Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(150)ジョン・レグイザモ

2024-07-21 00:10:00 | コラム
60年7月22日生まれ・あす誕生日の63歳。
コロンビア出身。

ラテンアメリカ系の俳優といえば、やはりこのひと。

主役を張ることはないけれどクセのある脇役を演じつづけ、通受けのする異色俳優でしょうか。

血気盛んなキャラクターを得意としていたものの、すでに63歳。

『ジョン・ウィック』(2014)とその続編『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017)では、主人公を支える自動車整備工場の職人オーレリオを好演。
このシリーズでいちばん好きなキャラクターだったので、出なくなったのは寂しかったなぁ!!



<経歴>

幼少時にニューヨークに移住。
リー・ストラスバーグの元で演技の基礎を学び、テレビドラマなどでキャリアをスタートさせる。

そのころに出演したのが、マドンナのPV『ボーダーライン』です。
どこに出ているか分かりますか?^^



実質的な映画俳優デビュー作は、89年の『カジュアリティーズ』。

『リベンジ』(90)、『ダイ・ハード2』(90)を経た93年、「なぜ作った?」といわれた珍作『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』でルイージを演じる。

これでレグイザモを覚えたひとも多いでしょう。


同年、『カリートの道』(93)で主人公を「過去のひと」扱いする若手チンピラを熱演。

絶頂期はおそらくこのあたりで・・・
『3人のエンジェル』(95)、パニック・アクションの佳作『エグゼクティブ・デシジョン』(96)、『ザ・ファン』(96)、

やはりチンピラを嬉々として演じた『ロミオ+ジュリエット』(96)、


『スポーン』(97)、『サマー・オブ・サム』(99)などなど、数多くの話題作に顔を出す。

2001年―バズ・ラーマンによる甘美なミュージカル『ムーラン・ルージュ』で、苦悩のひとロートレックを好演。
『ジョン・ウィック』を除けば、個人的にはキャリア最高の仕事だったんじゃないかと。



そのほかの作品に・・・
『コラテラル・ダメージ』(2002)、『アサルト13 要塞警察』(2005)、『セントアンナの奇跡』(2008)、
『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013)、そして前述した『ジョン・ウィック』など。

最新作は、2023年の『バイオレント・ナイト』。

『ジョン・ウィック』はドニー・イェンのキャラクターでスピンオフを創るらしいですが、
オーレリオのバージョンでも創れますよね、監督!?

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(151)ジョン・ローン』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和版・海外俳優列伝(149)ジョン・リスゴー

2024-07-20 00:10:00 | コラム
45年10月19日生まれ・78歳。
アメリカ出身。

193cmの長身、
悪役がハマるのは当然としても、女装までこなす野心的な俳優で。
(厳密には、性転換した「元」男役)
初見はギョッとしたものの、これが意外とハマるんだよなぁ。

デカい図体して女装・・・マツコ・デラックスが世の中を席巻した現在では、それは特別なことじゃなく「単なる一個性」に見える。

戦争がつづく現在を思えば「ひとって、進化・進歩しないものなのか…」と落ち込みますが、文化は確実に進んでいる、、、そんなことも思うのです。


ついでにいえば去年、『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』(2023)のリーワード検察官役でスコセッシと初めて組んだこともうれしかったなぁ!!






<経歴>

ハーバード大学卒。

父親は舞台演出家、母親は女優。

70年代前半にブロードウェイでキャリアをスタートさせ、
76年の『愛のメモリー』で映画の世界に。

『オール・ザット・ジャズ』(79)、
ナンシー・アレンを狙う殺人者を演じた『ミッドナイトクロス』(81)で注目された翌年、
『ガープの世界』(82)で前述した「性転換した元フットボール選手のロベルタ」を好演、数々の演技賞に輝く。



『愛と追憶の日々』(83)、
『トワイライトゾーン/超次元の体験』(83)の第4話で飛行機恐怖症の主人公を熱演、
『フットルース』(84)や『2010年』(84)、『サンタクロース』(85)、『ハリーとヘンダスン一家』(87)などで「ちょっと変わった俳優」として映画ファン馴染みの存在となる。

隆盛期は、90年代前半。
『メンフィス・ベル』(90)、
デンゼル・ワシントンと演技対決を繰り広げるサスペンス『リコシェ』(91)、
デ・パルマがメチャクチャな脚本をメチャクチャに演出した大怪作『レイジング・ケイン』(92)、

スライと対決したアクション大作『クリフハンガー』(93)、


『ペリカン文書』(93)、『シビル・アクション』(98)。

今世紀に入ってからも・・・
『愛についてのキンゼイ・レポート』(2004)、『ドリームガールズ』(2006)、『猿の惑星:創世記』(2011)、

出番は少ないものの、きっちり印象を残したノーランの傑作『インターステラー』(2014)、


『女神の見えざる手』(2016)、『ペット・セメタリー』(2019)、
そして最新作がスコセッシ組であったと。。。

『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』では出番があまりにも少なかったので、
リスゴーさん、なんならもういっちょスコセッシと組みませんか?^^

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(150)ジョン・レグイザモ』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一番人気はなんでしょう^^

2024-07-19 00:10:00 | コラム
派遣先(物流系倉庫)がセール中なので、1日だけ「サボり」コラムを展開します^^

さて、このセール中に最も売れている商品はなんでしょう?

会社から発表されたわけではない、
あくまでも自分が作業した範囲内での話ですが・・・
10時間のあいだに4000個の商品を梱包してますので、まあまあ信用の出来るリストかと。。。


①豆乳のセット

信じられます?

世の中でそんなに飲まれているの?っていう。


『家族ゲーム』(83)のパパのようなひと。が、かなり多いってことですなぁ!


②大容量の洗剤

③ドリンク・アルコールのセット

④性的玩具

⑤トイレットペーパー

こんな感じです。

つまり。
デカくて重いモノが基本的に売れていると。

④に関しては、店頭より買い易いってことですわね(^^;)(^^;)




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(149)ジョン・リスゴー』
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

厨二病というセンス

2024-07-18 00:10:00 | コラム
中二病(厨二病)とは・・・

中学2年生頃の思春期特有の自意識過剰な状況を揶揄する言葉で社会に反抗的になる・流行の逆をする・邪気眼などの特殊能力を信じるなどが特徴的な行動のことを意味する表現。
揶揄または自虐の意味を込めて用いられるスラング。
(新語時事用語辞典より)

…………………………………………

井上尚弥くんのタイトルマッチが9月に決定したが、その前に今月、

20日(土)に那須川天心のボクシング興行が、

28日(日)に超RIZIN.3で平本蓮のMMA興行が開催される。

前者のメインは中谷潤人の防衛戦、
後者は蓮がメインではあるものの、一般的に名前が浸透しているのは対戦相手の朝倉未来のほうでしょう。

にも関わらず天心、蓮の名前を挙げたのは・・・
ふたりが同世代であり、
かつて合同練習をしていた「元」仲間であり(今は喧嘩?中)、
ともに「厨二病」っぽい・・・という共通項が沢山あったから。


天心は実力者に囲まれているにも関わらず、こういう格好しちゃうし(^^;)


分かりますかね、この感じ。


まぁかわいいっちゃあかわいいかも?なのだけれど、それやるにはギリギリの年齢なのかなぁと。


いっぽうで蓮は先日の公開練習をドタキャン。

風邪を理由にしたが、それが嘘だったとバレる―そこを含んでのプロモーションなのかもしれないが、言動がコロコロ変わったり、情緒不安定なところなんかは天心とはちがうタイプの厨二病なのだろうね。



一般的には尚弥くんのような、いかにもアスリートらしい、清々しい感じに支持が集まる。
が、一部ファンはこのふたりにこそ魅力を感じていて、
まぁそのへんは分かりますよ、尚弥くんが優等生に過ぎるっていうのは。

その反動もあって、注目を受けているのだろうなぁと。
(ふたりが喧嘩中っていうのがまた、厨二っぽいでしょう(^^;)


ともあれ。
結局のところはリングでなにを魅せてくれるかにかかっているからね、
ふたりのことを好きでも嫌いでもない自分は、まずは結果を見せて・魅せてくれって思うわけです。

自分は、うつくしい戦いが観たいだけなので。

ふたりとも、がんばれ!!



…………………………………………

明日のコラムは・・・

『一番人気はなんでしょう^^』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画系音楽系文学系あいうえお10選(11)

2024-07-17 00:10:00 | コラム
「あ」から選択…本日は「『あした・あす』が鍵になる作品」

「明日」のこと、「あす」っていいます? それとも「あした」?

自分は・・・う~ん、「あした」のことが多いかな^^


①映画『俺たちに明日はない』(67)…アーサー・ペン×ウォーレン・ベイティ×フェイ・ダナウェイ

映画が2連続でつづきますが、こっちを先に挙げるところが自分らしい、、、かな?




②映画『明日に向って撃て!』(69)…ジョージ・ロイ・ヒル×ポール・ニューマン×ロバート・レッドフォード

トップ画像。
このワンツーフィニッシュ、なんといっても邦題がよいし、
この邦題がなければ本日のコラムのテーマに沿わなくなるしね(^^;)


③小説『明日があるなら』(85)…シドニィ・シェルダン

このころ、異様に売れてました。
日本でも・・・というか、とくに日本で。

「超訳」という翻訳スタイルを売りにしていたけれど、なんだ超訳って!?



④音楽『明日、春が来たら』(97)…松たか子

たか子さんの曲って、レリゴーだけじゃなくて佳作が多いのよ。

こちらはメジャーデビュー作、作詞はなんと坂元裕二(=怪物)だった!




⑤漫画『あしたのジョー』(68~73)…ちばてつや

アニメーションも悪くないが、ちばさんの、独特な描線が好きなんですよ。


⑥映画『昨日・今日・明日』(63)…ヴィットリオ・デ・シーカ×ソフィア・ローレン

デ・シーカによるコミカルなタッチのオムニバス。

3つのエピソードそれぞれに演出スタイルを変えているところは、さすが。



⑦音楽『もしも明日が…。』(83)…わらべ

ミリオン前後に達したといわれる―たしかによく耳にしたし、ナンダカンダでソラで歌えるのだものなぁ^^




⑧音楽『明日があるさ』(63)…坂本九×青島幸男

そんな風に呟き、口ずさみたくなる日だってあるよね…。


⑨映画『あした』(95)…大林宣彦

新尾道三部作の2作目。
原作は赤川次郎の『午前0時の忘れもの』で、映画化にあたり赤川自身がタイトルを変えたそうです。



⑩ミュージカル『アニー』(76~)…原作ハロルド・グレイ

主題曲『Tomorrow』で有名。

原作は小説でも戯曲でもなく、なんと新聞連載の漫画!

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『厨二病というセンス』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする