僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

読書の秋だ

2023年10月22日 | 何でも掲示板




紙が時間が経つと黄ばんでいくのは
パルプに含まれる何とかって成分が光に当たって変色するのが原因
と、チコちゃんが言っていた

1999年初版のこの本は、まだ黄ばむ年ではないのに
表紙以外の全ページが最初から黄ばんでいる…

新聞の連載だった小説らしく
見開きごと区切られたストーリーで
各ページごとに長谷川集平の味わい深いイラストが迎えてくれる


エイジがほのかに好意を寄せる相沢に、
勇気を出して声をかけた、最後のシーン…

「スキー板貸せよ、持ってやるから」
言ったとたん照れくさくなって、夕焼けの空を見上げた。固まりからちぎり取ったような雲がいくつも流れていた。そのひとつ、いっとう小さなやつを選んで目で追っていたら、「ありがと」と相沢の声が聞こえた。
「そこの信号までな」
「けち」
片手ハンドルのブレーキを握ったり離したりしてスピードを調節しながら、その信号を超え、その次の信号も過ぎて、ゆっくり、ゆっくり進む…

中学生エイジの周りで起きた連続通り魔事件
青春小説のような、そうでないような
あの頃を思い出しながら、共感したりきゅんとしたり
重松清の山本周五郎賞受賞作。。

















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