、価格についてお客さんはそれほど神経質ではない。
現金顧客はすでにセルフなどの量販店に流れている。
配達業務で内部留保、10年後の自分の退職金を貯めているという感覚だ。
もし我が社が廃業したら誰が配達をやるのだろうか。
お客さんは配達してくれるSS業者を探すのが大変なのではないか。
やれるところまで営業を続けたい。
(※この「やれるところまで」っていうのも、業転を仕入れている店と系列100%仕入れの店とでは、何となく異なるような気がします)

一方で、すべてのセルフSSが配達業務を廃止したわけではなく、むしろセルフSSだからこそ配達業務を強化しているケースがいくつかあるようだ。
有力セルフSS店主は「セルフSSは今後、フルSSに近づいていくのではないだろうか。柔軟性が求められる時代だ」とコメントした。


配達ニーズと価格、折り合い難航

近年の曳売り業者(巡回業者)の減少を捉えて(巡回業者の廃業も多い)、ポリ缶単位の灯油戸別配達を積極化したが、
「積極的な需要の掘り起こしには繋がるも、結果的にコストに見合わない結果となった」

※配達には“車”も“人”も“燃料”も掛かります。

「一缶の配達依頼を受けて訪問した高齢者のなかには価格を提示すると“高すぎる”や、ひどい人だと“暴利だ”と言われたケースが少なくなかった。販売側からすれば例え一缶でも配達に出向くし、行き来だけでも最低30分位の時間は費やす。ましてや団地の3,4階まで階段を上り下りするスタッフの労働力を考えるとコストに合わない。
悪態をつかれてスタッフの士気にもかかわってくる販売には手を出すべきではないとの考えになった」





その商圏(地域)の環境とか、業転玉を混ぜているかどうかで明暗は分かれます。
当店では巡回業者が回り出した15年くらい前に配達先でも店頭でも暴言を浴びせられるようになりました。
業転玉仕入での価格で配達をする店もあるので、灯油も系列100%仕入れの当店の配達の値段はどうしても高値になります。
冬場の忙しい時期に何とか都合をつけて配達に行っても悪態をつかれるだけなら「行かない方がマシ」、そう考えるようになりました。



仕切方式

2014年11月26日 | ひとり言

やっと今FAXが。

・・・ふむ。
なるほど。
これなら可能か。
ふむふむ。
お主、なかなかやりおるな☆


11月27日 追記

このFAXを受けてこうちゃんは「これで掛け会員さんの単価を下げられる」と言いました。

今回のJXさんの対応に感謝します。



「利益の確保」
普通の小売業では考えられない何十銭単位の原価の上げ下げを公開され、価格競争(小売価格も報道される)の業界で、粗利の回復は絶対に不可能だと思っていました。
この方法でなら可能なんですね
“お目出度い私の考えですが” 
これを思い付かれた方は頭が良いですね。
そして今回は特約店だけではなく、販売店(3者店)にも行き渡る方法を取られたことに敬意を表します。
ありがとうございます。


特約店の既得権は元売には関係ないことですものね。
これまでの調整も、もしかしたら元売は(特約店からきちんと販売店にまで下ろしているだろう)と思っていたのかも知れませんね
それを一部の特約店が自分の懐に入れていたー

“これで販売店の面倒を見てやってくれよ”という意味のキックバックすらポッケナイナイしている特約店がいたと知ったら驚くでしょうね
そして、そんな特約店の為に批判の矛先を向けられたのでは堪りませんよね?


ただ、今の仕切り方式はもう止めた方が良いと思います。
今回のこの方法にしても、販売する時点では高値になるために安値店に売り負ける、結果として事後調整の対象になる数量も少ない、ということになってしまうのです。


サプライチェーンを本気で守ろうと思うのであれば、抜本的な改革が必要ではないでしょうか。



ガソリンスタンド跡地を浄化

2014年11月26日 | ニュースから一言二言


11月26日 読売新聞

活性炭×油分解菌の油汚染土壌の浄化法 CO2排出量7割減・コストも半減

*****

浄化法はリンク先をご覧いただくとして・・・

読売新聞の記事

>エコカー普及や若者の車離れによるガソリン需要の落ち込みで、GSの廃業が相次いでいる。

やはりここでも仕切り格差は無視されています。

>廃業後も、浄化費用を賄えないなどの理由で、放置されたままのGSが増えている。

地下タンクの撤去費用には補助金が出ても土壌汚染があった場合の費用は全額自己負担です。
しかもその費用は1千万程度掛かるだろうと言われていました。

普通で考えたら「後始末する費用くらい残して 止めれば良いのに」、と思いますよね。

それなのにー



何故だか分かりますか?



ライフラインである燃料を扱っている仕事だからです。
世の中の流れとして「先がない」と分かっていても、それを必要とされる方への供給責任を感じるからです。
「私の使命は理解している。だが赤字では苦しい」、そのような気持ちで最後の最後まで営業を続けてしまうからです。
(中にはそうではない人もいますが)



単なる消耗品としてしか燃料油を扱わない量販型セルフ
単なる消耗品としての意識しかない消費者

そういう人達の世界で繰り広げられる不毛な価格競争。

その価格競争に巻き込まれて、ライフラインとしての燃料油を扱っている地場1SS業者が廃業に追い込まれていく。

そして、独居老人などが灯油難民となっていくのです。