![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/89/9aa2fe5717370919286a005bf59419a9.png)
く「し」→「し」にざま
敢えて「なにも起こらないこと」を主題とする映画もあるにはあるけれど、映画はドラマが起こってこそ成り立つ。
生まれる、あるいは死ぬ。
統計を取ったわけではないが、後者でドラマを展開していく映画のほうが多いのではないかな。
自作でほとんど「ひとを死なせたこと」がなかった小津は、『東京物語』(53)を創った際、後年まで「ばあさんを殺してしまった」と悔やんだという。
感動的だなぁ!
どっちが優れているとかではないが、芝刈り機で大殺戮する映画(ひとでなくゾンビだけど)もあるっていうのにさ笑笑!!
以下、自分が好きな「映画のなかの死にざま」5選。
『コラテラル』(2004)
トム・クルーズが演じるヴィンセントは、タクシー運転手のマックスに「ココ(ロス)は嫌いだ、来る度に頭が痛くなる。ロスの地下鉄で座った状態で死んだ男が、何時間も気づかれずにそのまんまだったそうだ。そんな街はイヤだ」と話すが、皮肉なことに彼もまた・・・。
※関係ないけど、このコヨーテの場面も印象的。
マイケル・マン監督は、夜を捉えるのがほんとうに巧い。
『用心棒』(61)
「こいつ、どこまでも向こう見ずの本性を崩さずに、死んでいきやがった」
ピストル使いの卯之助(仲代達矢)は、丑寅門下のなかでただひとり三十郎を警戒し「別の方向」を見ていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/95/976fdadda384ecbdb4f08c299cfba696.jpg)
先日久しぶりに観返したが、このキャラクターは『ダイ・ハード』(88)でいうところの弟を殺されたアレクサンダー・ゴドノフにあたり、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/af/7b39711f07baa6c1bca7c5b24a278af3.jpg)
あぁ完璧だな、後世の映画にまで影響を与えているんだものなぁ!と、あらためて感心。
『トカレフ』(94)
犯人の佐藤浩市は、「親より先に死んじゃダメだよね…」と呟いて息絶える。
映画史上で最も好きな死にざまかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/4f/34517423a72573fa60397922e90dec36.jpg)
『ピアノ・レッスン』(93)
エイダは生きている。
しかしエンディングで彼女は宣言するのだ、過去の自分は死んだのだと。
4K映像で拝むことが出来て、えがった^^
『ディア・ハンター』(78)
ニックの死よ・・・涙
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/17/e4981b792954c9917b9c2893217a72bc.png)
最期、一瞬だけあのころに戻るんだよね。
激しい戦闘描写よりもはるかに、戦争の惨さを表現している。
あすのしりとりは・・・
しにざ「ま」→「ま」くどなるど。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(528)』
敢えて「なにも起こらないこと」を主題とする映画もあるにはあるけれど、映画はドラマが起こってこそ成り立つ。
生まれる、あるいは死ぬ。
統計を取ったわけではないが、後者でドラマを展開していく映画のほうが多いのではないかな。
自作でほとんど「ひとを死なせたこと」がなかった小津は、『東京物語』(53)を創った際、後年まで「ばあさんを殺してしまった」と悔やんだという。
感動的だなぁ!
どっちが優れているとかではないが、芝刈り機で大殺戮する映画(ひとでなくゾンビだけど)もあるっていうのにさ笑笑!!
以下、自分が好きな「映画のなかの死にざま」5選。
『コラテラル』(2004)
トム・クルーズが演じるヴィンセントは、タクシー運転手のマックスに「ココ(ロス)は嫌いだ、来る度に頭が痛くなる。ロスの地下鉄で座った状態で死んだ男が、何時間も気づかれずにそのまんまだったそうだ。そんな街はイヤだ」と話すが、皮肉なことに彼もまた・・・。
※関係ないけど、このコヨーテの場面も印象的。
マイケル・マン監督は、夜を捉えるのがほんとうに巧い。
『用心棒』(61)
「こいつ、どこまでも向こう見ずの本性を崩さずに、死んでいきやがった」
ピストル使いの卯之助(仲代達矢)は、丑寅門下のなかでただひとり三十郎を警戒し「別の方向」を見ていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/95/976fdadda384ecbdb4f08c299cfba696.jpg)
先日久しぶりに観返したが、このキャラクターは『ダイ・ハード』(88)でいうところの弟を殺されたアレクサンダー・ゴドノフにあたり、
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あぁ完璧だな、後世の映画にまで影響を与えているんだものなぁ!と、あらためて感心。
『トカレフ』(94)
犯人の佐藤浩市は、「親より先に死んじゃダメだよね…」と呟いて息絶える。
映画史上で最も好きな死にざまかもしれない。
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『ピアノ・レッスン』(93)
エイダは生きている。
しかしエンディングで彼女は宣言するのだ、過去の自分は死んだのだと。
4K映像で拝むことが出来て、えがった^^
『ディア・ハンター』(78)
ニックの死よ・・・涙
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最期、一瞬だけあのころに戻るんだよね。
激しい戦闘描写よりもはるかに、戦争の惨さを表現している。
あすのしりとりは・・・
しにざ「ま」→「ま」くどなるど。
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(528)』
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