40年12月15日生まれ・2011年1月14日死去、享年70歳。
福岡出身。
自分が細川俊之(ほそかわ・としゆき)さんの存在を知ったのは、劇場版アニメーション『あしたのジョー』(80)からでした。
主人公の好敵手・力石徹の声を担当していたんですね。
あおい輝彦が担当したジョーよりあっている!! と感動し、そこからテレビ版に触れたのですけれど、声優さんがちがってガッカリした記憶が残っています。
仲村秀生の声も、悪くはなかったのですけれどねぇ・・・。
というわけで、自分にとって細川さんとは「声のひと」であると。
そう認識しているひとは多いでしょうけれどね、そのくらい素敵な声の持ち主です。
2011年―転倒して意識不明となり、そのまま回復することなく死去。
急性硬膜下血腫だそうですが、誤解を恐れずにいえば、そのあっけなさがまたドラマチックだよなぁ、、、などと思ったものでした。
しかし荼毘に付されたのは死去から20ヵ月後のこと。
細川さんは生前に、献体提供を申し出ていたから―だそうです。
※映画の最高傑作といえば、これ。
アナーキスト大杉栄を熱演した、『エロス+虐殺』。
<経歴>
俳優座で演技の基礎を学んだのち、文学座へ。
そこで出会った小川眞由美が、最初の夫人。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/51/55eb0b725b3f82c732c464ae6a5e7a4a.jpg)
映画俳優デビュー作は、59年の『男性飼育法』。
『暖流』(66)、『汐風の中の二人』(66)、『座頭市牢破り』(67)、『なみだ川』(67)、『炎と女』(67)、『関東女やくざ』(68)、『座頭市と用心棒』(70)。
前述した『エロス+虐殺』の演技が野心的な監督たちの目に留まり、この時代に花開いたATG系の映画―大雑把にいえば、現代でいうインディーズ―に出演するようになる。
そのころの代表作に、『告白的女優論』(71)や『音楽』(72)など。
『嫉妬』(71)、『宮本武蔵』(73)、『女囚さそり 701号怨み節』(73)、
『恋人岬』(77)、『その後の仁義なき戦い』(79)、
『細雪』(83)、『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』(86)、『少年時代』(90)、
山田太一の原作を映画化した『飛ぶ夢をしばらく見ない』(90)は、いわば「男のファンタジー」であり、石田えりが頑張って何度も何度も脱いでいるので、劇場まで観にいきました。
いまとなっては、キャリア後期の代表作かもしれません。
97年、突然「ドナルド・マクドナルド」を名乗る声優として『ラヂオの時間』に出演。
三谷さんの悪口はしつこいほど書いているのでよしておきますが笑、この映画は嫌味が少なくて、まあまあ好きです。
遺作は、2006年の『旅の贈り物0:00発』。
よく身長があと10cm伸びたら…なんていう話をしますけど、自分は見た目よりも声を変えられたら…なんて思いましたね。
細川さんのような声の持ち主であれば、女子を口説いた際の成功率、いまよりグンと上がるはずですもの~。
次回のにっぽん男優列伝は、前田吟さんから。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『紙はしぶとい』
福岡出身。
自分が細川俊之(ほそかわ・としゆき)さんの存在を知ったのは、劇場版アニメーション『あしたのジョー』(80)からでした。
主人公の好敵手・力石徹の声を担当していたんですね。
あおい輝彦が担当したジョーよりあっている!! と感動し、そこからテレビ版に触れたのですけれど、声優さんがちがってガッカリした記憶が残っています。
仲村秀生の声も、悪くはなかったのですけれどねぇ・・・。
というわけで、自分にとって細川さんとは「声のひと」であると。
そう認識しているひとは多いでしょうけれどね、そのくらい素敵な声の持ち主です。
2011年―転倒して意識不明となり、そのまま回復することなく死去。
急性硬膜下血腫だそうですが、誤解を恐れずにいえば、そのあっけなさがまたドラマチックだよなぁ、、、などと思ったものでした。
しかし荼毘に付されたのは死去から20ヵ月後のこと。
細川さんは生前に、献体提供を申し出ていたから―だそうです。
※映画の最高傑作といえば、これ。
アナーキスト大杉栄を熱演した、『エロス+虐殺』。
<経歴>
俳優座で演技の基礎を学んだのち、文学座へ。
そこで出会った小川眞由美が、最初の夫人。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/51/55eb0b725b3f82c732c464ae6a5e7a4a.jpg)
映画俳優デビュー作は、59年の『男性飼育法』。
『暖流』(66)、『汐風の中の二人』(66)、『座頭市牢破り』(67)、『なみだ川』(67)、『炎と女』(67)、『関東女やくざ』(68)、『座頭市と用心棒』(70)。
前述した『エロス+虐殺』の演技が野心的な監督たちの目に留まり、この時代に花開いたATG系の映画―大雑把にいえば、現代でいうインディーズ―に出演するようになる。
そのころの代表作に、『告白的女優論』(71)や『音楽』(72)など。
『嫉妬』(71)、『宮本武蔵』(73)、『女囚さそり 701号怨み節』(73)、
『恋人岬』(77)、『その後の仁義なき戦い』(79)、
『細雪』(83)、『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』(86)、『少年時代』(90)、
山田太一の原作を映画化した『飛ぶ夢をしばらく見ない』(90)は、いわば「男のファンタジー」であり、石田えりが頑張って何度も何度も脱いでいるので、劇場まで観にいきました。
いまとなっては、キャリア後期の代表作かもしれません。
97年、突然「ドナルド・マクドナルド」を名乗る声優として『ラヂオの時間』に出演。
三谷さんの悪口はしつこいほど書いているのでよしておきますが笑、この映画は嫌味が少なくて、まあまあ好きです。
遺作は、2006年の『旅の贈り物0:00発』。
よく身長があと10cm伸びたら…なんていう話をしますけど、自分は見た目よりも声を変えられたら…なんて思いましたね。
細川さんのような声の持ち主であれば、女子を口説いた際の成功率、いまよりグンと上がるはずですもの~。
次回のにっぽん男優列伝は、前田吟さんから。
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明日のコラムは・・・
『紙はしぶとい』