いっぱつ「や」→「や」ま(山)
「山」派か、「海」派か。
海のない群馬で育ったものとしては、
愛着という意味で「山」といっても、憧れという意味で「海」といっても自然なのかもしれない。
正直いえば、そのどちらでもない「家」派なのだが、そんなこといったらコラムを展開出来ないので「どちらかというと海、、、ですかな。」と答えよう。
そう、ファッションは派手めなアウトドア系(?)なクセして、外出してもすぐに屋内に入る(=映画館、格闘技興行)し、チャリダーといっても「あくまでも通勤」にかぎっての話なのだった。
だから山を登ることなんて「ほぼ」ないし、炭肌ゆえに勘違いされることも多いが海水浴にも行かない。
ところで。
海を主な舞台とした映画は(パニック物を例外として)陽気なものが多いのに、
山を主な舞台とした映画は、(表現が適切かどうかはアレだが)陰気なものが多いのはどうしたことでしょう。
陰気というより、過酷かな。
その環境がそうなのだから、そして、その過酷な環境にこそドラマの核心があるのだから、それでいいのかもしれないが。。。
『マークスの山』(95)
山の映画で真っ先に想起するのは、これ。
高村薫による骨太な長編小説を、崔洋一が映画化。
けっして成功作とはいえないが、録音スタッフとして友人が関わっているというのもあり、何度か観返している。
筋は複雑なゆえ理解し難いが、とりあえず名取裕子のハダカが素晴らしい。
『ウェールズの山』(95)
「山」と名付けるには6m弱足りない、だからここは「丘」なんだ。
そんな、「山か丘か」というワンアイデアだけで100分を展開させる、英国産の粋な映画。
『アイガー北壁』(2008)
「ヨーロッパ最後の難所」と呼ばれるアイガー北壁、そこに挑戦する若き登山家たちの物語。
劇場で観ているだけなのに、生きた心地がしなかった。
その過酷さを、きっちり映像におさめたスタッフ陣はもっと評価されていいでしょう。
『クリフハンガー』(93)
スライ主演の大ヒットアクション。
Tシャツ1枚でも寒くないんだぜ!!
『ブロークバック・マウンテン』(2005)
ワイオミングの美しい山を背景に、カウボーイ同士の20年におよぶ恋愛関係を描いた傑作。
個人的には『ダークナイト』(2008)より、この映画のヒース・レジャーの演技に魅かれる。
『バーティカル・リミット』(2000)
「登山」で結ばれた一家の物語を、名作『恐怖の報酬』(53)のアイデアを拝借して描く。
綻びは散見されるものの、飽きることなく観ることが出来る。
タイトルは、「限界高度」の意。
『八甲田山』(77)
「天は我々を見放した」
雪中行軍の過酷さをイヤというほど体感出来る、森谷司郎監督の代表作。
次回のしりとりは・・・
や「ま」→「ま」るがりーた。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『KATAME』
「山」派か、「海」派か。
海のない群馬で育ったものとしては、
愛着という意味で「山」といっても、憧れという意味で「海」といっても自然なのかもしれない。
正直いえば、そのどちらでもない「家」派なのだが、そんなこといったらコラムを展開出来ないので「どちらかというと海、、、ですかな。」と答えよう。
そう、ファッションは派手めなアウトドア系(?)なクセして、外出してもすぐに屋内に入る(=映画館、格闘技興行)し、チャリダーといっても「あくまでも通勤」にかぎっての話なのだった。
だから山を登ることなんて「ほぼ」ないし、炭肌ゆえに勘違いされることも多いが海水浴にも行かない。
ところで。
海を主な舞台とした映画は(パニック物を例外として)陽気なものが多いのに、
山を主な舞台とした映画は、(表現が適切かどうかはアレだが)陰気なものが多いのはどうしたことでしょう。
陰気というより、過酷かな。
その環境がそうなのだから、そして、その過酷な環境にこそドラマの核心があるのだから、それでいいのかもしれないが。。。
『マークスの山』(95)
山の映画で真っ先に想起するのは、これ。
高村薫による骨太な長編小説を、崔洋一が映画化。
けっして成功作とはいえないが、録音スタッフとして友人が関わっているというのもあり、何度か観返している。
筋は複雑なゆえ理解し難いが、とりあえず名取裕子のハダカが素晴らしい。
『ウェールズの山』(95)
「山」と名付けるには6m弱足りない、だからここは「丘」なんだ。
そんな、「山か丘か」というワンアイデアだけで100分を展開させる、英国産の粋な映画。
『アイガー北壁』(2008)
「ヨーロッパ最後の難所」と呼ばれるアイガー北壁、そこに挑戦する若き登山家たちの物語。
劇場で観ているだけなのに、生きた心地がしなかった。
その過酷さを、きっちり映像におさめたスタッフ陣はもっと評価されていいでしょう。
『クリフハンガー』(93)
スライ主演の大ヒットアクション。
Tシャツ1枚でも寒くないんだぜ!!
『ブロークバック・マウンテン』(2005)
ワイオミングの美しい山を背景に、カウボーイ同士の20年におよぶ恋愛関係を描いた傑作。
個人的には『ダークナイト』(2008)より、この映画のヒース・レジャーの演技に魅かれる。
『バーティカル・リミット』(2000)
「登山」で結ばれた一家の物語を、名作『恐怖の報酬』(53)のアイデアを拝借して描く。
綻びは散見されるものの、飽きることなく観ることが出来る。
タイトルは、「限界高度」の意。
『八甲田山』(77)
「天は我々を見放した」
雪中行軍の過酷さをイヤというほど体感出来る、森谷司郎監督の代表作。
次回のしりとりは・・・
や「ま」→「ま」るがりーた。
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明日のコラムは・・・
『KATAME』