masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

元々の原因は卸格差!卸格差!!卸格差です!!!

2020年11月18日 | ガソリンスタンド5

「よぉけガソリンスタンド、あちこちで店閉めていきよんなぁ」

「そうですよ。儲からへんしね」

「アレやろ。地下タンクにえらい金が要るんやろ?」

「それもあるけど、それよりも仕入れ値の格差です。隣の店の売り値が自分ちの仕入れ値で、それを知らないお客さんから高い高いと文句を言われて(流出)、そんな状況で店やりたいと思いますか?」

↑ 昨日の常連さんとの会話 ↑


人口減少やエコカーの普及や地下タンクへの再投資がガソリンスタンド減少の理由ならこのブログはやっていません。
同一条件下での競争で倒産や廃業に至るのなら、それはその店の力不足だから。


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2020年11月14日 土曜 午後5:30
町唯一のガソリンスタンド 議会で反対意見も「公設民営」で営業再開へ 町民の生活か採算性か
https://www.fnn.jp/articles/-/105890より








11月18日燃料油脂新聞より

「社説」SS過疎になる前に対策を







効率化・合理化に走った末の・・・国営化?


2020年1-10月「ガソリンスタンド」の倒産状況

SS倒産21件 8割が「販売不振」1~10月

>1億円以上5億円未満は前年同期の9件から15件に増加
>倒産の原因で最も多いのは「販売不振」17件
>「既往のしわ寄せ(赤字累積)」3件
>「他社倒産の余波」1件


販売不振の原因は価格差による顧客の流出。
その価格差の原因は卸格差(仕入れ値の格差)。
20年30年1リッターで10円以上もの格差が放置され続けた=赤字累積

マスコミのガソリンスタンド減少等の記事で、その卸格差は何故かスルーされる。

一番肝心なことなのに。





2020年03月07日 1店舗運営のガソリンスタンド@42.6%が赤字より一部再掲。


小規模な地場店の42.6%が赤字なのは経営者が無能だからではありません。
卸格差のなかでの価格競争で適正マージンを得ることが出来ないからです。

リッター5円の粗利では採算割れになる“証拠”
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/5ff481cabfe04d990a980843f57d1f39

小規模な地場店が廃業していくのは当然だと、後継者不在も当然だと、お分かりいただけると思います。


世間のガソリンスタンドに対するイメージは昭和時代のままかも知れませんが、
小規模な地場店の経営困難は昨日今日の話ではなく、商圏によっては規制緩和以降の話でもなく、
昭和の終わり~平成に入って直ぐの話です。

赤字でも、先がないと分かっていても、
誤解による消費者からの“色々”に遭いながらも、「自店のほんとうの顧客のため」営業を続けて来たし、続けています。

が、しかし

それを「継ぎたい」という者はいません。


SS業界の黒字比率と1SS業者の赤字比率が、上がった。
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/7b33d2ba4cd989fe1d146f16824058cb

このわけは、
規制緩和以降の30年で、大手は安値集客で販売数量を伸ばし、小規模店はその逆。

ガソリンスタンドの利益は販売数量×リッターマージン。

リッターマージンが回復すれば?自明の理ですよね。


週間コスト 2円超す上昇


ENEOSの今週の仕切改定は全油種2円50銭の値上げ(特約店からFAXが届きました)。




GS維持、自治体含め議論を 「民間では困難」―ENEOSHD社長 2020年09月02日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090100435&g=eco






2020年12月1日 追記
(むらっちさんのコメントを受けてー)

st31掲示板ST31 Gasoline Retailer Buyers' Siteより





コメント欄より

masumiさん (むらっち)
2020-12-01 16:48:01
>その価格差の原因は卸格差(仕入れ値の格差)。

村ちゃんさんが「大型セルフ店舗(二者)と隣の個人店(三者)で7~8円も違うこともある」と三者の現実を書いていましたが、『昔は当たり前にそうでした。今の時代、4%の例外と思いますよ。 歪んだ、僻んだ見解と思います』と今どきそんなことは無いだろうと書かれてます。

本当に今はそういう卸格差が無いのなら三者がここまで苦しみませんよね~
 
むらっちさん (masumi)
2020-12-01 17:52:46
実際のところはどうなのか、(当店は現在st31さんが言うところの、96%側にいるので)残念ながら私には分かりかねますが、当店が96%側になったのはJXTG誕生以降の運賃改定時の仕切り交渉によるもので、それ以前は確かに2者店の中間マージンは7円近いものでした。

仕切り交渉が決裂していればそのままだったということになりますので、世の中にはそうした3者店も恐らく未だに存在しているのではないでしょうか。

st31さんが書いておられるように
>元売り社員は三者の事も単価も知りません。
>そもそもシステムとして接点が無いです =あったら二者が困ります。

3者店の仕切は2者店次第というのは、昔も今も変わらないということですよね。


追伸

st31さんは系列2者店(中小)より仕入優位な立場(PB)です。

元売の他社買いへの締め付けが厳しくなったとはいえ、完全に他社買いが無くなったわけではないと思います。

そうしたことを鑑みれば、
他社買いしている2者店と全量系列仕入れの3者店の仕入れ値が7~8円も違うこともあるーというのも全くあり得ない話では無いように思います。