僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

お せ ・ ・ 

2011年02月15日 | ケータイ小説「パトスと…」
早くしろよってば

そう言われてもナァ、辰雄は迷っていた


全くいつもお前はそうだよな
子どもの時から決められないヤツだった
男ならさっさと決めろよ
だから彼女も出来ねぇんだろ

彼女がいないことも関係あんのか?
こいつの話はいつも飛躍が激しい
いつもずばりと遠慮無く突っ込んでくる
でも本当にそうなのかと思うこともあるのだ


あぁもう待ってらんねぇ
先行くぞ


いらついているのでは無いことは長年のつきあいでよく分かっている
そうやっていつも辰雄の背中を押してくれているのだ
思えば辰雄はコイツに押されながら今まで人生を歩んできたのかも知れない

うん、
曖昧な返事をして軽く手でバイバイした


だってみんなうまそうなんだもの
選べないよ…

















コメント
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