masumiノート

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霧の中

2015年06月02日 | ガソリンスタンド2

6月2日燃料油脂新聞「社説」
建値化する週仕切りの行方 より一部抜粋 (※青系文字がmasumi)

元売と特約店の協議の結果、両者が合意するという一見リーズナブルな方法だが、特約店にとっては実質仕切りが分からないため必要利幅が算出できず、あるべき市況水準も不明、後は話し合いという霧の中状態が続く。

※消費者の方がこれだけを読んでもチンプンカンプンだと思いますので補足します。

現在のガソリンは週に1度、卸値の改定が行われており、元売から特約店に「今週の仕切りはいくら」と連絡がされるのですが、
業転玉との格差が大き過ぎて市況と乖離してしまうので話し合いで請求時に調整(値引き)が行われているのですが、
販売する時点では何円の調整(値引き)になるのかが分からないために、「このくらいかな?」みたいな感じで販売価格を決めているような状況(霧の中)なわけです。
そしてまた3者店はその話し合いの蚊帳の外なのであります。

・・・はい、信じられないと思います(汗)


販社廉売・業転放出「協議の場で追及する」全石連 浜田部会長

全石連経営部会は、販売子会社SSを使って業転玉並みの水準で安値攻勢をかける元売の販売施策について、「元売とSS業界との協議の場」で追及する方向だ。
浜田部会長が5月29日の部会会合後に行った業界紙との懇談で明らかにした。

会合では部会委員から「蔵取り比率の高い元売は商社を通じて業転玉を売りさばいている。一方で業転玉を出していないという元売は、販売子会社SSを使って業転玉仕入れのSSと同じように安値量販している。業転玉販売と販売子会社の廉売はいわば一体のようなものだ」といった意見が出された。

販売子会社に関しては一般特約店がついていけない価格水準の地域最安値に販売子会社が追随している現実を捉え、元売の仕切価格改定を即時、小売価格に反映すべきという意見もあった。


※値上げのFAXが届いた翌日に元売子会社販社SSは店頭価格を値下げするなんていうことが日常茶飯事な業界なのであります。
(日常茶飯事は大袈裟かも知れませんが、ちょくちょく耳にする事実です)


PS
そういう業界の現状で、
「ガソリンスタンドはライフラインであり最後の砦」とか「これ以上SSを減らしてはいけない」、「SS過疎地化対策」などと言われてもなぁ・・・
と、思っているのはmasumiさんだけではないと思います。


<追記>
こうちゃん曰く、
この商売始めた頃もいくらで入ってくるのか全く分からんで売っとった、だいたいこんなもんやろって値段付けて売っとったけど・・・
普通はどんな業界でも40年50年経てば進歩して様変わりするもんやけど、この業界は後戻りしとる。