いつか育てているブルーベリーでジャムを作りたいと思っていた。
やっと叶いました。
でも単品じゃ足りなくて、マルベリー、ブラックベリー、イチゴのミックスジャムです(^^;
ジャムとジュース
晩御飯の後の、デザート。
(ジュースは原液に炭酸水を注いで、☆)
・・・そら体重増加は免れまい(爆)
4年前、マスコミが「ガソリンスタンドが消える?!2月危機」と報道してくれたお蔭で、「本当の原因は仕切り格差です」と言うことが出来るようになりました。
イチゲンサンの中にはこんなふうに勘の鋭い方もいました。
会話の流れで、
セルフの売り値がこういう地元の昔ながらの店の仕入れ値より安いことを知ると、とても驚いて、
「それはキツイね。僕ら、窓とか拭いてくれるよりやっぱり値段が安い方が良いもの。これは会社のカードだからどこでもいいけど、その話を聞いて気の毒には思っても、やっぱり自分の財布から支払うときは安い方へ行くもの」。
そして助手席の人は
「じゃあ、それ(卸格差)で窓拭きとかしなきゃいけないって、馬鹿らしいね」
自分も消費者なら安い店を選ぶし、だから話を聞いて(知って)くれただけで良いのですとお礼を言って送り出しました。
2人とも若い男性でしたが、すごく勘の鋭い人達だと思いました。
その一方で、
携行缶への給油だけ当店に来る方に「1日に4軒が廃業している」と聞かせても、
ここでは大手が新設してガソリンスタンド数が増えてきたこともありSS過疎地の危機感もないからか、
「全国レベルの話でしょ?」と鼻で笑う人もいました。
「笑い事じゃないですよ!」と強い口調で言うと真顔になられましたが...。
***
「現卸格差は中小SS生存不能」
2013年2月、全石連会長がエネ庁長官に訴えました。
ガソリンスタンドの数は平成6年の6万421店から減り続け、平成27年12月末には系列ガソリンスタンド数は2万4840店になりました。
それとPBSS(非系列店)が8,000店ほどありますが、まだ減少は続いています。
過当競争の中で様々な商材に挑戦し、工夫を凝らし、努力しても、資本力にものをいわせた販促に零細店が勝つことは難しい(※)。
何より、油外商品を販売するには客数が要ります。
その基本になる客数が、安値店に奪われている。
だから「現卸格差は中小SS生存不能」なのです。
採算販売とはいえ、現実問題として隣の店より30円も40円も高く売ることはできない。
だけどいくら説明しても理解出来ない人には理解出来ないのかも知れません。
この過当競争のなかでも油外収益を上げて黒字経営の店が存在していれば、それができない店は「努力不足」だとされる。
自店の仕入れ値より安く売る店が近隣に出現して、
文字通り血の滲むような努力を続けて、疲弊して、
6万店のなかの3万店として、
系列店としては2万店のなかに生き残って、
疲弊したまま、それでも踏ん張っている販売店を、努力不足としか捉えられない人がいる。
組合の会長が「現卸格差は中小SS生存不能」と訴えていても。
車を走らせれば行くことが出来る安値店がある以上、世間は無関心でいられる。
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>零細店が勝つことは難しい(※)。
これは決して後ろ向きな発言ではなく、事実なのです。
ニュータウン開発で進出してきた他市に本社のある2者店が仕切りの優位性を利用して安値集客を始めました。
当時アルバイトを含めて6-7名の従業員がいて、抽選会などのイベントも3者店としては珍しく年に2回行っていた当店の経営も苦しくなりました。
次に工業団地の開発で進出してきた2者店は先の2者店より大きな規模の会社でした。
先の2者店は「赤字でこれ以上は無理」と撤退することを決めました。
しかし丁度セルフが解禁された時期だったこともあったのでしょう。
元売の意向でCAセルフに改装することになりました。
ここで撤退となっていれば、当店の事情は全く違うものになっていたかも知れません。
セルフ解禁後、そのCAセルフを皮切りにJA、広域大手、2者店から販社に運営交代した店も次々にセルフに改装しました。
後発の2者店もその後様々な取り組みを行った末、数年前に運営者交代となっています。
言ってみれば、本当ならこの時点で当店はこの二つの2者店に“勝った”のです。
(念のために書いて置きますが、当店は勝負しているつもりはありません)
しかし元売が運営費を出すCA方式の店に、価格競争の市場で勝つことなど不可能です。
年会費4000円の会員にのみ原価並みの価格で給油が許されるコストコも、何千点という商品を揃えているからこそ出来ることで、そういう店にガソリン販売を価格で対抗しようと考えるのは身の程知らずです。
こうちゃんは公取委に不当廉売を訴えたことも、組合に泣き言を言ったこともありません。
私も、このブログで「アドバイスを下さい」とか「助けて下さい」なんて書いたことはありません。
早い段階で過当競争に突入した当商圏で、
“理解のある”、そしてまた業界の有り様に嫌気がさして荒んだ気持ちで接客したにも拘らず再来店下さる“度量の広い”優良顧客に恵まれて、業転玉にも頼らず営業を続けていられます。
地下タンクに続き、新しいPOSに入れ替え、
今度はまた配達用ローリーへの設備投資をして、
まだまだ営業を続けます。
しかし20年と言う歳月は長過ぎました。
店主も歳を取りました。
どんなに健全経営をしていても、後継者がいなければいずれは店を畳まなくてはなりません。
同一商圏に安値店があり、卸し格差があり、世間がそれを知らないなかでは、いずれそうなります。
もちろん稀に例外はあるでしょうが。
話は少し逸れますが、
昨日、とある公的機関から軽油の配達はしてもらえるかと電話で問い合わせがありました。
相見積もりなので恐らく受注は2者店クラスがされることになるでしょう。
これまでどうしていたのか尋ねると、先日店を畳まれたところと掛け取引をしていたとのこと。
あれから何名かの人の口から聞きました。
「まさか、あそこがやめるとは思わなかった」、と。
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3者店が店を畳むー考えるだけで胸を掻き毟られる思いです。
悔しくてなりません。
そして3者店が減少し続けることに焦りも覚えます。
益々“声”がかき消されてしまうのではないかと...
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7月4日 燃料油脂新聞より
消費者は内情わからず 業界の特異性も無関心
同じ商品なら安い方が良いに決まっている。このことに文句を言っても仕方がない。
製品ではなく、人材やサービスといったソフト面でSSの差別化を図ることが重要。
価格設定ができないサービスなどで勝負していく必要がある。
SS過疎地40カ所に拡大 ゼロは5町村
高齢化・後継者不在で
疲弊の末に人材を無くした販売店は満足なサービスの提供もままなりません。
そういう地場業者の姿をご存知のはずの業界新聞の記者の方でも「価格設定ができないサービスなどで勝負していく必要がある。」と記事にされる。
全石連やエネ庁も、「これ以上最後の砦を減らしてはならない」と言いながら、「戦え」とおっしゃる。
消費者が理解出来なくても当然です。
高齢化、後継者不在で、
SS過疎地は拡大する。
・・・
だもんで、
「広めよう過疎地ハンドブック」
7月4日ぜんせきより
SS過疎地が年々深刻化しつつある中、課題の認知という第一ステップに一刻も早く取り掛かる必要があろう。
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昔、
「セルフで入れられたら(携行缶)ここまで来なくて済むのに」と言った方に、「本当ですね!」と言ってから、
「そうしてこういう店が全部潰れて無くなったら、セルフがしない灯油の配達を必要とする家庭や、徒歩や自転車で買いに来られる方たちは困りますね!」と言うと、絶句しておられました。
当事者になれば無関係ではなくなります。へ続きます。