masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

殿様商売とは違うのです。

2017年09月21日 | ガソリンスタンドでの出来事

今日は他府県(他市?)から現場仕事に来られている工事関係者からの軽油配達依頼を2件お断りしました。

1件は朝、
これまでもポリ容器で買いに来られていた方で、「大きな機械が入ったから配達してもらえへんかな?」と言われたのを「行かへんで」とこうちゃんが断ったそうです。

2件目は午後、
初めて見るお顔の方がポリ容器で軽油を買いに来られて、「すぐそこなんだけど、配達してくれないか?」「現金で払うから」というのを、
「昔からのお客さんにもポリで買いに来て貰っているくらいだから、ごめんなさいね」とmasumiさんがお断りしました。


一見殿様商売のように思えるこのやり取りですが、
最初からこんなふうではなかったのです。

経営困難な状態の時期、こういうケースでも不採算を承知で(全量高値の系列玉仕入れ故)、数十リッターの小口配達を続けていましたが、
“今は”もう止めました。


1件目の方も2件目の方も“以前とは違って”すんなり納得してくれました。

2件目の方に「やっぱりか~。あれか?ここらへんもこういう店は少なくなっているんか?」と訊かれたので「そうです。今じゃ大手さんの新しい店の方が多いです」と答えると大きく頷かれていました。


・・・

かたや大手ゼネコンの工事現場にはお抱え(?)業者のローリーが燃料供給に来ています。
市内の業者ではない業者です。


規制緩和(価格競争)の結末です。





9月22日追記

不採算な小口配達を切り捨てる努力と続ける努力をしています。2015年11月02日)





9月23日追記
※頂いたコメントです。

経営状態は千差万別 
(Mくん)2017-09-23 12:36:49

有料児さんのおっしゃる事も一理ありますが、家族経営のSSはどこも同じ(配達に手が回らない)なのではないでしょうか?
仮に、15円プラスで100リットルの売上があっても1500円。それで既存のお得意様に不便を感じさせてはならないというのが、主な理由かと思います。
当店も同様にお断りする事もあります。

人員が確保出来る粗利があれば、雇用を確保しお客様のご要望にもお答え出来るのですが、既存のお得意様を逃がす事は、新たなお客様の逃がす事よりも経営に直結します。
少なくともお客様の絶対数が少ない地域ではそうせざるを得ない訳です。

そこをご理解いただきたいと思っての記事かと思います。
余力のあるSSではお断りする事自体があり得ないのでしょうが、既に疲弊しギリギリのところでやっているSSに関しては、いかに既存のお客様を優先し、継続的に来ていただくか?が重要なのだと思います。

人口縮小によるお客様の減少で手が回るようになるまでは、無理に引き受けないでいるしかない。
当然お断りする事は申し訳なく、ツライ気持ちになられている事と思います。

「お店は常時開いていなければいけない」
まずはここからなのですが、それすらままならない利益しか上げられないというのが、この業界の真実です。
日当たり1KL売り上げても粗利10円なら1万円。
そこから維持費を捻出し、返済があれば返済し、期末に消費税を納めた残りでようやく食べる事が出来るのです。


金銭的な面だけなら働きに出た方が個人的には得だという事。
損得ではないのです。