Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(508)

2024-07-26 00:10:00 | コラム
くる「ま」→「ま」らそん

夏季、パリ五輪開幕―。

現在の生活スタイル的に、ほとんど生では観ることが出来ないけれど、注目している競技・選手は・・・

ボクシング…岡澤セオン 男子71kg級

柔道…角田夏実 女子48kg級 阿部詩 女子52kg級 阿部一二三 男子66kg級 ウルフ アロン 男子100kg級

卓球…早田ひな 女子シングルス・女子団体・混合ダブルス

陸上…北口榛花 女子やり投げ

女子バレー、女子バスケ、男子サッカー・・・あたりかなぁ。

一時代を築いた女子マラソンはちょっと、昨今は弱くなったのか。

チャリでも20kmを超えてくると「どうかしている…」と呆れられるというのに、このひとたちは・・・(^^;)(^^;)

42.195kmを走って「楽しかった」といえるのだから、もう、生物としての作りがちがうのではないかと。


アクションとしての「走る。」は、映画と頗る相性がよく。
しかし本稿では、この時期だから敢えて競技としての「マラソン」に注目してみましょう。


『不屈の男 アンブロークン』(2014)



コーエン兄弟が脚本執筆に関わり、俳優のアンジェリーナ・ジョリーが監督。
したにも関わらず日本への上陸が遅れたのは、戦時下における日本軍の蛮行が記された原作小説の影響。

でもね、その部分は映画版では描かれないし、オリンピックにも出場したルイス・ザンペリーニの半生をドラマチックに紡いだ佳作に仕上がっていると思いますよ。


『炎のランナー』(81)

やはり、これは外せない。
とはいっても断言するが、この映画の勝因はヴァンゲリスの音楽にあるのです!!



『長距離ランナーの孤独』(62)

主人公が、最後の最後にとった行動とは―。


この時代の映画は世界中で、若者のアンチモラルを描いていて興味深い。


『風が強く吹いている』(2009)

人気作家・三浦しをんの小説を映画化。
ラジオドラマ化・アニメ化・舞台化されたバージョンまでは、追い切れていませんが(^^;)



『マラソンマン』(76…トップ画像)

5本のなかでは最も異色か。
ダスティン・ホフマン扮する主人公は、選手ではなくマラソンの「単なる愛好家」だし。

メインはナチスが絡む政治的サスペンス。

無心状態となった主人公の走りが、実在するマラソン選手アベベとオーバーラップする場面とか、とても真に迫っていてよかったなぁ!!


次回のしりとりは・・・
まら「そん」→「そん」ぐ。

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明日のコラムは・・・

『町田発、北京行き^^』
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生きていたら、、、

2024-07-25 00:05:16 | コラム
きょうは、かーちゃんの命日。
25年以上も経過しているけれど、やっぱり、すっごい暑い日だったと記憶する。

生きていたら77歳、
ぜんっぜんあり得る歳なので、あらためて早い死だったと思うよね。

きょうは、なにかよいものでも供えましょう。

かーちゃん、なんとか生きてます。
もっと立派な人間になりたかったけれど、それはちょっとムリみたいです。

とりあえず、生きているだけで勘弁してください。。。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(508)』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(507)

2024-07-24 00:47:40 | コラム
みる「く」→「く」るま

チャリダーを自称して30年以上が経過。

「一生、免許を取らずに自転車乗りをつづけていく」とはっきり決意したのは、たしか18歳のころ。だったのではないかと。

20台を超す乗り換え―マウンテンバイク・クロスバイク・ロードバイク―を経て、現在にいたる。

ゆえに、自動車の知識はゼロにちかいです。

昔のバイト先にフェアレディZに乗る19歳の新人さんが居て、
「あいつ初バイトなのにZに乗ってるって、よく金あったな~」などと噂されているときも意味分かんなかったし(^^;)、
F1が世界的ブームになっているころも「???」だった。

セナやプロスト、シューマッハくらいは知っているけれども。。。

そんな自分だって、あぁこれは格好いい! 頑張って買ってキレイにしているひとの気持ちも分かる!! と思うときだってあるわけで。

という車音痴が選出する、「映画のなかで格好よかった車の5選」を展開。


『レインマン』(88)

「親父は俺に、触らせてもくれなかった」とチャーリーがいうのは、49年製造の「ビュイック ロードマスターコンバーチブル」。




『バットマン』(89)

シリーズごとに改良されていくバットモービルだけれど、自分は映画版1作目のコレがいちばん好き。



『ドライヴ』(2011)

この主人公の場合は愛車がどうこうではなく、どんな車に乗っても、最終的には自分色に染め上げてしまう、、、というのが格好いい。

最近観返す機会があって、あぁこんなに面白かったんだっけかと。
筋はもはや古典だが・・・
サソリのジャケット、金槌、バッグなど主人公の小道具がクールだし、
計算され尽くした構図と音楽が脳に気持ちよく、この手の映画(=ザ・ドライバー、ベイビー・ドライバー)のなかで、いちばん好きですね。



『ドライブ・マイ・カー』(2021)

他者に運転させるのを拒んでいた、主人公の愛車「サーブ900ターボ」。

かわいいね。



『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ(85~)

デロリアンもそうだが、
マーティが憧れる黒の4WDも格好いいし、たぶん日本だけでなく米国も、現在の若者より当時の若者のほうが、車に対する憧れや所有欲というものがあったのではないか―と、なんとなく思いますね。


あすのしりとりは・・・
くる「ま」→「ま」らそん。

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明日のコラムは・・・

『生きていたら、、、』
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国歌独唱、のビミョーさ。

2024-07-23 00:10:00 | コラム
海の向こうのほうのオールスター、いわゆるMLBにおけるホームランダービーで・・・
国歌独唱を担当したイングリッド・アンドレスが歌唱を「完全に」失敗、フルボッコ状態となったことを受け本人が「酒に酔っていた」ことを認め謝罪したことが話題になった。



日本でもときどき話題になる、「〇〇が君が代の独唱を披露」。
しかし、「さすがだ!」と褒められることは稀で、そのほとんどは「ビミョーだった」「ほかに相応しいひとは居なかったのか」といった低評価なものばかり。

学生時代に散々歌ってきたみなさんも分かるでしょう、そもそも上手に歌えるものではないってことが。

『星条旗よ永遠なれ』は別の話かな、あれは巧いひとが歌えば「ちゃんとしたものになる?」というか。


さて、28日(日)に開催されるMMA興行『超RIZIN.3』のメイン、朝倉未来VS平本蓮の試合前に国歌独唱がおこなわれることが発表された。

途端に、各方面から激しいブーイングが起こっている。

①タイトルマッチでもないのに!?

そして人選が問題で・・・

②なぜ手越祐也が??

・・・というもの。

ファイター本人も双方が反応、SNSでこんな投稿をしている。




だ、誰にも歓迎されていない(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)(^^;)

自分?

イヤですよ、はっきりいって。

佐藤Dのセンスあふれる煽り映像、
レニー・ハートの絶叫コール、
ファイターの入場曲、
太田リングアナの選手紹介・・・ここまでで充分なんですよ、なんでそこから元アイドルの君が代を聞かなきゃならないの???

熱が下がっちゃうじゃんか。

もし。
もし!
ですよ、どうしても国歌独唱を展開したいのであれば、

吉田秀彦の引退興行みたいに、ASKAを起用する―このくらいの冒険をしてほしかった。

こんなに笑える君が代、自分はほかに知らないぞ!!

※とくに後半!

(愛情をこめていうが)異常者だよ(^^;)(^^;)
そりゃみんな拍手するさ、盛り下がるのはごめんだもの!!


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~追記~

急転直下、国歌独唱はとりやめに!!

なんか、グダグダだなぁ。
いちばんの被害者は結局、手越くんってことになるかなぁ。

彼だってべつに、自発的にやろう!といっているわけじゃないだろうに。。。



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『シネマしりとり「薀蓄篇」(507)』
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令和版・海外俳優列伝(151)ジョン・ローン

2024-07-22 00:10:00 | コラム
52年10月13日生まれ・71歳。
香港出身。

ハリウッドで非アングロサクソン系の俳優―とくにアジアン―が出てきたとき、いつも「長つづきしてほしいな」と思います。

ブルース・リーは結局、そうならなかった。
成龍も、はっきりいってビミョーな感じ。
キー・ホイ・クァンは再浮上したものの、この先はあるの?と思ってしまう。

渡辺謙や真田広之って、「かなり」頑張っているほうなのだよね。

ジョン・ローンだって「あのころ」は異様なほどの人気で、「あのひとは、いま。」的な扱いを受けるなんて想像もしてなかったですよ。



※このナレーション「ヘンリー・ウォンは、何語で泣けばいいのか」が凄く印象に残ります



<経歴>

母国の表記は「尊龍」。

サンタアナカレッジ卒。

孤児として育つ。
養護施設に居たころ京劇の魅力にハマり、「春秋戯劇学校」に入学。ここで演舞・武道の基礎を学ぶ。

整った顔立ちは10代のころから注目され、香港大手ショウ・ブラザースからオファーを受けるもそれを断り単身米国へ。
マコ岩松らが在籍する東洋系俳優劇団「イースト・ウェスト・プレイヤーズ」に参加し、横のつながりを作っていった。

72年、『盗聴』のエキストラで映画の世界に。

『キングコング』(76)や『アイスマン』(84)で特殊な役?を演じ、


85年のマイケル・チミノによる大作『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』で、中国系マフィアのジョーイ・タイ役を好演する。

そして決定打になったのが、ベルトリッチの『ラストエンペラー』(87)でした。

愛新覚羅溥儀を熱演、


ここから90年代前半までの活躍ぶりは目を見張るものがありましたよね。

CMに出まくり、雑誌のカバーを飾り、
映画に出れば『モダーンズ』(88)は「個人的には」前作のベルトリッチ映画よりクオリティが高かったのですもの!

 
『ラスト・ジゴロ』(89)、
予告編を貼った『チャイナシャドー』(90)は、柳町光男が監督を務めた日本映画。

93年―常に賛否を巻き起こしつつ、結果的には支持のほうが強いクローネンヴァーグの映画のなかでは「唯一」といっていいくらい「評価しづらい」珍作、『エム・バタフライ』でジェレミー・アイアンズと共演。

ゲイをテーマにした作品なのですが、


誰かがいっていたなぁ、
不思議なのは、ローンはフツーにしていれば女性っぽいところ「さえ」あるのに、
女装したら、ぜんぜん女性には見えなくなっちゃうところ。

そう、失敗の理由はそこにあると思います。

これがきっかけになってしまったのか・・・
その後は不振がつづき、
『ラッシュアワー2』(2001)や『ローグ アサシン』(2007)などで元気な姿を確認出来るものの、かつての輝きは…みたいなところがあるのでした。

うーん、残念。。。


次回の列伝は、シルベスター・スタローンさんから。
こりゃ、まちがいなく二夜連続になりますね^^

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明日のコラムは・・・

『国歌独唱、のビミョーさ。』
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