masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

世論でしか変えられない。

2014年11月29日 | ガソリンスタンド2

「不適切」な実態の検証を 

11月28日 ぜんせき「論説」

一般の系列特約店や販売店の多くが、現在のガソリン流通市場の混乱ぶりに戸惑い、そして絶望している。
全石連は長年にわたりガソリン流通市場の適正化・透明化を訴え続けてきた。
石油販売業者が仕切価格に適正なマージンを乗せて販売し、その収益で再投資ができるような市場環境の実現を求めてきた。

ところが系列特約店に卸している一部の元売が、その身内である系列店が太刀打ちできないほど廉価の業転玉をPB業者などに放出した結果、 全国各地で市場が崩壊する事態に陥っている。

これに対し石油販売業界の健全経営を支援する自民党の石油流通問題議員連盟は「なぜ元売は、長年取引をしてきた系列店を大事にしないのか」と苦言を呈し、
その無責任な業転の放出元を遡れるようにする石油流通証明書の添付や、業転玉を自由に買えるようにするための法律案など、様々な対応策を提案した。

その結果、流通証明書の導入や新たな仕切り決定方式への変更などの試みが行われ、一時的に格差が縮小するかに見えた。
しかし、ここにきて再び格差が拡大し、系列店は競争に参入することすらできなくなっている。

元売は原油価格の変化に連動して週単位で仕切り改定を行い、特約店からの利益を確定している。
特約店は仕切り価格にマージンを乗せて小売価格に反映させようとしているが、一方で業転玉を購入して廉売しているPB事業者と同じレベルの小売価格で廉売競争に打って出ているのが一部元売の販売子会社である。



公正取引員会が昨年発表したガソリン取引の実態調査報告書では、
「取引上優越した立場にある元売が、一般特約店に対し、一方的に、競争上不利な取引条件を課しているおそれがあり、公平な競争環境を整備する観点からみて不適切である」と警告した。

まさに市場はいま、この公取委が指摘した「不適切」な状態にある。

精製元売と我が販売業界はもう一度、昨年の公取委の指摘を読み直し、なにをどうしたら公正で透明な市場環境を実現できるか考えなければならない。

また、公取委は、実態調査に基づいて指摘・指導したことについて、それが適正に実行されているかどうか検証すべきである。


**********


PB業者と廉売競争に打って出ているのは販売子会社だけではありません。
特約店の中にも販売店の中にもいます。
それを可能にするのが差別対価と業転玉です。

>業転玉を自由に買えるようにするための法律案など

法律など必要ありません。
業転玉を買いたければマークを下ろしてPBや無印になれば済む話です。
というか・・・
今でも自由に業転玉は買えています。


>まさに市場はいま、この公取委が指摘した「不適切」な状態にある。

いまだけじゃなくて、もう何年も前からずっとです。
「7年前も同じなんですけど?」


だから、業界だけじゃこの不適切な状態を打開することは不可能だと思うのです。
可能なら、もうとっくに何とかなっているはずです。
何年掛かっているんですか?
パフォーマンスですか?時間稼ぎですか?
その間にどれだけ多くの同業者が絶望し悔しい思いをしながら廃業していったと思っているんですか!


消費者の声、世論がなければこの状態は変わらない。
変わらないどころか益々格差は広がり、地域へのエネルギー供給を担っているガソリンスタンドが更に姿を消すことになるでしょう。

そういうこと。


高値店が全て廃業して、安値店ばかりになったら・・・

安値店はどこにもない。




11月29日 神戸新聞
座談会 石油安定供給確保のために「石油の力」見直そう


販社も浮気?

2014年11月29日 | ガソリンスタンド2


11月29日 燃料油脂新聞

「販社が油を買いに来た」 高くて買えない元売玉

一部特約店筋は「直売担当者から、地場の共納先で元売販社の担当から玉を分けて貰えないかと相談があった。商談ベースでは受けることとして、玉を振り替える見込み」と話しており、
油種や数量、価格は明かさないものの「これらの関係性は、幹部がかかわるような大口ではない。しかしいよいよ販社の転換期なのかもしれない」としている。

販社の横暴、領地侵入という問題で、地場特約店側の反発は大きいが、
そのエリアで上位5位にも入れない販社の存在は「無価値」という厳しい見方も元売内にはあり、今後の行方も検討課題とする系列もある。

(※販社とは、元売の販売子会社です)

*****

ウーン (Θ_Θ;) ...?


何故書くのか2

2014年11月29日 | ガソリンスタンド2

「アホちゃうか」
幾度となくmasumiさんがこうちゃんに対して発してきた言葉です。

だけど、それは、

「業転を取らない経営者は無能だ」とか「身銭を切りながら営業を続けてそれをブログに書いて下さい。それを見たら自分の店はまだまだ大丈夫だと安心できるから」なんていう、浮気組さんたちのソレとは違う。



自分たちが系列でありながら業転玉を仕入れて安値を実現させていることは棚に上げて、当ブログに「高値の理由をお客さんに説明して下さい」なんていうコメントもありました。

逆じゃないでしょうか。
「業転玉を仕入れています。仕入れの努力です」とお客さんに説明しなければならないのは、系列店でありながら非系列ルートで仕入れをしている方ではないのでしょうか?

系列店は系列ルートで仕入れ、その仕入れ値を元に販売価格を決める。これが当たり前のことです。
当たり前のことを、何で説明をしなくてはならないのでしょうか。

しかし、
現実はその“当たり前”の方が少数派で、
当たり前のことをしている方が“高値”という理由で悪者にされ、
“説明”を求められる。



店頭には「ガソリンスタンド減少の原因は仕入れ値の格差」とか、「Tカードは給油前に」などと書いたPOPを張り出しています。

でもお客さんは辛気臭い話なんて聞きたくない。
そんなことは分かり切ったことですから、こちらの方からそういった話をすることはありません。
それに昔からの常連客は一々そんな話をしなくても分かって下さっていると思います。
だから店頭が混雑しているときには、「こっちは後で良いから(向こうを)先にしてあげて」「(窓拭きなど)何もせんでよいよい」と言って貰えるのだと思います。


説明するのは、訊かれたときや必要に迫られたときだけです。

それでもー

昔からの常連さん以外のお客さんの多くは、聞く耳を持たれません。
それは「自分は客だ」という意識があるからだと思います。

「何故書くのか」のときと同じです。
こちらの説明は途中で遮られ、「そんな話は聞きたくない」となるのです。
要するに「黙って傅け」です。


想像してみてください。

一個人としてこのブログを読まれたときと、客という立場で店側からこういった話を聞かされたときの感じ方の違いをー

それでブログというツールを使うことにしたのです。



営業を続けるのは、もちろん“生業”ではありますが、
「Tポイントをつけてあげるため」でも、「窓を拭いたりゴミを捨ててあげたりするため」でもありません。
(※嫌なのではありませんよ(^^;念の為)

身銭を切りながらも営業を続けているのは、
「地域の既存客への供給責任を出来る限り果たしたい」
その思いでやっています。


この17年の間に疲弊し、そういったサービスを全てのお客様へ、どんなときでも提供できるだけの余力を失ってしまいました。
申し訳ありませんが、何が何でも無料サービスを受けたいお客様は「窓を拭いてくれるセルフもあります」ので、そういったお店をご利用いただきたいと思います。




PS
この記事に乗じて日頃の鬱憤を晴らそうとするかのような同業者のコメントが入るのは嫌なので、この記事へのコメントは「許可しない」設定にさせて頂きます。