7月25日燃料油脂新聞より
「社説」ハイオク汎用品に位置付け
※
元売が消費者に謝罪することはあっても販売店に謝罪することはないと思います。
販売店にとって彼らはそれくらい優越的地位にあるのですから。
汎用品だから、安定供給こそが大事、
なのだとしたら元売ブランドなど必要ない。
石油連盟会長のハイオクはレギュラーと同じ汎用品、品質に差はないという発言は、自らブランド価値を否定したことに他ならないし、この社説も。
だったら元売マーク(ブランド)など必要ない。
だったら全てのガソリンスタンドから元売マークを外してしまえばいい。
(おっと、昭和シェルのVパワーは別なんでしたね!)
割高なブランド料を撤廃して、その分安値で提供すれば消費者も喜ぶでしょう。
だけどね。
この23年間わたしは様々なお客様と接してきました。
その中には他の元売の割引券を持って来たりして、元売マークなど全く意識していないような方もあったけれど、
そうじゃなくて、
「(CMや車関連の書籍を見て)〇〇が良いから、〇〇と決めている」と言って、給油に来て下さっていた方も(数の上では少ないとしても)確かにいらっしゃいました。
誰に忖度した社説なのかは知らないけれど、そうした消費者のことは眼中にないのでしょうか。
それにね。
相当な割高にもかかわらず系列仕入れを続けた理由は「元売商標を掲げる限り業転買いは顧客を裏切ることになる」だけが理由ではありません。
業転品は系列品と品質的には同じかも知れないけど、
業転品は継続的に供給することを証明されたものではないからです。
顧客の中には化管法による証明書を必要としている企業もあるのです。
わたしはこの既存の石油販売業界のこれまでを見てきて本当に嫌になっています。
消費者目線を蔑ろにしているとしか思えません。
もしかしたら安値志向の消費者の方を向いているのかも知れませんが、、、、
何れにしてもこれでは総ての消費者からソッポを向かれても仕方がないでしょう。
安値志向の消費者は最初から販売業界がどうなろうと知ったことではないでしょうから、コストコセルフSSなどの異業種や非組合員が多いPBSSを益々利用することになるでしょう。
惜しむべきはブランド価値を大事にして下さっていた消費者のことです。
今回の石油連盟会長発言や販売業界の開き直りぶりで、そうした消費者の意識まで変えてしまったかも知れないのです。
これは大きな損失です。
全石連がいくら公取委に不当廉売を訴えたところで、これまで同様に販売業界が報われることは無いと断言します。
“災害時の”燃料供給最後の砦として、そして又、スタッフの命も預かっているガソリンスタンド。
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