~角川春樹のキャリア10傑~
本年最後のキャリア10傑シリーズは、79歳の御大に登場願いましょう。
このひとに比べれば、前回の奧山和由はかぶいてはいるものの、まだ第二形態くらい、、、なのかもしれない。
若いころから最終形態にまで到達していたカブキモノこそ、角川春樹。
敢えてはっきりいうと、しっかり前科がついていて。
監督やれば『天と地と』(90)や『REX 恐竜物語』(93)みたいな、誰が褒めるのかという凡作を創る。
金があれば傑作が出来るわけではないことを証明している点で偉大だし・・・ってすいません、ふざけ過ぎました、
でも、プロデューサーとしての能力の高さは誰も否定することは出来ない。
その結果が、豪華絢爛な以下の10本になるわけです。
すげーな、しかし!!
今回、ほとんどあらすじに触れないけれど、その必要がない!と思えるんだからたいしたものです。
(1)『戦国自衛隊』(79)
荒唐無稽な設定を、それでもきちんと物語として成立させる演出と演技。
まず、このタイトルが最高だと思いません??
(2)『犬神家の一族』(76)
観ていないひとまで、スケキヨのマスクと、このポスターは知っている。
映画史上で最高に雰囲気があって、おっかないビジュアルデザインだと思う。
これだってゴーサイン出したのは、角川さんだったわけでしょ?
(3)『セーラー服と機関銃』(81)
アイドルとヤクザ映画の融合―しかもこれを、作家主義強めの新人・相米慎二に撮らせるという賭け。
(4)『蒲田行進曲』(82)
つかこうへい「ありき」ではあるものの、映画賛歌としては最高の部類に入るのではないか。
大好き!
(5)『Wの悲劇』(84)
薬師丸ひろ子を初めて女優と思えたし、三田佳子の凄みにも圧倒された。
ウチの師匠・荒井晴彦が初めてメジャーで輝いた記念碑的作品でもあります笑
(6)『復活の日』(80)
コロナにより再見するひとも多いと聞く大作。
いまこそリバイバルすべきでは??
(7)『ねらわれた学園』(81)
ティーン向け原作小説の出来を完全に超えてきた、ダークホース的快作。
監督にしても俳優にしても、逸材を見つける才能に秀でていたのでしょうねぇ。
(8)『人間の証明』(77)
じつは脚本は破綻していて、ムチャな展開も多い。
それを勢いとスケール、俳優の演技で胡麻化している。
まぁでも、勢いって大事ですから(^^;)
(9)『時をかける少女』(83)
大林ブランドを作りあげた傑作。
細田アニメーション版のほうが若いひとには通じるのかもしれないけれど、ぜひこちらも観てほしい。
(10)『里見八犬伝』(83)
角川映画絶頂期にあたり、日本のSFも捨てたものではないと思える出色の出来。
映画の醍醐味が詰まっていて、ひたすら楽しかった。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ひたすら痒いぜ!!』
本年最後のキャリア10傑シリーズは、79歳の御大に登場願いましょう。
このひとに比べれば、前回の奧山和由はかぶいてはいるものの、まだ第二形態くらい、、、なのかもしれない。
若いころから最終形態にまで到達していたカブキモノこそ、角川春樹。
敢えてはっきりいうと、しっかり前科がついていて。
監督やれば『天と地と』(90)や『REX 恐竜物語』(93)みたいな、誰が褒めるのかという凡作を創る。
金があれば傑作が出来るわけではないことを証明している点で偉大だし・・・ってすいません、ふざけ過ぎました、
でも、プロデューサーとしての能力の高さは誰も否定することは出来ない。
その結果が、豪華絢爛な以下の10本になるわけです。
すげーな、しかし!!
今回、ほとんどあらすじに触れないけれど、その必要がない!と思えるんだからたいしたものです。
(1)『戦国自衛隊』(79)
荒唐無稽な設定を、それでもきちんと物語として成立させる演出と演技。
まず、このタイトルが最高だと思いません??
(2)『犬神家の一族』(76)
観ていないひとまで、スケキヨのマスクと、このポスターは知っている。
映画史上で最高に雰囲気があって、おっかないビジュアルデザインだと思う。
これだってゴーサイン出したのは、角川さんだったわけでしょ?
(3)『セーラー服と機関銃』(81)
アイドルとヤクザ映画の融合―しかもこれを、作家主義強めの新人・相米慎二に撮らせるという賭け。
(4)『蒲田行進曲』(82)
つかこうへい「ありき」ではあるものの、映画賛歌としては最高の部類に入るのではないか。
大好き!
(5)『Wの悲劇』(84)
薬師丸ひろ子を初めて女優と思えたし、三田佳子の凄みにも圧倒された。
ウチの師匠・荒井晴彦が初めてメジャーで輝いた記念碑的作品でもあります笑
(6)『復活の日』(80)
コロナにより再見するひとも多いと聞く大作。
いまこそリバイバルすべきでは??
(7)『ねらわれた学園』(81)
ティーン向け原作小説の出来を完全に超えてきた、ダークホース的快作。
監督にしても俳優にしても、逸材を見つける才能に秀でていたのでしょうねぇ。
(8)『人間の証明』(77)
じつは脚本は破綻していて、ムチャな展開も多い。
それを勢いとスケール、俳優の演技で胡麻化している。
まぁでも、勢いって大事ですから(^^;)
(9)『時をかける少女』(83)
大林ブランドを作りあげた傑作。
細田アニメーション版のほうが若いひとには通じるのかもしれないけれど、ぜひこちらも観てほしい。
(10)『里見八犬伝』(83)
角川映画絶頂期にあたり、日本のSFも捨てたものではないと思える出色の出来。
映画の醍醐味が詰まっていて、ひたすら楽しかった。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ひたすら痒いぜ!!』
おはようございます。
10作を眺めると、本当に豪華ですね。
難しいことは考えずに、ただただ楽しめる。
残念ながらスクリーンで観れた作品はありませんが、子どもの時にテレビでいつも流れていたので、すごく懐かしいです。
横溝作品をあんなに素晴らしいヒット作にした手腕は、本当に素晴らしいなと思います。
「蒲田行進曲」、子どもの頃観ただけなので、ぜひまた観たいです。つか作品。面白そう!
文庫本の装丁は横溝正史作品など一気にホラーめいて毒々しくなって苦手で春陽文庫の方を買っていましたが・笑
売上方うまかったですね
映画館行って観たいーと思わされましたもん
昨日、神保町シアターで「夜がまた来る」を観て来ました。
まっき〜さんの過去コラムを読んで、すごくすごく観たかったので、ついにスクリーンで観られて本当に嬉しかったです。神保町シアター、本当に感謝!
村木と名美、傷だらけで血まみれのカップル。まさに運命の二人でした。
夏川結衣さん、石井監督の激しい世界を全身で受け取めていて、素晴らしかったです。
美しくてかっこよかった!
根津甚八さん、やっぱりただただ素敵です。
本当に素敵。。
二人の地下シーン、感動しました。
石井作品、今度は「死んでもいい」(いいタイトルだ!)が観たいです。
まっき〜さんのシネマしりとり薀蓄篇「村木と名美」の回。いいですね。石井監督の世界の魅力が伝わってきます。
監督なら困るけど、プロデューサーは、このくらいかぶいているほうが健全な気さえしますね^^
あぁ映画の本来の楽しみかたってこうだよなと^^
まだ健在、もっともっとかぶいてほしいです。
すごい、よく探しましたね、村木と名美。
自分で書いたのに、自分では探せないと思います、いっぱい書き過ぎて(^^;)
よかったですね、スクリーンで拝めて。
もちろん物語もよかったんですけど、傘が落下するストップモーションのシーンがありますよね?
あれ見て、あぁ石井映画のなかでも頭ひとつ抜きん出ているなと感動したものです。
夜、雨、ネオン。
こんなに印象深い映像を撮る日本の監督、石井さんだけだと思います。
「夜がまた来る」の傘が落ちるシーン、印象的でした。
そのシーンでハッとされるのが、凄いですね。
私は石井作品は「GONIN」と「ヌードの夜」を観て来ました。
これから「死んでもいい」「天使のはらわた 赤い閃光」など色々観たいです。
映画館を出たら、あまりに現実が安全な世界で、クラクラ来ちゃいました笑
「夜がまた来る」と検索キーを入れると、関連コラムが色々出てきて、それで村木と名美の薀蓄篇を見つけました。映画を観た後に読むと、本当に「うんうん」と楽しくて!
以前から、好きな監督、俳優、作品、色々なキーワードで、まっき〜さんの過去コラムを楽しませて貰ってます♪
この間の「グッドフェローズ」を観た際は、キー検索したら素敵な関連コラムが沢山で、せっせと読ませてもらいました〜笑
これまで読んだ中で本当に感動したのは、『岩石じいさん、逝く-追悼、新藤兼人』(2012/6/2)です。
新藤監督が大好きで、読んでいて胸がいっぱいになりました。
ベニチオ・デル・トロさんとのインタビュー動画、もう涙〜でした!
これからも過去コラムも含めて楽しませてもらいますね〜(#^.^#)
新藤さんの追悼文、いまならもっと巧く書けるな…とか思いながら読みましたが、そのときそのときしか書けないものってありますからね、このままでいいのでしょう。
GONINサーガは観てます?
よい続編だなと思います、東出くんって、まぁいろいろありましたが、不思議な魅力がありますね。
個性的な監督が起用しつづける理由、ちょっと分かる気がします^^
まだまだ宝のようなコラムが沢山隠れている気がします。探索しますゼ!
私つい熱くなると、文章は長いし、しつこいしで、まっき〜さんお忙しいのに本当にすみません!でも止まらなくて〜汗
コメントできてるだけで十分満足ですので、お返事はお気になさらずに!(^_^)
GONINサーガ、まだ観てなくて。観ますね。
1があれだけゴージャスで面白かったから、新たなキャストではどうなのか、楽しみです。
根津さんも出てらっしゃいますよね。涙出そう。。。
東出さん、どんな演技か楽しみです。
色々な考え方がありますが、私生活と俳優としての魅力とは、どこか別にとらえたいですね。。。
当初はぶっきらぼうなんて批判もされていましたけど、スパイの妻、それから、今年のBLUEで観直しましたね、よい俳優さんになってきたなぁと思います。
難しいとは思うんですけど、寝ても覚めてもで共演した彼女のほうも、きちっと復帰出来るといいなぁと思ってます。