Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(184)田中美佐子

2020-05-11 00:10:00 | コラム
59年11月11日生まれ、えー!! 60歳。
島根出身。

NHKのプロフィール


実際にはこんな美人はなかなか居ないけれど、「隣りのおねいさん」感のある田中美佐子(たなか・みさこ)さん。

広義の意味では欽ちゃんファミリーの一員であるし、格差婚と揶揄されても夫婦は仲睦まじいですし、
映画ではハダカになることにトラウマを感じたりして、うまいことキャリアを築けませんでしたが、性格もよいのだろうな、、、と思います。


※いま観返すと、いつの時代のどこの話? みたいに感じるけれど。。。


<経歴>

旦那は、お笑いコンビTake2の深沢邦之。
(解散はしていないのですね)



美佐子さんの元付き人でした。

東洋女子短期大学卒業。
在学中に「劇団ひまわり」に入団、81年にテレビドラマで芸能界デビューを飾ります。

映画俳優デビュー作は、82年の『ダイアモンドは傷つかない』。
今井美樹や常盤貴子と同様、売れる前に披露したヌードは21世紀になっても男性誌などに取り上げられ、それを気にしないひとも居るでしょうが、美佐子さんはよっぽどイヤだったようで、この一件で事務所を移籍したほどでした。

『丑三つの村』(83)、『地平線』(84)、『きみが輝くとき』(85)、『鑓の権三』(86)、『愛はクロスオーバー』(87)。

87年、TBSのギャグドラマ『オヨビでない奴!』でヒロインを演じ脚光を浴びる。
自分が美佐子さんを認識したのも、ここからでした。

バイク事故で亡くなった高橋良明、植木等、所ジョージによる「しょーもない」ドラマでしたが、家族全員で楽しめましたね。
たしか、ウチの父親も美佐子さんに夢中になったような…。



映画に戻ります。

『べっぴんの町』(89)、『彼女が水着にきがえたら』(89)、『遥かなる甲子園』(90)、『第1回欽ちゃんのシネマジャック「港」』(93)、『とられてたまるか!?』(94)。

結婚後、家庭を優先しメディア露出は極端に減りましたが、子育てが落ち着いたあたりからゆっくりと復帰。

映画も近年は『彼らが本気で編むときは、』(2017)、『ミックス。』(2017)、あの一件でムダに注目を集めた『寝ても覚めても』(2018)などで好演、
そして、中島みゆきの同名曲から想を得た瀬々敬久による『糸』(2020)では菅田将暉や小松菜奈と共演、しかし映画は完成しているもののコロナショックにより未だ公開時期が決定していません。

早く観たいですね。


次回のにっぽん女優列伝は、田中美奈子さんから。

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明日のコラムは・・・

『イマサラびっくりだよ』
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にっぽん女優列伝(183)田中絹代

2020-05-10 00:06:08 | コラム
09年11月29日生まれ・77年3月21日死去、享年67歳。
山口出身。

日本映画史的に「絶対に外せないひと」のはずなのに、田中絹代(たなか・きぬよ)さんって、忘れられがちな存在だと思うんです。

原節子や高峰秀子に比べ、言及されることが少ないですもん。
自分も含めてなのですけれどね!!

それはたぶん、失礼を承知でいえば、派手さがなかったんだと思います。

たしかにそうなのですが、50年代には監督業にも進出し6本の映画を残す―って、未だ男女が公平に扱われているとはいい難い映画界において、これって快挙ですし、もっともっと再評価されてよいひとだと思っています。



<経歴>

8人兄弟・姉妹の末っ子。
幼いころから琵琶に親しみ、母親は琵琶の師匠を目指してほしかったようですが、本人の熱意に負けて女優への道を許したそうです。

24年、松竹に入社。
同年の『元禄女』で映画俳優デビューを飾る。
まだ15歳でしたが、次作『村の牧場』(24)では主演の座を勝ち取る。
(付け足しておきますが、このころはまだ「サイレント」映画です。活弁士が大活躍した時代ですね)

以下、小津安二郎に出会うまでの作品を列挙。

【25年】
『小さき旅芸人』『激流の叫び』『勇敢なる恋』『一心寺の百人斬』『自然は裁く』『落武者』『御意見御無用』

【26年】
『悩ましき頃』『裏切られ者』『街の人々』『お坊ちゃん』『奔流』『恋と意気地』『妖刀』『彼女』『閃く刃』

【27年】
『暗闘』『地下室』『奴の小万』『天王寺の腹切り』『国境警備の唄』『真珠夫人』『悲願千人斬』
『夜は曲者』『木曾心中』

【28年】
『近代武者修行』『海国記』『村の花嫁』『不滅の愛』『永遠の心』『鉄の処女』『人の世の姿』『妻君廃業』『陸の王者』『輝く昭和』『青春交響楽』

【29年】
『森の鍛冶屋』『新女性鑑』『彼と人生』『山の凱歌』

29年、小津に出会う。
以下は、出演した小津映画のリスト。

『大学は出たけれど』(29)
『落第はしたけれど』(30)
『お嬢さん』(30)
『青春の夢いまいづこ』(32)
『東京の女』(33)
『非常線の女』(33)
『箱入娘』(35)
『風の中の牝雞』(48)
『宗方姉妹』(50)
『彼岸花』(58)

次に、溝口健二に出会うまでを。

【30年】
『絹代物語』『進軍』『若者よなぜ泣くか』

【31年】
『愛よ人類と共にあれ』
日本映画初の本格トーキー映画『マダムと女房』

【32年】
『金色夜叉』『忠臣蔵』

【33年】
『応援団長の恋』『晴曇』『花嫁の寝言』『伊豆の踊子』

【34年】
『婦系図』『その夜の女』『お小夜恋姿』

【35年】
『春琴抄 お琴と佐助』『人生のお荷物』

【36年】
『男性対女性』『新道』

【37年】
『男の償ひ』『花籠の歌』

【38年】
『母と子』『愛染かつら』前後篇

【39年】
『お加代の覚悟』『南風』『花のある雑草』

【40年】
『絹代の初恋』『愛染椿』『征戦愛馬譜 暁に祈る』『舞台姿』

40年、鬼の演出家・溝口に出会う。
以下は、出演した溝口映画のリスト。

『浪花女』(40)
『団十郎三代』(44)
『宮本武蔵』(44)
『必勝歌』(45)
『女性の勝利』(46)
『歌麿をめぐる五人の女』(46)
『女優須磨子の恋』(47)
『夜の女たち』(48)
『わが恋は燃えぬ』(49)
『お遊さま』(51)
『武蔵野夫人』(51)
『西鶴一代女』(52)
『雨月物語』(53)
『山椒大夫』(54)
『噂の女』(54)

とくに『西鶴一代女』は傑作、個人的には全キャリアの到達点だと思います。



仏像の顔を見て、関係のあった男たちを思い出していくという構成が素晴らしかったです。


ちょっと乱暴なまとめかたになりますが、そのほかの出演作をドドドっと。

【41年】
『十日間の人生』『花』『簪』『女医の記録』

【42年】
『家族』『日本の母』『或る女』

【43年】
『開戦の前夜』『敵機空襲』『坊ちゃん土俵入り』

【44年】
『還って来た男』『陸軍』

『結婚』(47)、『不死鳥』(47)、『新釈四谷怪談』(49)、
『奥様に御用心』(50)、『婚約指環』(50)、『夜の未亡人』(51)、『銀座化粧』(51)、『愛染橋』(51)、『西陣の姉妹』(52)、『秘密』(52)、『まごころ』(53)、『新書太閤記 流転日吉丸』(53)、『煙突の見える場所』(53)、『女の暦』(54)、『渡り鳥いつ帰る』(55)、『月夜の傘』(55)、『王将一代』(55)、『色ざんげ』(56)、『あやに愛しき』(56)、『流れる』(56)、『異母兄弟』(57)、『地上』(57)、『楢山節考』(58)、『この天の虹』(58)、『太陽に背く者』(59)、『浪花の恋の物語』(59)、『日本誕生』(59)。

『おとうと』(60)、『別れて生きるときも』(61)、『放浪記』(62)、『殺陣師段平』(62)、『結婚式・結婚式』(63)、『太平洋ひとりぼっち』(63)、『光る海』(63)、『この空のある限り』(64)、『香華』(64)、『赤ひげ』(65)、
『男はつらいよ 寅次郎夢枕』(72)、『三婆』(74)、『サンダカン八番娼館 望郷』(74)、『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』(75)、『北の岬』(76)。

『西鶴~』以外では、『おとうと』の暗い母親や、『サンダカン八番娼館 望郷』が印象に残っています。


53年、『恋文』で映画監督業に進出。
以後、『月は上りぬ』(55)、『乳房よ永遠なれ』(55)、『流転の王妃』(60)、『女ばかりの夜』(61)、『お吟さま』(62)の計6本を監督。
すべて触れているわけではないですが、京マチ子主演の『流転の王妃』は見応えがありましたよ。

77年3月21日、脳腫瘍のため死去。
享年67歳、映画の遺作は原田美枝子の熱演が光る『大地の子守歌』(76)。

86年、新藤兼人による『小説 田中絹代』の連載がスタート。
これを原作にしたのが市川崑の『映画女優』(87)で、絹代さんを吉永小百合が演じました。

敢えてこの映画から入って、実際の出演作を観ていく、、、というのも面白いかもしれません。

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にっぽん女優列伝(182)武田久美子

2020-05-09 06:41:21 | コラム
68年8月12日生まれ・51歳。
静岡出身。

公式ブログ


武田久美子(たけだ・くみこ)さんといえば、なにをどうしたって、最初に貝殻水着を想起してしまいます。



話題性では宮沢りえでしょうけれど、見た目のインパクトという点では、りえちゃんの遥か先を行く爆発力がありました。
21世紀になっても「それ」をいわれつづけるのは、本人にとっては、あるいは不本意なのかもしれません。

けれども久美子さんの場合、あくまでもイメージですけど、そういうことを気にしていなさそうな感じがするのですね。
それはたぶん、久美子さんから漂う「姉御感」によるもの、、、なのではないでしょうか。

その証拠に2014年、北海道紋別市のホタテキャンペーンガールに就任しているのですもの!!

なんか、こういうの、すげーかっけー!! …っくないですか?

※すごいスタイル、観月ありさっぽい感じがするね


<経歴>

堀越高等学校卒業。

オシャマだった中学生のころ、東大駒場祭「第2回東大生が選ぶアイドルコンテスト'81」に応募し見事グランプリに輝く。
少女クミコに魅了された石井聰亙(現・石井岳龍)に口説かれ、短編映画『シャッフル』でヒロインを演じる。

実質的な映画俳優デビュー作は、82年の『ハイティーン・ブギ』。

近藤マッチの相手役を好演、男子人気を獲得しましたが、同時に熱狂的なマッチファンから大変なブーイングを浴びたそうです。

♪ お前が望むならツッパリもやめていいぜ ♪ の、「お前」の役ですからね。


初々しい真田広之が拝める『伊賀野カバ丸』(83)、
タイトルだけでご飯おかわり出来る『パンツの穴』(84)、
『トロピカルミステリー 青春共和国』(84)、『ビッグマグナム 黒岩先生』(85)、『人間の約束』(86)、『アイドルを探せ』(87)、
雇われたとはいえ崔洋一が監督したことが未だ信じられない『花のあすか組!』(88)。

そして89年、繰り返しになりますが貝殻水着を披露した写真集を発表、「ときのひと」になる。

『愛と平成の色男』(89)、『テクニカル・ヴァージン』(90)、『紅蓮華』(93)、『熱血ゴルフ倶楽部』(94)、『目を閉じて抱いて』(96)、『ビッグ・ショー! ハワイに唄えば』(99)。

2019年、しばらく映画の世界からは遠ざかっていましたが、『翔んで埼玉』で壇ノ浦恵子(=二階堂ふみの母親)を好演、まだまだぜんぜんいけることを証明してくれています。

これを機に、映画にどんどん出てほしいですね。
年齢的には若い主演女優の母親役なのでしょうが、久美子さんは、それだけでは収まらない「姉御感」がありますので期待しちゃいます。

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外国女優別キャリア10傑(15)キャメロン・ディアス

2020-05-08 00:10:00 | コラム
~キャメロン・ディアスのキャリア10傑~

健康美、ゴージャス、そしてTHEアメリカ。

ディアスのイメージをまとめると、個人的にはこんな風になる。

キャリアも安定しており、このまま突っ走るはず、、、と誰もが思っていた18年、引退したことを「ひっそりと」告白。

そう、ひっそりと。
だから、未だ知らない映画ファンも多いはずで。

47歳―まだまだのはずだけれど、本人の意思なのだから仕方ないよね。。。


(1)『メリーに首ったけ』(98)

ファレリー兄弟による毒っ気のあるコメディの緩衝材になっている。

ひたすら陽気なディアスだからこそ、この映画はヒットしたのでしょう。




(2)『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)

スコセッシの大作に、レオくんの相手役として出演。

ふたりのラブシーンは、話題になりましたね。




(3)『マルコヴィッチの穴』(99)

奇想天外のコメディで、「もっさい」女を好演。

とはいえ、どれだけ「もっさい」格好をしようとも、もとがいいのでね、そこそこいい女には見えますよ。


(4)『マスク』(94)

オーディションで勝ち取ったデビュー作。

一挙に人気に火がついたが、まぁ、それも、これを観れば分かりますがな。




(5)『ベスト・フレンズ・ウェディング』(97)

ジュリア・ロバーツ主演、ヒットナンバーに彩られた恋愛コメディ。

ディアスはジュリアの恋敵として登場、見せ場はやっぱりカラオケのシーンでしょう。


(6)『バニラ・スカイ』(2001)

トム・クルーズ主演、スペイン産の傑作『オープン・ユア・アイズ』(97)の米リメイク映画。

無人のニューヨークの風景が話題になったものだが、まさか今年、同じような光景を実際に目の当たりにするとはね・・・。


(7)『チャーリーズ・エンジェル』(2000)

往年の人気テレビシリーズの映画版。
ドリュー・バリモアとルーシー・リュー共演、3人のお色気とファッションを大いに楽しめる。



みんな知っているだろうが、それ以上でも以下でもありません笑


(8)『クリスティーナの好きなコト』(2002)

イケてるヒロインが挫折し、恋愛マニュアル本などを読みながら恋に奮闘、やがてほんとうの愛を見つける、、、という物語。

とは書いてみたものの、じつはよく覚えていない・・・が、ディアスが可愛かったことだけはたしか。


(9)『普通じゃない』(97)

ユアン・マクレガーと共演したコメディ。



ただ、ダニー・ボイル監督作としては疾走感は弱い。


(10)『ベリー・バッド・ウェディング』(98)

バチェラー・パーティーで起こる災難を描くブラックコメディ。

主演はあくまでもバカな男=ジョン・ファヴローなので、ディアスは出ずっぱりというわけではない。

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続続続続・アイリッシュマン

2020-05-07 00:10:00 | コラム
自宅内壁のペンキ塗り=アイリッシュマン、いよいよ後半戦。

まず、大事な大事なトラビスくんとエイリアンさんを汚さぬよう細心の注意を払い、



エアコンにも気をつけながら、ゆっくりゆっくりペンキを塗っていく。





なんかノリで、AVコレクションを積み上げたりして、、、



とりあえずこれで、2Kの「2」の部分は完了。

残りは、玄関付近・台所・トイレのみ。


がんばれ、アイリッシュマン!!



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