あ、あのぅ、S3-E3、妙なことが起こっていますよ
移動する生命体です。
ひょっとすると知能を持っているかも知れないですよ。
近づいてくるようです
何か武器のようなものも持っている感じです
私のデータベースには安全に対処する選択肢が見つかりません…
なんだなんだ?
D-4QP、何のことを言ってるんだ
生命体だって?そんなものは歴史で習っただけで
現実にはいない、過去のお話だろう?

そう言えば私、最近夢をよく見るんです
私の記憶領域のどこかに、
100年くらい間に一緒に暮らしていた人間のゴーストが残っているのかも知れないって
ドクターに言われました
でもこれは、ゴ、ゴーストなんかじゃないです
本当にこっちに向かって来るんですって
ほら、武器を構えた!
わわわわっど、どうしましょう…
D-4QP、確認した
僕も以前一緒に仕事をしたことがあるヒューマンアンドロイドのサニーに
夢のことを聞いたことがあるよ
ハートマンに記録しているた映像データと分析結果を転送して
この星でも人間と遭遇したことを報告しておこう
そして、
そ、そして何ですか?
とりあえず死んだふりでもしておこう
し、死んだふりって?
バッテリーが切れたとか、回路がショートしたとか、何でもいいから
動いちゃいないんだと思わせるんだ!
あっはい。
くんくんくんくんっ 何か臭うぞ感じるぞ
太陽以外の赤外線も感じるぞ
人間だって?馬鹿なことを
そんな愚かな生き物はとっくの昔に滅びたはずだ

とにかく動かないことだ
生命とか機械とかに思われないように
そうだ、家具になっていればいい
もしかして座るかも知れない
そうなれば捕らえるのは簡単だ、、、
