携行缶へのガソリンを買いに来られた一見さん。
Tカードを精算の時に出されて「最初でないとあかんのよ」と言うと、「じゃあ先に言ってくれたらいいのに」と言われたので
「Tポイントを付けてあげるために商売しているわけじゃないから」と、
例の“masumiノートで検索”と書いた紙を渡しました。
「感じ悪ぅ~」と言われました。
ただでさえ携行缶だけの人に対しては、
ひとりごと ですから。
PS
メールやコメントで「頑張ってください」と応援メッセージを頂戴します。
そのお気持ちは大変ありがたいのですが、「頑張る」ことは私はもうしたくありません。
利益率1%と書かれていたこの業界で、
娘(義理の)が土曜日に挙式したいと言っても諦めさせ、父親(義父)が亡くなっても店を休業したのは葬儀の当日だけ。
何で、通りすがりの一見さんのような人にこんなことを言われてまで愛想良くして頑張らなくてはいけないのでしょうか?
店は続けます。
既存の常連さんのために。
配達も続けます。
ローリーを買い替えて。
でも、Tポイントをつけてあげるために商売を続けるわけではありません。
窓を拭くためでも、ゴミを捨ててあげるためでもない。
燃料の供給を続けるためです。
追記
2014年11月25日地場3者店は胸を張って店頭に出よう。より一部抜粋
そうなることは止められないとしても、
本当の意味で地域へのエネルギー供給を担ってきたのは、
抹殺されようとしていることを知っても尚、使命感を持って「やれるとこまでやる」と、
採算が合わないからと大手が相手にしない小口配達等のエネルギー供給を担っているのは、
量販型セルフではなく地場のガソリンスタンドだとこのブログに記していきます。
その昔、オイルショックで他店が燃料油を切らせて閉店休業しても、必死で燃料油を確保して供給をしてきたから、
阪神淡路大震災のときも、元売ローリーが来ないなか閉店休業した店もあったけど、「油を切らすわけにはいかない」と夜中に自社ローリーを走らせ燃料油を確保して供給を続けたから、
「業転玉を取らないのは経営者として無能」とか「業転しか生き残る術はないのか」というようななかでも業転玉に手を出さずにやって来たから、
だから、書ける。
盤石な企業や価格だけでない有難い顧客を持っているから、
発券店値付けカードは給油のみにできるし
一見さんのTカードのクレームにも「NO」と言える。
マナーの悪い方は給油拒否もできる。
だから書けるのです。
7月4日追記
「嫌な客でも自分は我慢してやっている。甘えるな!」
同じガソリンスタンドではなくても接客業の方のなかには、私に対して反感を持たれる方もいらっしゃると思います。
私が経営者と生計を一にする者では無く、給料をもらって勤務している者なら同じように思うでしょう。
「Tカードを持っているか先に聞くくらい聞いてあげれば良いのに」
消費者だけでなく同業者のなかにもそう思う方はいるでしょう。
私も業界の実情を何も知らない消費者なら同じように思うでしょう。
人員にも経営にも余裕のある店舗で働いているなら同じように思うでしょう。
そしてー
非定型歯痛(仮面鬱)になるまでは、理不尽なクレームにも頭を下げていました。
唇を噛みながら
それからー
多牌さんやaさんの言うように、「カード類は先に」っていうのをCMで、と思うのは、
何も私たち販売店側の都合だけではないと思います。
それを知っていれば、消費者も嫌な思いをせずに済むでしょう。
Tポイントを付けてやるために商売してるわけやない
今日で何度目かのお客さんが
「もうね、自分で車から降りて入れるの、飽きたのよ。 暑いしね」
(あ、やっぱり今まではセルフで入れてはったんやな)masumiさんの心の声
「そういう方、増えてますよ」と答えると、
「やっぱり?! そうよね~」
1リッター10円違うとしても、1回分200円。
それが毎日なら考えるけど、燃費も良くなって給油するのも3週間に1度だものね~
そうおっしゃった方もいました。
***
そうかと思えば、気安くご来店頂いていた常連さんが、給油している横に来て、突然
「あの、自分で入れるヤツさぁ、カチッって止まるやろ?それで止まったあと、みんなまだ入れてるじゃん? あれどこまでやったらいいの?」
(え?セルフに行くってか?・・・ま、車を使う仕事してはるし、しょうがないわなぁ~~;)masumiさんの心の声(笑)
「給油口、覗いてみて。ほら、液面が見えるでしょ?一旦給油を止めると液面が下がって見えなくなるでしょ。これを数回繰り返すんよ」
「何回くらい?」
「一概に言えないけど、この車やったら3回くらいかなぁ? 車によってカチッって止まった時点でもう一杯になってる車もあるし、止まってからまだ10リッター以上入る車もあるし」
「えー?止まってからまだ10リッターも入る車もあるの?」
「そやで」
「へーっ。・・わかったー(やってみる)」
(溜息)しょうがないとは思うけど、複雑な気持ちでございますよ(苦笑)