僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

湖畔を歩きながら…④

2017年09月10日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

風が心地よさを通り越して寒くなってきたので場所を変えることにした。


ぐるっと歩きながら心地よい場所を探す。

ベンチは沢山あるがほとんど空いているのでお好きなところに座り放題という感じだ。

何度めかでちょうど良い場所を見つけ、本の続きを読み始める。

 

犬の散歩の人が少しずつ増え、お互いに挨拶したり喧嘩のように吠え合うのを必死で止めたりと騒がしくなってきた。

 

そんな時大きな荷物を担いで隣のベンチにやってきた人がいる。
横目でそっと見ると、初老のやつれた感じの人だ。


 

申し訳ないが、その時はホームレスなのかと思ってしまった。


しばらく休んでいたが、ごそごそする音に目を向けると大きな荷物の中から何かを取り出す。


そこでも申し訳ないが、ホームレス特有の家財道具を取り出しているのだろうくらいにしか思わず、

なるべく見ないようにしようと決めて本の続きを読み続けた。

 

 

そして夢のような驚くべきことが始まった。
起きた、のではなく、始まった、のだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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