ショッピングビルはますます賑わいます
人が集まれば集まるほど
何か買わなくちゃ、と思っちゃうことってあるでしょう?
手に手にスマホをかざして記念写真
今年は手をいっぱいに伸ばして
自分撮りしている人を多く見かけます
恋人たちは
人が沢山居ようが居まいが
そんなのカンケーネーのです
子どもは
サンタさんがいればみんなOK
泣く子も黙るサンタクロースが
あちこちにいっぱい来ていました
そんな都会の街
きれいだと評判のイルミネーションを見に行ってみた
左側通行でお願いしま~す
っつったって、脇の芝生には入らないでくださいって書いてあるし
立ち止まらずにお進みくださ~い
っつったって、パンダじゃないんだからみんな止まって見たいし
とにかく人がいっぱいなのである
田舎のネズミは落ち着いて写真なんぞ撮っていられないし
カマキリのマキちゃんは
卵を産んでから元気がありません
つうか、寒いので動く気が無いのかも知れません
鎌を研いで待っていても虫は全く居ないし
交尾しようとよってくる雄も居ません
一昨日はナメクジ
昨日は芋虫を食べました
もうヨーグルトにも飽きてしまったのか
一口なめただけでいらないと意思表示しました
う~ん、それならと
生き物がいないものかと庭中を探し回ったのですが
何も居ません
だって花も枯れて残骸が残っているだけですし…
ひょっとすると
と思ってプランターをひっくり返してみると
ほぅらいた
土を入れ替えるときに必ず居るほら
たぶんコガネムシの幼虫です
さっそくマキちゃんのお土産にしました
そして
ほらよっと見せると
がしっ
ものすごい顔をして(岡本太郎が伊勢エビを食べるときのよう)
食いついたのでした
その画像 ↓ グロいですよ
絶対見ない方がいいです
本当だってば
しらないからね
そんなに見たいのなら
ほらっ
だから言ったのに…
カマキリのマキちゃんです
卵を産んだのでメスです
マキちゃんは彼氏(たぶん)をむしゃむしゃと食べてしまいました
珍しい「あけびこのは」という蛾も、もりもり食べて
翌日すばらしい卵を飼育箱のふたに産み付けました
もう今は餌になる生き物もいなくて
ただ一日じっとしているのですが
ネット情報を元にヨーグルトを与えたところ
ちゅるちゅると食べていました
今日はヨーグルトに飽きたのか
あまり飛びつかなかったので
プランターの底にくっついていたナメクジを与えたところ
しっかり食べました
ねばねばがうまいのかまずいのか
聞いても答えてくれませんでした
そして、さきほど
草むらで見つけた芋虫を見せたところ
ズバッと反応して鎌で押さえ込み
10分ほどで完食しました
ちょっとかわいいマキちゃんなのでした。。。
では画像ですヨ
あたたかい日差しをいっぱいに受けて
まぶしいくらい白く咲き競っているのは
白つばき
牡丹のようにふくよかに
こぼれ落ちそうに咲いている
もちろん赤い椿も咲いているのだが
きょうは白が格別にきれいだ
そんな人が身近に居ると
幸せなんだろうなぁ…
塩分とりすぎ
プリン体大杉
めっちゃ体に悪いラーメンは
しばらく止めていたのだが
風があんまり寒いので
つい屋台
にしてはしっかりした作り
店
にしてはあまりにも簡素
誘惑に負けて入ってしまった
店のオヤジは何をしてるのかと思ったら
土間のコンロで
なすを炒めていた
なすとピーマンとタマネギの味噌炒めだよ
子どもの頃から大好きだったんだ
ごはんはないの?
裏庭には二羽の鶏と一本の月桂樹があります
ニワトリは嘘ですが、月桂樹は数十年前からあるので
結構大きな木です。
月桂樹はほっておくと
ひこばえが沢山生えてきて
混んだ枝にアブラムシやカイガラムシのたぐいがついて
黒くきたなくなってくるので
気がついたらすっきり剪定するように気をつけています
枝を切ると
とってもいい匂いがするので
あぁ、これはハーブの仲間なんだと再認識します
手頃な葉を少し採ってきて
冷蔵庫で乾燥させておくと何かの時に使えます
その前に焼酎で消毒です
キッチンペーパーを焼酎に浸し、葉をこすると
結構汚れていることに気づきます
出たばかりの若い葉っぱは
とってもきれいなのですが
香りがしないので
色の濃い、古くて堅いしっかりした葉を使います。
いつもの公園の
いつものテーブルに
いつものようにさりげなく飾られた花たち
ここはハーブガーデンの入り口
少し離れて見ると
こんな風になっています
いつ来てもほっとする場所です
あっ
もう花なんてどこにもないのに手入れをしている人がひとり
声をかけてみた
いつもここへ来るのを楽しみしているのですが
この花たちはどなたが生けてらっしゃるのですか?
それ、わたしがやってます。
わぉ!
前回、会ってみたいものだと書きましたが
こんなに早く実現するとは…
この人です
とっても上品な女性で
植物たちがみんな枯れていい味わいの季節になりましたね、と
話す笑顔がすてきでした
思わずハグしたくなる気持ちをぐっとこらえて
作業の邪魔にならないように失礼したのでした。。
覚えているような気がする
思い出しそうな気がする
でも
そんな気がするだけかも知れない
人は脳の海馬に記憶するという
私に海馬はない
けれど
あの人の手のひらが
あの人の指が
私の髪をそっとかき上げたのを
覚えているような気がする
私は脳じゃなくて
皮膚が記憶しているのかも知れないわ
いつか研究者が言っていたもの
海馬の細胞は電気的な方法ではなく
細胞内に記憶の痕跡を残すんだって
だから私
脳が無くても
覚えているような気がするの
ら す く
今あなた、らすく って言ったわ
そうよ、らすくよ
それが私の記憶。。
つづく
腹減ったよ
そうね
牛丼食べようか、ほら松屋
う~ん、牛丼はいらないかな
なんだよ、んじゃラーメン?
いつか食べたとこおいしくないんだもん
君は今何が一番食べたい?
辰雄は立ち止まり、留美子の両肩を押さえて尋ねた
何ですか、その芝居ががった聞き方は
今あんまりおなかすいてないし
んじゃあそこの高台まで上ってみようか
いこ!
イルミネーションはないけどきれいね
うん、右のあっちの方が町田のビルだね
駅の周りはきっとすごいんだろうね
辰雄、行ってみたい?
留美子は見たいの?
辰雄が見たいなら行くけど、私はここでいいわ
俺もここでいい、あっちはきっとすごい人でさ、きれいだろうけど
わたし、食べたいものが見つかった
おぉそっか、いいぞ、何が食べたくなった?
ラスク
え?らすくって?
ラ ス ク ! だってば
留美子はいたずらっぽく笑いながらそう言うと
いくよ、と走り出した
何だよ突然、ラスクって何のこと?
辰雄はカメラをポケットに入れると慌てて留美子の後を追った。
つづく