~ジャッキー・チェンのキャリア10傑~
よくいわれることとして、
「格闘家とミュージシャンの引退宣言は信用しちゃいけない」
というのがあるけれど、ここに「ジャッキー(以下、成龍)のアクション引退宣言」も加えておこうかしら。
格闘家やミュージシャン、成龍をバカにもコケにもしていない。
彼ら彼女らがやめられるわけないじゃん、真性のキチガイなんだから! ということ。
成龍、64歳。
さすがに昔ほどのキレはないかもしれないが、身体を張ることを欲するマゾヒスト・アクターなわけで、きっと死ぬまでアクションをやりつづけてくれることでしょう。
度々言及してきた、チャップリンとの類似性については割愛。
きょうは、彼が抱えていた「文盲」について、少しだけ記しておきたい。
成龍は、けっこうな年齢まで字を読むことが出来なかった。
孤児院育ち―ここでユン・ピョウ、サモ・ハンと出会う―という背景ゆえだが、初めて彼女が出来たとき、彼女がこころをこめて書いた手紙を読めなかった。
その手紙を手にしたとき、成龍は初めて人前で泣いたという。
過酷な境遇や京劇の厳しい稽古でも泣かなかったのに・・・。
そうして懸命に、字を覚えたと。
成龍ほどの体験をしたわけではないけれど、なんか分かるなぁ。
劇的な心的変化をもたらすのだから、恋って偉大だ!
以下が、監督作10選。(1本だけ「非」監督作)
(1)『奇蹟/ミラクル』(89)
ハートウォーミング・ストーリーとアクションを強引に笑 融合。
これを1位にすると意外と思われるようだが、成龍にとって映画とはなんなのかが、なんとなく見えてくる佳作。
(2)『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(83)
成龍はもちろんだが、ヒロインのマギー・チャンも体当たり演技。
究極的な意味で、真の平等主義者だと思った。
(3)『プロジェクトA』(85)
アンケートを取れば、当然のようにこれが1位になると思う。
監督としても一流であることを証明した傑作。
(4)『プロジェクトA2 史上最大の標的』(87)
スケールは小さくなったかもしれない、しかし演出力はレベルアップ。
何度もリンクしているが、この予告編は映画制作の素晴らしさを捉えている名作かと。
(5)『サンダーアーム/龍兄虎弟』(86)
撮影中の事故を伝える第一報を、訃報だと勘違いして涙した記憶あり。
(6)『ドラゴンロード』(82)
なぜかうまくいかないハリウッド進出、その傷心を母国で癒そうとした会心の「スポーツ」アクション映画。
脚立やテーブル、椅子を使ったのちの超絶アクションの原点が、この作品にあったのかも。
(7)『ヤングマスター 師弟出馬』(80)
ゴールデンハーベストに移籍後の初主演作にして、初監督作。
15分超におよぶ対決のシーンが見もので、これはたぶん30分つづいても飽きなかった。
※埋められているのが成龍・笑
(8)『ポリス・ストーリー2/九龍の眼』(88)
正直、物語はあまり覚えていない。
ただ九龍を中学生がきちんと「くーろん」と読めるのも、成龍のおかげなんだ。
(9)『プロジェクト・イーグル』(91)
『サンダーアーム』の続編だが、つづきに思えないほど洗練された絵作りになっている。
そこが逆に、らしくないともいえるのだが。。。
(10)『シティーハンター』(93)
監督作ではないが、成龍の意向が強く反映されている(ように見える)ので。
ともあれ。
やっちまった感が満載ではあるものの、映画化しようとした勇気を称えたいのと、ジョイ・ウォン&ゴクミがあまりにも美しいので甘い採点を。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『スキンではありません』
よくいわれることとして、
「格闘家とミュージシャンの引退宣言は信用しちゃいけない」
というのがあるけれど、ここに「ジャッキー(以下、成龍)のアクション引退宣言」も加えておこうかしら。
格闘家やミュージシャン、成龍をバカにもコケにもしていない。
彼ら彼女らがやめられるわけないじゃん、真性のキチガイなんだから! ということ。
成龍、64歳。
さすがに昔ほどのキレはないかもしれないが、身体を張ることを欲するマゾヒスト・アクターなわけで、きっと死ぬまでアクションをやりつづけてくれることでしょう。
度々言及してきた、チャップリンとの類似性については割愛。
きょうは、彼が抱えていた「文盲」について、少しだけ記しておきたい。
成龍は、けっこうな年齢まで字を読むことが出来なかった。
孤児院育ち―ここでユン・ピョウ、サモ・ハンと出会う―という背景ゆえだが、初めて彼女が出来たとき、彼女がこころをこめて書いた手紙を読めなかった。
その手紙を手にしたとき、成龍は初めて人前で泣いたという。
過酷な境遇や京劇の厳しい稽古でも泣かなかったのに・・・。
そうして懸命に、字を覚えたと。
成龍ほどの体験をしたわけではないけれど、なんか分かるなぁ。
劇的な心的変化をもたらすのだから、恋って偉大だ!
以下が、監督作10選。(1本だけ「非」監督作)
(1)『奇蹟/ミラクル』(89)
ハートウォーミング・ストーリーとアクションを強引に笑 融合。
これを1位にすると意外と思われるようだが、成龍にとって映画とはなんなのかが、なんとなく見えてくる佳作。
(2)『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(83)
成龍はもちろんだが、ヒロインのマギー・チャンも体当たり演技。
究極的な意味で、真の平等主義者だと思った。
(3)『プロジェクトA』(85)
アンケートを取れば、当然のようにこれが1位になると思う。
監督としても一流であることを証明した傑作。
(4)『プロジェクトA2 史上最大の標的』(87)
スケールは小さくなったかもしれない、しかし演出力はレベルアップ。
何度もリンクしているが、この予告編は映画制作の素晴らしさを捉えている名作かと。
(5)『サンダーアーム/龍兄虎弟』(86)
撮影中の事故を伝える第一報を、訃報だと勘違いして涙した記憶あり。
(6)『ドラゴンロード』(82)
なぜかうまくいかないハリウッド進出、その傷心を母国で癒そうとした会心の「スポーツ」アクション映画。
脚立やテーブル、椅子を使ったのちの超絶アクションの原点が、この作品にあったのかも。
(7)『ヤングマスター 師弟出馬』(80)
ゴールデンハーベストに移籍後の初主演作にして、初監督作。
15分超におよぶ対決のシーンが見もので、これはたぶん30分つづいても飽きなかった。
※埋められているのが成龍・笑
(8)『ポリス・ストーリー2/九龍の眼』(88)
正直、物語はあまり覚えていない。
ただ九龍を中学生がきちんと「くーろん」と読めるのも、成龍のおかげなんだ。
(9)『プロジェクト・イーグル』(91)
『サンダーアーム』の続編だが、つづきに思えないほど洗練された絵作りになっている。
そこが逆に、らしくないともいえるのだが。。。
(10)『シティーハンター』(93)
監督作ではないが、成龍の意向が強く反映されている(ように見える)ので。
ともあれ。
やっちまった感が満載ではあるものの、映画化しようとした勇気を称えたいのと、ジョイ・ウォン&ゴクミがあまりにも美しいので甘い採点を。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『スキンではありません』