映画『いまを生きる』(89)の中盤、こんなエピソードが描かれる。
寮で生活する高校生の主人公、イーサン・ホークの誕生日。
親は忘れずにプレゼントを送ってくれたが、それは去年と同じものだった。
文房具などが入った、デスク・セット。
仲のよい同級生ロバート・ショーン・レナードは「必要なものだと思ったんだよ」とフォローを入れるが、彼は「僕のことなんか、どうだっていいんだ」なんて落ち込んでいる。
そこでロバートは、「そのセット、飛びたがっているんじゃない?」と返してみる。
「形状的に、よく飛びそうだし」
そう、「ぶん投げてみろ」といっているのだ。
実際にそのとおりにしてみせる主人公が、ちょっと清々しく見えて好きなシーンである。
うちの父親が自分の誕生日に毎年送ってくるものも、いつも同じ。
辞書である。
もう20冊になるが、しかし、同じものはひとつもない。
ある年はオーソドックスに『新明解』、その翌年は『人名』、その翌々年は『逆引き』、『ことわざ』『鳥類』・・・などなど、
つまりあれだ、モノカキに知らなくていいものはないはずだから、とにかくモノを覚えろよってことで。
ありがたいことである。
「どうだ、最近の君の本棚は?」と、父親からメール。
どうだったかと振り返ってみて、あらためて絶句。
本棚を占拠するのは、AVとコレクションのビール瓶、そしてアイドル写真集だったのだから。
いや、文庫本も単行本も新書も、もらった辞書も、映画関連資料も「そこそこ」あるが、それらを邪魔扱いするかのようにアイドルとAV嬢が幅を利かせている。
甘やかし過ぎたかなぁ、彼女たちを・・・なんつって。
雑誌などで作家の本棚を捉えたショットなどが載るが、現在の自分の本棚を捉えた場合、狙っていないのに狙っているように見られ、挙句、すべる感じになってしまいそうで不安だ。
・・・って、そんな依頼くるポジションに居ないじゃねーかって。
トップ画像は20代後半のころの本棚だと思うが、まだこのころのほうが「ちゃんと?」していた。
イイワケ出来ないこともない。
仕事上、サンプルというものをよくもらうのでね。
しかしながら。
たとえば先日、川口春奈の写真集『haruna2』のサンプルをもらったのだが。
これ
あまりにもよく出来ていて、こりゃ手元に2冊置いておくべきだろうと「なぜか」思ってしまい、結局は金を出した自分が居るわけで。
こういうアイドルへの情熱を活字のほうに少しでも注ぐことが出来れば、もうちょっとバランスの取れた本棚が完成するのではないか。
・・・なんて、ほんの数秒ほど考えたのであるが、昔、デリヘル嬢を自宅に呼んだ際、
「なんか突き抜けていて、逆にイヤな感じがしない」
と答えてくれたのを思い出した。
「そう?」
「うん、めっちゃ真面目な本が並んでいて、1冊だけエロ本とかあったほうが、そのひと危ないって思う」
「なるほど」
「ここまでくると、むしろ健全」
そうかそうか、危うく権威主義? にからめとられ、無理をしてアカデミック? な本を買うところだった。
だから、このままでいこうかと思う。
※そんな自分の、最近お気に入りの子
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『smellかperfumeか』
寮で生活する高校生の主人公、イーサン・ホークの誕生日。
親は忘れずにプレゼントを送ってくれたが、それは去年と同じものだった。
文房具などが入った、デスク・セット。
仲のよい同級生ロバート・ショーン・レナードは「必要なものだと思ったんだよ」とフォローを入れるが、彼は「僕のことなんか、どうだっていいんだ」なんて落ち込んでいる。
そこでロバートは、「そのセット、飛びたがっているんじゃない?」と返してみる。
「形状的に、よく飛びそうだし」
そう、「ぶん投げてみろ」といっているのだ。
実際にそのとおりにしてみせる主人公が、ちょっと清々しく見えて好きなシーンである。
うちの父親が自分の誕生日に毎年送ってくるものも、いつも同じ。
辞書である。
もう20冊になるが、しかし、同じものはひとつもない。
ある年はオーソドックスに『新明解』、その翌年は『人名』、その翌々年は『逆引き』、『ことわざ』『鳥類』・・・などなど、
つまりあれだ、モノカキに知らなくていいものはないはずだから、とにかくモノを覚えろよってことで。
ありがたいことである。
「どうだ、最近の君の本棚は?」と、父親からメール。
どうだったかと振り返ってみて、あらためて絶句。
本棚を占拠するのは、AVとコレクションのビール瓶、そしてアイドル写真集だったのだから。
いや、文庫本も単行本も新書も、もらった辞書も、映画関連資料も「そこそこ」あるが、それらを邪魔扱いするかのようにアイドルとAV嬢が幅を利かせている。
甘やかし過ぎたかなぁ、彼女たちを・・・なんつって。
雑誌などで作家の本棚を捉えたショットなどが載るが、現在の自分の本棚を捉えた場合、狙っていないのに狙っているように見られ、挙句、すべる感じになってしまいそうで不安だ。
・・・って、そんな依頼くるポジションに居ないじゃねーかって。
トップ画像は20代後半のころの本棚だと思うが、まだこのころのほうが「ちゃんと?」していた。
イイワケ出来ないこともない。
仕事上、サンプルというものをよくもらうのでね。
しかしながら。
たとえば先日、川口春奈の写真集『haruna2』のサンプルをもらったのだが。
これ
あまりにもよく出来ていて、こりゃ手元に2冊置いておくべきだろうと「なぜか」思ってしまい、結局は金を出した自分が居るわけで。
こういうアイドルへの情熱を活字のほうに少しでも注ぐことが出来れば、もうちょっとバランスの取れた本棚が完成するのではないか。
・・・なんて、ほんの数秒ほど考えたのであるが、昔、デリヘル嬢を自宅に呼んだ際、
「なんか突き抜けていて、逆にイヤな感じがしない」
と答えてくれたのを思い出した。
「そう?」
「うん、めっちゃ真面目な本が並んでいて、1冊だけエロ本とかあったほうが、そのひと危ないって思う」
「なるほど」
「ここまでくると、むしろ健全」
そうかそうか、危うく権威主義? にからめとられ、無理をしてアカデミック? な本を買うところだった。
だから、このままでいこうかと思う。
※そんな自分の、最近お気に入りの子
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『smellかperfumeか』
笑った顔が少し ももいろクローバーZの百田さんに似ているような
一人暮らしを始めた娘の部屋に一番に入っていたのは デリヘルさんの客寄せチラシとバイト募集チラシでしたっけ
娘は長男に持って帰るようにオススメしてました(笑)
そういえばわたしは父からプレゼントもらったことがありません。もらっても忘れているかも知れませんが、食べるのが精一杯の時代でしたので・・・
貧しい中高校まだ出してくれたので感謝しないといけませんね。
20代後半のころの本棚綺麗ですね~(^^♪
今もきれいでしょう~(^^