7月26日燃料油脂新聞より (※青系文字がmasumi)
6月末元売系列SS
JX 1万487ヵ所 前月比22ヵ所減少
EMG 3396ヵ所 3月末比14ヵ所減少
昭和シェル 3173ヵ所 3月末比20ヵ所減少
コスモ 3028ヵ所 3月末比26ヵ所減少
キグナス 491ヵ所 3月末比2ヵ所減少
太陽 341ヵ所 3月末比3ヵ所減少
総体的に社有やセルフ比率は増加していることから地場零細業者が減少していることが伺えます。
・・・JXだけ3月末比じゃなくて、前月末比。
「社説」野放しにするな 非系列向け
元売系列SSの撤退は年間1000ヵ所を超し、なお歯止めがかからない。
その結果、行き場を失った系列向けガソリンが大手特約店経由で非系列玉として供給されている。
もちろん非系列向けよりも系列向け出荷は圧倒的に多く、非系列向けの4倍強を占める。
店頭市況は陸上スポット市況の動向に脅かされ続け、SS経営は不安定を強いられる。
原油コストに連動した定期性範囲の価格帯で出荷するのならば店頭市況も混乱に巻き込まれることなく、自己責任原則でSS経営が可能だ。
仕入の規制が緩和され(※)非系列玉は必ずしも経営の阻害原因ではないが問題は元売の自己都合に基づく身勝手な需給調整の結果、安値供給が混乱を招くことだ。
その元売もスポット市況の不透明な下落で仕切り回収に支障が出て(大手量販店に対しては事後調整をせざるを得なくなる)、収支悪化に見舞われる。(自業自得です)
需要減少で流通・小売りの構築を求められる今、元売は小売市場へ責任を果たすときだ。
SS閉鎖数大幅減 好市況で事業継続増加
>好市況で
どこまでも安定供給義務担うSS
東日本大震災を教訓に熊本地震では元売と協力しSSが災害時の安定供給に貢献した。
SSは、災害時にはライフラインの一翼を担う施設として注目されるが、平時にはガソリン価格が安いか高いかにしか消費者に関心を持たれないのが実情といえる。
緊急時には必要というSSだが、毎年減少を続け・・・
SS減少は流通在庫が抑制され、緊急時の安定供給を阻害する要因になり得る。
このほか高齢者世帯が増えるなかで、灯油の安定供給に支障をきたすことになると、SS過疎地問題を心配する声が上がるほど深刻化してきている。
このためクルマは家庭でも充電できる電気自動車への買い替えが進んでいくのではとか、暖房用燃料も灯油から電気・ガスへの燃転が否応なしに迫られるといった声が業者筋からも聞かれる。
厳しさが増すSS経営環境下、自己責任経営だけでSSがライフラインの一翼を担い続けるのは難しい。
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「義務なんかない」「ほんとうは販売店に安定供給義務なんかない」
そう呟くこうちゃんに
「え!?だってこうちゃんは“供給責任があるから業転に手を出さない”って、それから阪神淡路大震災のときも元売ローリーが来られないって聞いて“油を切らすわけにはいかん”って夜中にローリー走らせて燃料を調達したやん?」、とmasumiさん。
「そうやで。でも本当はいち販売店に安定供給義務なんかない。ただそれぞれの店主がお客さんのために一生懸命それをするかどうかや」
「・・・うん。・・でも阪神淡路のとき店の前に車が並んだやん、ウチのお客さんだけじゃなくてヨソのお客さんになってた人も並んだやん。そんで分け隔てなくみんな10リッター...」
「あの頃はまだセルフも無かったしな...でも今度はそういうわけにはいかんわ。普段から店を使ってくれる、店を続けさせてくれるお客さんだけや」
「そんなこと言うても、もしそーなったら又並ばはるで、セルフの凄い行列から溢れた人たちが...あの暫定税率騒動のときみたいに」
「次は差を付ける。店を続けさせてくれる(普段から利益を与えてくれる)顧客は満タン。そういう人らは5リッターや」
「・・・でもそしたら又文句言われる。いつも来てるぞ!とか、それに店頭に私一人やから“まだか!”って凄い目で睨んで、また文句言われる。もう文句言われるの嫌や」
「いつも来てくれてるウチの客はそんな文句言わへん。し、必要なければ来-へん」
「確かに」
最後の砦なんて御免蒙りたい。