~シドニー・ルメットのキャリア10傑~
新聞には文字数制限があるのだから、仕方ないかもしれないが・・・
著名な映画監督の、「それなのに」小さ過ぎる訃報記事に触れるたび、あぁ自分が担当記者だったらな、三面記事のすべてを使って追悼文のような訃報記事を書くのに! と思う。
きょうの主役、ルメットもそうだった。
ゴッリゴリの社会派監督だが、娯楽要素という調味料をきちんとふりかけるひとなので、批評・興行の両面で結果を残した。
日本でもそれなりに人気があった監督であるにも関わらず、写真さえ載せない、じつに素っ気ない記事だったのである。
それ見た瞬間、新聞を引き裂いたね。(うそ)
それを丸めて踏んづけて、火をつけたね。(うそ)
創り手は死んでも作品は生きつづける。
なんてことばがあるけれど、映画小僧だけでもいいから、創り手の名前も「ずっとずっと」覚えておくべきだ。
(1)『狼たちの午後』(75)
「ほぼ室内」で展開される、銀行強盗モノの最高峰。

主演パチーノもいいが、狂気を帯びた相棒のジョン・カザールが最高。
(2)『十二人の怒れる男』(57)
誰かが「米国の良心を信じられたころに創られた傑作」と評したが、まぁそれはともかく、大金をかけなくても派手な展開を用意しなくても、面白いものは創れる―ということを実証している点をいちばんに評価すべきでしょう。
(3)『ネットワーク』(76)
テレビの裏側に「いち早く」迫った業界モノの快作。

一般層以上に同業者からの評価が高く、PTAポール・トーマス・アンダーソンは自作の出演者にこの映画を観せることが多いという。
(4)『セルピコ』(73)
敵は外にではなく、なかに居た。
ニューヨーク市警に蔓延る汚職と戦う、孤高の刑事の物語。
(5)『未知への飛行』(64)
米ソ核戦争を題材にした社会派SF。
ほぼ同時期にキューブリックの怪作『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(64)が発表されたため、インパクトという点で弱くなり、興行面においても苦戦したといわれている。
同じスタジオで制作されたのだから、同時上映というスタイルが理想的だったのだが。。。
(6)『オリエント急行殺人事件』(74)
アガサ・クリスティーの代表作を、オールスターキャストで映画化。
リメイク版と比較するのも面白いかと。
(7)『刑事エデン/追跡者』(92)
甘ったるい声が魅力の、メラニー・グリフィスが刑事・・・その時点でどうかな? とは思ったが、いやいや意外にも似合っていた。
異教徒のコミュニティに潜入する展開から、女刑事版『ジョン・ブック』(85)と評する声も。
(8)『評決』(82)
酔いどれ弁護士、ポール・ニューマンが復活するまでの物語。
ルメットの演出は手堅く、そして、ニューマンのパフォーマンスはキャリアのなかでも最高の部類に入るものだろう。
(9)『ファミリービジネス』(89)
『万引き家族』を、豪華に上品にした感じ?

でもちょっと、上品にし過ぎたためにパンチは弱かった。
(10)『旅立ちの時』(88)
テロリストとして指名手配を受ける両親を持った、高校生の青春とは。
主演リヴァー・フェニックスの輝きが眩しく、じつはそのあたりを堪能する映画になっている。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『applause』
新聞には文字数制限があるのだから、仕方ないかもしれないが・・・
著名な映画監督の、「それなのに」小さ過ぎる訃報記事に触れるたび、あぁ自分が担当記者だったらな、三面記事のすべてを使って追悼文のような訃報記事を書くのに! と思う。
きょうの主役、ルメットもそうだった。
ゴッリゴリの社会派監督だが、娯楽要素という調味料をきちんとふりかけるひとなので、批評・興行の両面で結果を残した。
日本でもそれなりに人気があった監督であるにも関わらず、写真さえ載せない、じつに素っ気ない記事だったのである。
それ見た瞬間、新聞を引き裂いたね。(うそ)
それを丸めて踏んづけて、火をつけたね。(うそ)
創り手は死んでも作品は生きつづける。
なんてことばがあるけれど、映画小僧だけでもいいから、創り手の名前も「ずっとずっと」覚えておくべきだ。
(1)『狼たちの午後』(75)
「ほぼ室内」で展開される、銀行強盗モノの最高峰。

主演パチーノもいいが、狂気を帯びた相棒のジョン・カザールが最高。
(2)『十二人の怒れる男』(57)
誰かが「米国の良心を信じられたころに創られた傑作」と評したが、まぁそれはともかく、大金をかけなくても派手な展開を用意しなくても、面白いものは創れる―ということを実証している点をいちばんに評価すべきでしょう。
(3)『ネットワーク』(76)
テレビの裏側に「いち早く」迫った業界モノの快作。

一般層以上に同業者からの評価が高く、PTAポール・トーマス・アンダーソンは自作の出演者にこの映画を観せることが多いという。
(4)『セルピコ』(73)
敵は外にではなく、なかに居た。
ニューヨーク市警に蔓延る汚職と戦う、孤高の刑事の物語。
(5)『未知への飛行』(64)
米ソ核戦争を題材にした社会派SF。
ほぼ同時期にキューブリックの怪作『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(64)が発表されたため、インパクトという点で弱くなり、興行面においても苦戦したといわれている。
同じスタジオで制作されたのだから、同時上映というスタイルが理想的だったのだが。。。
(6)『オリエント急行殺人事件』(74)
アガサ・クリスティーの代表作を、オールスターキャストで映画化。
リメイク版と比較するのも面白いかと。
(7)『刑事エデン/追跡者』(92)
甘ったるい声が魅力の、メラニー・グリフィスが刑事・・・その時点でどうかな? とは思ったが、いやいや意外にも似合っていた。
異教徒のコミュニティに潜入する展開から、女刑事版『ジョン・ブック』(85)と評する声も。
(8)『評決』(82)
酔いどれ弁護士、ポール・ニューマンが復活するまでの物語。
ルメットの演出は手堅く、そして、ニューマンのパフォーマンスはキャリアのなかでも最高の部類に入るものだろう。
(9)『ファミリービジネス』(89)
『万引き家族』を、豪華に上品にした感じ?

でもちょっと、上品にし過ぎたためにパンチは弱かった。
(10)『旅立ちの時』(88)
テロリストとして指名手配を受ける両親を持った、高校生の青春とは。
主演リヴァー・フェニックスの輝きが眩しく、じつはそのあたりを堪能する映画になっている。
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明日のコラムは・・・
『applause』