masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

運営者交代とガソリン高騰の理由は円安だけじゃないよっていうお話。

2013年03月15日 | ガソリンスタンド

赤字社有SSに見切り 3月14日燃料油脂新聞より

市況陥没地域ではマージンよりリース料の方が上回り逆ザヤになりかねない状況の中で、広域ディーラーでは不採算の元売社有SSを元売に返還する動きも散見される。

運営交代は未定とするものの、元売販売子会社など決算時における連結対象先が有力とみられている。
「一般特約店だと、いま赤字でも将来黒字にすれば、と考え、多少の見栄もあり、運営を継続するかもしれない。
しかし、大手業者はきっぱり見切りをつけ始めている」

※元売子会社は採算度外視でPBなどの安値店と遣り合う。
何で採算を度外視できるのかは・・・・・何で?
何でか教えてほしいなぁ


情報“鵜呑み”の消費者 3月14日燃料油脂新聞より

◎・・・今年に入ってガソリン店頭価格が上昇、消費者の関心を集めている。
なかでも一般マスコミによる情報によって「高値感」は増すばかり。
10週以上連続で値上がりと何週にも渡って放送することで視聴者はあらためてガソリンが高くなっていることを自覚する。
実際ガソリン価格は上昇しているが、消費者の多くはその原因を「円安だけ」と考えているのが気に掛かる。

◎・・・テレビや新聞などでガソリン価格上昇を報道する際、必ずといっていいほど円安とセットで伝えている。
円安がガソリン価格上昇の一因であるのは確かだが、原価が一定の商品(製品)ではない限り、いくら輸入品といえども円安だけでは販売価格は上昇しない。
原価が上がれば当然、販売価格は上がるのである。
原油の場合もここ2-3年だけでも「1バーレル90ドル台から125ドル前後」の幅で動いていることを忘れてはいけない。

◎・・・もちろんそのまま店頭価格に反映されるわけではないが、少なくとも円レートが動かなければ「40円以上」変動するほどの幅になる。
ここ2,3ヶ月こそ原油価格が安定しており、円安の影響は大きいといえるが、それでも円安だけをガソリン価格高値の原因とするような伝え方はいかがなものか。
平成22年の円レートは現在と同レベルの90円前後だったが、その当時のガソリン価格は144円前後だった。

◎・・・つまり円レートだけでガソリン価格が決まるのではないということ。
にもかかわらず円安が今のガソリン価格上昇の原因と決め付けている消費者は少なくない。
ここ10年間だけでも原油価格は40ドルから135ドルの間で変動している。
こうしたことを消費者にもっと告知すべき。
消費者の不信感は情報不足によるところもある。
業界としてこうした情報を積極的に発信する必要がある。

※こちらは2011年07月27日のぜんせきより
「原油は下がってるのに」とか「円高やのに」何でやねん?
http://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/8cbb14b1e4b07cd7449cb480e0a88abb



masumiさんはお客さんから聞かれたらアバウトに説明してます(^^;...というかそれしかしょうがない。

うちら販売店は「仕切りが上がったから上げる」「下がったら下げる」しかない。
それでも実際は上がった分すらなかなか満足に転嫁し切れないのが実情。

価格変動の予想がしたい方はst31さんで会員(有料)になれば情報サービスが提供してもらえるみたいですよ。
※masumiさんは会員ではありませんし、回し者でもありません。
というより立場上相容れないものがありますけど、必要とされる方には必要でしょうから・・・

あと、本当に価格決定についての詳しい理由が知りたい方は、ガソリンスタンドの店頭では困難な作業となりますので元売に直接お問合せください。



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7年前も同じなんですけど?

2013年03月14日 | ガソリンスタンド

自民 石油流通問題議連が発足

石油販売業界に理解を示す自民党議員で構成する一木会(野田毅会長)とガソリンスタンドを考える議員の会(田中和徳会長)は7日、自民党本部で総会を開き、両議連を合併し新たに「石油流通問題議員連盟」を立ち上げた。
石油販売業界の現状やエネルギー政策に精通する自民党議員が結集し、不公正な取引環境による過当競争の激化や消防法規制の強化、需要減など、急速な経営環境の悪化によって、廃業・撤退に追い込まれている地場中小販売業者の生き残りに向けて、これら販売業界が抱える諸問題の解決に取り組んでいくことを誓い合った。

会長には野田一木会会長が就任したほか、会長代行に逢沢一郎議員、会長代理に田中和徳議員、幹事長に今村雅弘議員、事務局長に渡辺博道議員が就き、強力な執行部体制のもと、社会インフラであるSSの減少に歯止めをかけるべく、立ち上がった。

野田会長は「ガソリンスタンドを考える議員の会と一木会が大同団結して、石油販売業界の当面の大変厳しい状況をどうやって乗り越えていくか、川上から川下までしっかりと把握しながら、対応策を練っていきたい。力を込めて頑張っていきたい」と決意を述べた。

※ここまで読んだ方の中には「masumiさん、良かったね」と思われる方もいるかも知れませんが。 

3月11日 ぜんせき

SS生き残り策議論
(一部抜粋)
出席議員からは「SSの活路を見出す方法は業転問題。業転を自由に扱えるようにすればいい。ジョイント・バーターもあり、商標権は論理的に破綻している」

エネ庁は「最終的には元売をどのように納得させていくのかということ。ぜひ先生方のご指導もお願いしたい」と述べた。

**********

ってね。
しかもこれ、7年前から何も変わってないんですよね
┐(-。ー;)┌ヤレヤレ

平成18年12月19日ガソリンスタンドを考える議員の会
石油販売業における商標権等の片務契約と独占禁止法上の課題(中間とりまとめ)

このPDFファイルの中にも、「業転を自由に扱えるようにすればいい」って同じようなことが書いてあるのです。

7年経った今、状況は何も変わってないのですけど?
というか更に悪くなっているのですけど?
あ、もしかしてアレですか、途中で政権交代があったから?
でもそれは言い訳でしかないよね。


元売間のバーターは、そういう契約でしょ。
元売から系列販売店までの流通も契約です。
商取引での契約って、とても大事なことだと思うのですけど?

7年掛かっても何も変わらないのは、変える気がないのか、或いは(選挙用の?)ポーズとしか思えない。

>地場中小販売業者の生き残りに向けて

で、ここに引っ掛かりを感じるのは私だけ?
中小はギリセーフでも、弱小は含まれていない?

彼らはまだ“待つ”つもりではないのか?
弱小が全て姿を消すまで。
元売のふるいにかけられて弾かれた弱小系列販売店の全てがマークを下ろすその日まで。


ガソリンスタンド空白地帯を生じさせないようにとか安定供給とか、社会インフラとか、そんなことを言ってる割には、このガソリンスタンド減少の勢いはどうでしょう?
特に地場弱小店を必要とする地域がガソリンスタンド空白地帯になってるではありませんか!
役立たず。


前にも書いたけど、系列と無印(PB)は違う。
その違いがブランド料の内容。
ただ仕入れ値の格差が最終的にリッター10円前後と開き過ぎることが問題なのです。

ノートパソコンさんもコメントに書かれているように系列販売店が業転玉を仕入れることを元売が認めるわけがない。
(と思いませんか?・・・なのに・・・???)

もし元売が認めるのなら、系列100%仕入れの私たちが今ブランド料を支払っている意味がなくなります。


そして・・・
業転玉が混ざってもOKとなった場合、
消費者(製造業)が元売の製造責任者としての試験分析表や保証書を求めたとき、元売は製造責任者としてそれらを発行するのでしょうか?

「系列でも業転OKに」とおっしゃる全石連や石油流通問題議員連盟の方々は、それについてはどうお考えなのでしょうか?

今まで「消費者を欺く事はできない」と苦しくても業転玉に手を出さなかった販売店のことは?

そういうことを抜きに、「系列でも業転取るのが当たり前に」みたいな方向へ業界あげて持っていこうとするのはナゼ?


系列でも系列外の業転を仕入れてよいようにするんじゃなくて、

「仕入れ値格差を縮めて、固定させること」
(2円程度にして、固定)
元売に要求するなら、こっちでしょ?
卸方式を変えることは可能なんだから。

それと、系列内格差(中間マージン)にもメスを!

 

PS
それから、業転とはこういうものだということをst31さんが書かれています。
http://st31.com/bbs/index.php
No.17435の投稿です。

系列100%仕入れなら、このような品質問題はありません。


PSのPS

自由化だというのなら、完全に自由化させてください。
系列販売店の系列という楔も無くして、「販売店はどの元売(特約店)から仕入れても良い」と。
それは業転という意味では無く。

元売から出荷されるルートを、今の「系列・非系列」とするのではなく、「保証付き・保証なし」とすればいい。
製品保証や試験分析表は元売が発行するのではなく、JIS規格のようなものに統一させればよい。

販売店はどの元売から仕入れても良いように『系列』という楔を外す。
「保証付き」を仕入れる販売店は全てのマークを掲げる事ができる。
「保証なし」の安い玉を仕入れて商売する販売店は、今までと同じ無印かPB。

これなら消費者の「安い値段で購入したい」という選択肢も残しながら消費者保護(品質確保)も可能で、何よりこれが本当に公正公平な競争。

特に元売が価格競争をすることになり、特約店も価格競争をすることになり、
結果的に全ての消費者が公正公平な価格競争の下で安くなった品質の確かな油を安価で購入する事ができるようになる


これが本当の規制緩和、自由化でしょう。


・・・・・3/19追記

「国会に質問書」のその後




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エネルギー

2013年03月14日 | ニュースから一言二言

メタンハイドレートの生産試験に成功 海底からは世界初(産経新聞) - goo ニュース

経済産業省は12日、愛知県沖の深海で進めていた次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」から天然ガスを取り出す生産試験で、ガスの生産を確認したと発表した。海底からの試験成功は世界初で、将来の国産天然ガス資源として期待される。

 試験は、国の委託を受けた独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)などが、同日午前5時40分から地球深部探査船「ちきゅう」を使って実施。愛知県の渥美半島沖の水深、約1千メートルの海底から約330メートル掘り進んだメタンハイドレートの層で、水とメタンガスに分解して採取する作業を始め、同9時半ごろにメタンガスの生産を確認した。

 今後、約2週間に渡り、日量で数千~数万立方メートルの試験生産を見込んでいる。

 メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンが氷状となったもの。これまでカナダの永久凍土からガス化して採取した例があるが、海底からの採取に成功すれば世界初となる。今回の試験海域には10年分以上のメタンハイドレートが埋まっているとの推定もあり、政府は平成30年度をめどに実用化に向けた技術の確立を目指す構え。茂木経産相は同日の閣議後会見で「わが国周辺の資源を活用できる時代が来るようになる」と商業生産に意欲を示した。

 【メタンハイドレート】 天然ガスの主成分となるメタンガスと水が低温・高圧の環境下で結晶化した氷のような形状をした物質で、永久凍土地帯や大陸縁辺部の海域に存在する。火をつけると燃えるため「燃える氷」といわれる。燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量は石炭に比べると半分程度と少なく、地球温暖化対策にも効果的な新たなエネルギー資源として注目されている。カナダ北部で2002年に陸地での生産は成功していたが、海底下の地層から取り出すには膨大な費用や高度な技術が必要で、困難とされていた。

*****

NEVADAブログ「メタンハイドレートの実体」
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4417803.html

人力でGO「シェールガスとTPP・・・日本と韓国はお得意様」
http://green.ap.teacup.com/pekepon/1056.html


あとで読もう。


JX系列販売店の皆様へ

2013年03月14日 | ニュースから一言二言

ガソリン14週ぶり値下がり 原油相場・円安落ち着き(朝日新聞) - goo ニュース
2013年3月13日(水)17:58

 みずほ総合研究所が13日発表したレギュラーガソリンの全国平均価格は、前週から0・4円下がって1リットルあたり155・8円となり、昨年11月中旬以来、14週ぶりに値下がりした。原油の国際相場が下がってきていることに加えて、為替相場の円安も比較的落ち着いているためだ。

 みずほ総研が資源エネルギー庁の委託を受けて、毎週発表している。調査は11日時点で、32都道府県で値下がりした。群馬(1・5円)、長野(1・3円)、青森(1・1円)などの値下がり幅が大きかった。

 暖房に使う灯油も消費のピークを過ぎ、前週から0・5円下がって1リットルあたり100・8円と、2週連続の値下がりになった。


*****

このニュースどう思います?

市況が下がっているのは、売れていないから業転玉が投売りされてて、それに引きずられるカタチで値崩れが起きているのですよね?

系列仕入れで、今現在、値下げの余地ってありますか?



3月11日 燃料油脂新聞

売れない業転、投売り傾向

甘えるでない!

2013年03月13日 | ガソリンスタンド

「弱者いじめではないか」
軽減措置認定申請されず 増加する10日分析への移行
(※青文字はmasumi)

他社仕入れによる商標侵害があるとみられるが、認定申請されない(してもらえない)店舗の多くが零細規模の3者店に見受けられ「弱者いじめではないか」との声が聞こえてくる。
なかには特約店自らが他社購入を打診し、軽減認定されない事態にも発展している。

*****

「申請書に記載されている流通経路と異なる仕入れを行う場合には(品質)維持計画の認定の効力が失われてしまうだろうが、その流通の段階で特約店が製品(業転玉)を斡旋している。細かいことはわからないが、我々に落ち度があるのだろうか」と(軽減認定申請しないと元売担当者から通告を受けた販売店主は)首を傾げ、疑問を投げかける。

認定申請書の提出を受けられない店舗の多くが小規模業者、特に3者店に集中しているようだ。


※甘えるでない!
自己責任です。


軽減認定を取り消されたって大したダメージはないでしょ?
外から見たら同じように元売のマークが掲げてあるんだし、元売のカードだって使えるじゃない。

消費者には系列でありながら系列外の仕入れをしているズルイ店だって判らないじゃない。
それで高値販売してたらしっかりタンマリマージン取ってるってことも消費者には知られない。
逆にそれで安値販売してたらこっちは“ぼったくり”扱いだし。

系列100%のこっちにしたら、「安い玉を仕入れているんだから自己分析費用くらい文句言わずに自分で払いなさいよ」と思う。

*****

以前、某掲示板で「元売も業転を取ってくれて良いと言っている」と管理人の方が書かれていました。
私は「ではナゼ、軽減認定措置を取り消されたり、マーク剥奪を示唆されたりする販売店があるのですか?」と質問しました。
管理人さんはそれには答えてくれていません。

昔から書いているようにmasumiさんは、
元売は自分のお眼鏡に適わない「古くて小さい3者店には消えてもらいたい」、というより「我がマークを下ろしてもらいたい」と考えていると思っています。
PBにでもなって勝手にやる分には元売は文句はないのです。

某掲示板での「元売も“業転を取ってくれて良い”と言っている」というのは二通りの意味があると思います。

お眼鏡に適う販売店(特約店)は管理人さんの言う、「業転を取って財務を健全にしてくれたら良いんだよ
だけど、
お眼鏡に適わない弱小3者店は「業転を取ってくれて良いよ。・・・(シメシメこれでマーク剥奪の足掛かりが出来たぞ)」なのだと思います。

組合も業転玉を斡旋しているけど、その後の責任は取ってくれません。自己責任です。
だからmasumiさんは2012年10月13日に、「系列100%仕入れが、防衛になることもあると思うよと書きました。


3月13日 燃料油脂新聞より↑↓


SS減少 一気に加速

◎・・・本当の自由化ということだろうが、弱肉強食の様相が強まってきたとみることもできる。
業界では廃業や経営譲渡、マーク替えといった再編・淘汰の荒波が続くとみられる。
弱小業者の倒産も現実味を帯びるなど、何があっても不思議ではない。

◎・・・「本当に強い者しか次のステージには上がれない」という厳しい見方もあり、最近増えている販売店の廃業もその現れとみられる。
今、残っており、今後も残るであろう販売店は、LPガスなど石油以外の収益源を確保しているか、抜群の油外収益を確保できるところ、ローカルで他社から侵食されにくい採算販売を貫けるところだけだ。

◎・・・先頃、地域密着と堅実経営がセールスポイントだった販売店が、3月末で40年以上続けてきたSS業に幕を下ろすことになった。
こうした事態に直面し、時の流れの速さと激変を感じている。

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過疎地住民、GS経営

2013年03月09日 | ニュースから一言二言

「給油難民」出さない…過疎地住民、GS経営
2013年3月9日  読売新聞)

各地でガソリンスタンド(GS)の閉鎖・廃業が相次ぎ、生活への影響が広がっている。石油小売り業界の競争が激しいうえ、老朽化した地下タンクを1月末までに改修するよう義務付けた改正消防法が廃業に拍車をかけた。2月以降も、法定期限を迎えたタンクを持つGSが次々と閉鎖。過疎・高齢化が進む地域では、ガソリンや灯油を遠くまで求める「給油難民」を出すまいと、住民がGS経営に乗り出している。

最寄りまで20キロ

 和歌山県白浜町の山間部。40年余り続いた地区唯一のGS「川添石油店」が1月末、タンク改修費を捻出できず閉店した。お年寄りらが灯油を買うなじみのGS。経営者の妻(66)は「暖かくなる頃まで続けたかったけど」と残念そうに話す。

 閉店後、最寄りのGSは約20キロ離れた町外になった。車で往復約40分。住民の坂本龍哉さん(80)は「ガソリンは生活に必要。いつまで通わないといけないのか」と不安を募らせる。

 高知県檮原(ゆすはら)町の住民らは自衛に立ち上がった。昨年2月、地区唯一のGSを経営してきた男性(60)が店を続けられないと、区長の久岡立志さん(70)に打ち明けた。久岡さんは町と県に相談。住民に経営を引き継ぐ会社の設立を呼びかけ、110人が計681万円を出資した。会社が特産品開発を手がけることで町独自の補助金約2000万円でタンクを改修し、今年1月、「まつばら給油所」の名で営業を始めた。

 灯油を求める住民が車で次々に訪れ、「イノシシが捕れた。一緒に鍋せんか」「お母さん元気か」と言葉を交わす。主婦吉村悦子さん(65)は「存続はありがたい」。久岡さんは「スタンドを何としても残したい」と力を込める。

 山あいの広島県安芸高田市美土里町でも、住民4人が昨年1月、約600万円を共同出資して廃業間近のGSを引き継ぎ、「ふれあい市」として開業した。

 高齢者に喜ばれるのは灯油、軽油の配達。注文を受け、天気が悪くても従業員がトラックで毎日、10軒ほどに向かう。出資者の1人、藤井敏法さん(63)は「我々がお年寄りの命を預かっているという思い」と話す。

都市部も激減

 都市部でもGSの閉鎖が相次ぐ。大阪府石油商業組合によると、ピーク時は府内に約2600店あったが、店舗間の競争の激しさから、今では1000店を下回る。跡地はコンビニや駐車場、マンションなどに。組合は「最近4、5年で大きく減った。いつ歯止めがかかるのか」と頭を抱える。

 京都市中心部も同じ状況だ。同市下京区の堀川五条近くでGSを経営していた光川芳夫さん(65)は1月末、創業53年の店を閉めた。「タンク改修だけでなく、店舗の修繕も必要。客が減り、後継者もいないので決断した」と話した。

*****

過疎地は、行政と住民が協力し合うしかない・・・・っていうか、それが出来るだけマシかも。
それが出来ない都心部の方が、給油難民灯油難民発生のリスクは高いかも。

・・・それはそうと、やっぱりここでも「仕切り格差」って言葉は出て来ないのね(--;シュン

 


過ちを表面化させよう。

2013年03月09日 | ガソリンスタンド

「リットル2円から4円に引き上げたブランド料は取りすぎていると元売自身が認めている。
早急に2円に引き下げるべきだが、一昨年発生した東日本大震災でうやむやになったままだ。
事業所単位で交渉するのではなく、団体交渉をしてブランド料を取り過ぎていることを世論に訴えて見方にすべき

兵庫県石商が先ごろ開催した常任理事会後に、伊藤リサーチ・アンド・アドバイザリー代表兼アナリストの伊藤敏憲氏が述べられた言葉です。

*****

世論に訴えたくても、マスコミは取り上げてくれない(?)

それに・・・
ブランド料(仕切り格差)を公にしようとすると、系列内格差や差別対価、更には業転も公にすることになる。

全石連の会長がエネ庁長官に「現卸格差は中小SS生存不能」を訴えたときに、
『安いノンブランド品(業転玉)を半分くらいは「買ってもいい」、「購入するのは当然である」というのが、当然の流れになるようにしないと』
と言いました。

そう、その行為は「当然ではない、本当はNG行為」、だからそういう発言になるのです。


系列のブランドマーク(ENEOSとかcosmoとか出光とか・・)を掲げて燃料油を販売するということは
「この商品には元売(メーカー)の品質保証や安定供給保証が付いていますよ」と言って販売していることです。

それなのに、そういった保証の付いていない安い業転玉を混ぜて売るってことは、お客さんに嘘を付くってことなのです。
それが分かっているから、世論に訴えることが出来ないのではないでしょうか?

「この業界は約半数が嘘付きです。でも嘘を付かないと生存できないのです」・・・なんて、世間に向って言えないですよね。

だけど、それが真実なのですから言うべきです。

元売のブランド戦略等はもちろんのこと、
我々販売店側も本来はタブーである業転玉仕入れを行わざるを得なかったことも含めて、この業界の
過ちを表面化させるべきです。

表面化させて、世論を見方につけることでしか元売の施策を変えることは出来ないし、又この業界を是正させる事も出来ないと思います。

情けないハナシですが、世論なくしては変えられない。
消費者の声が必要なのです。



3月8日 燃料油脂新聞


3月6日 ぜんせき

<一部抜粋>
一方では、福岡県内の地場大手系列店は
「系列以外の商品は一滴でも仕入れることはできない。どんなに苦しくても歯を食いしばって耐えるしかない」

・・・・・

全国にはまだこういう系列販売店も在る。

規制緩和以降、系列でありながら業転玉を仕入れる店が増え、あっという間に立場が逆転した。
自分たちこそが時代の先を行く成功者であり、「業転を仕入れない経営者は無能だ」と...。

確かに、PB天国と言われるように今では安値で販売している彼らの方が多くのマージンを得ている。
確かに、現卸格差は中小SS生存不能であり、だから業転玉を仕入れるしかない。


けれども、それでも、全国には自己の倫理観に基づいて耐えている販売店がある。
私は、そういう販売店が報われてほしい。

だっておかしくないですか?
お客さんにほんとうのことを言わずに利益を得た方が勝ち残って、真面目な業者が誤解されたまま去っていくって・・・

元売は3者店を効率が悪いからと切り捨てようとしているけれど、
その3者店の下にこそ“系列”を必要としている消費者がいる事を元売は考えなければいけない。



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(溜息)
「うんざりです」ってコメントが、投稿ボタンを押す手を躊躇わせる。

ナニクソ、エイ!!


ねちゃねちゃ空気

2013年03月08日 | 日記

空が白い。
何かが一杯飛んでる。
ねちゃねちゃして、まぶたがひっつきそう。
舌の上も気持ち悪い。


計量機の上、黄緑色のスジとか黒いブツブツとか(==;


窓拭きもいつもの3倍エネルギーが要る。

きれいな水色青空が見たい。

*****

さっきもENEOSカードのお客さんが(ガソリンスタンド苦しいらしいけど)残っといてよ」と言ってくれた。
「そのように頑張ってますよ~p(^^)q」と答えた。


そうですよ。
そのように頑張ってますよ。
系列として。


小口燃料配送拠点整備事業

2013年03月07日 | 日記



昨日組合から届いていた書類の中の1枚

・・・

検討中。

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嬉しがり

2013年03月05日 | 日記

あと30分で閉店時間です。

午前中は「こんなんで大丈夫か!?」ってくらいの暇さでしたが・・・

こうちゃん曰く、
「今日はいつもより出てるねんで」

「え、そうなん?♪じゃあブログに書いとこ♪」

「そんな嬉しがりみたいなことやめとき」

( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ

だって、嬉しがりなんだもーん。


え、どんだけ出たかって?

メッ ☆ヾ('・'*)
そんな野暮なこと聞くんじゃありません。


さ!トイレの掃除してこよ~っと☆


廃業を決心する業者の“心のひだ”

2013年03月05日 | ガソリンスタンド

廃業を決心する小売業者が後を絶たない。
単にSSが減少するのとはわけが違う。
長年培ってきた生業(なりわい)に終止符を打つのだ。

地下タンクの老朽化問題が引き金になった。後継者問題も追い打ちを掛けた。

小売業者の葛藤は想像を絶するものだった。

都市部とは異なり、山あいに囲まれた地域ほどこうした葛藤があるようだ。
規制緩和に入る前までは、経営は楽ではなかったものの、地域の住民に支えられ、地域とともに歩んできた。

・・・・・

「これ以上どうやってやれというのか」
そんな悲痛の叫びが漏れる。
半面
「地域の皆様にお世話になった以上は赤字覚悟で続けていく」との自負ものぞく。


悩みに悩みぬく。

廃業する業者のことを「努力不足」と評する方もいらっしゃいますけど、私はそうは思いません。
それにそのようなことをおっしゃるのは2者(特約店)とか、立場(格差)が違う方なので、3者店の“ほんとう”が分かっておられないのだと思います。


3月4日 燃料油脂新聞より



「記者の眼」 不条理をただす勇気を

元売の息のかかった大手が好き勝手する。
それを知りつつ大方の特約店は口をつぐむ。
だが、言っても始まらないのとはわけが違う。
自身ではなく、業界のためなら言えるはずだ。
業界の不条理に特約店は勇気を持たなければならない。

「大企業の優越的地位の乱用を未然に防ぐ」。
新しく就任した公取委委員長の第一声だ。


★千載一遇の好機だったのに!

「もっと業界をあげて説明、現状を訴えるべきだったのではないか」-。

※「地下タンクで全国的にたくさん店閉めるらしいなぁ」と言われた時、
masumiさんはお客さんがちょい引きするくらいの勢いで「違います!仕切り格差です!!」って訴えてたけどね。


責任感で灯油配達継続

(巡回業者やホームセンター、セルフに分散されて)
配達先も今では数えるほどしか残っていない。
新規も受け付けていないことから配達の経営効率は悪くなるばかりだ。
それでも同店は既存客の配達は続けていく構え。

※自店の既存の灯油配達先のお客さんを灯油難民にはしたくないという思いは強い。


ハイオク販売取りやめ タンク改修問題で断念

※ハイオクタンクを軽油タンクとして転用することにしたらしい。
ハイオクの販売量は年々減少してるし、粗利率は一番悪いし、そんな油種の地下タンクに何百万もの投資はできないってことです。


*****

新規での灯油とか軽油の配達依頼がたまにありますありました。
新規の個人(ポリ容器)はお断りするしかありませんが、短期の工事現場とかで量的にも採算が合うならお受けしても構いません。
しかし、(相見積りで)必ず言われます。
「○○店は××円だと言っているのですが・・・」
(==;
それ、業転か、或いはマージン0でないと絶対に出せない単価です。
ということで当店の場合、新規はナシとなります。


そんな現状なのにこうちゃんは、新しいローリーが欲しいみたいです。

(溜息)



***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








聖母観音大菩薩と復讐捜査線

2013年03月05日 | 本・映画

反原発、反核反戦映画だと思った。

聖母観音大菩薩 [DVD]
クリエーター情報なし
キングレコード

 

復讐捜査線 [DVD]
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン

告発を邪魔する“雇用契約の守秘義務”には例外を設けた方が良い。

その方が世の中良くなると思う。