化粧品事業で成功していることで有名な大学発ベンチャー企業のナノエッグ(川崎市)の話の続きです。
同社の代表取締役社長を務める大竹秀彦さんは「一日当たりの睡眠時間は4~5時間の生活が続いている」と笑います。自分の仕事を自分の責任で決めて実行するので、たぶんやりがいがあるからできるような気がします。でも、前回お伝えしたように、ハーバード大大学院のMBAをとる時でも、短い睡眠時間で乗り切ったそうです。自分が目指す目標に向かって精進しているため、短い睡眠時間でも大丈夫なように工夫しているようです。
ナノエッグは川崎市宮前区にある聖マリアンナ医科大学の難病難病治療研究センターに入居しています。大竹さんは、1週間の内で半分もナノエッグの自分の席に座っていることはないそうです。社外でいろいろな方とお目にかかって、打ち合わせをしていることが多いそうです。ベンチャー企業の社長は、トップセールスや資本政策にあれこれ駆け回っているのが普通ですので。
さて、ナノエッグが創業した2006年4月6日時点では、大竹さんは副社長として参画したと前回、お伝えしました。その時は、大竹さんは聖マリアンナ医科大の研究成果の技術移転などを手がけるMPO(川崎市)の代表取締役社長を務めていたのです。このMPOは聖マリアンナ医科大学の知的財産管理、ベンチャー企業の事業化支援(インキュベーション)、資金調達などを手がけたり支援したりする企業として設立されまました。大学の知的財産本部とTLO(技術移転機関)、VC(ベンチャーキャピタル)などの多様な機能を受け持つ会社として2004年7月に設立されました。
聖マリアンナ医科大が教育と研究の二つのミッションに加えて、医薬品や医療機器、治療法を社会に発信していく第三のミッションを支援する会社としてMPOは設立されたのです。当時の大竹さんはMPO社長として、同大学発ベンチャー企業として期待されていたナノエッグを熱心に支援していたのです。MPOの社長就任時に「MPOが力点を入れて支援する案件5件の中の一つがナノエッグだった」とのことです。

大竹さんは、大学生の時から自分の人生設計をしっかり考え、着々と実行してきた人物です。東京大学の学生だったころに、最初は文学で生計を立てる人生にあこがれたそうです。しかし、周りの学生の方が文学の才能は豊かだと感じ、文学で身を立てることはあきらめたそうです。こうした判断を大学生でしっかりする点に感心します。できそうで、できなことです。
次に「いずれは自分の会社を持ちたい」との人生設計を描きました。この結果、将来MBA(経営学修士)コースに留学させてくれそうな外資系コンサルティング会社の米ベイン・アンド・カンパニーを就職先に選びました。「米コンサルティング企業は実力主義である点から選んだ」と考えたからとのことです。当初の人生設計通りに1997年9月に米ハーバード大学大学院のビジネススクールに入学し、99年6月にMBAを取得したそうです。自分が目指す自己実現のための人生設計を練り、その実現のために努力を続けている方の代表格です。
MBA修了後に、あるヘッドハンティング企業から「米大手広告代理店のJウォルター・トンプソンの事業責任者に就職しないか」との誘いを受け、就職しました。頼まれたのは、インターネットを利用するダイレクトマーケッティング事業の立ち上げだったそうです。年齢的にはかなり若い事業部長として、ダイレクトマーケッティング事業を社員約40人を率いて、成功させたそうです。事業の立ち上げを3人で始め、陣容を整えて売上げ7億円を達成したとのことです。
この事業が順調に育ち始め、「そろそろ自分の会社を設立したい」と考えていた時に、聖マリアンナ医科大の病院長だった明石勝也理事長と出会いました。明石理事長は「知的財産管理などを手がけるTLO業務の会社経営を頼みたい」と口説いとのことです。自分が始めてみたい会社構想に一致している部分が多かったことから、大竹さんはMPO設立を引き受け、その社長に就任しました。
ナノエッグの事業展開が順調に進みだし、創業時に山口氏が引き受けた社長と取締役研究開発本部長の兼務が次第に厳しくなってきました。このため、大竹さんが社長を引き受ける経営体制に切り替えるしたそうです。この結果、研究開発の責任者(CTO、最高技術責任者)と経営の責任者(CEO、最高経営責任者)の役割を明確に分けて、同社の経営を進めていく体制になりました。
「今後7年から10年後までに、医薬品事業を売上げ規模20億~30億円に育てたい」とのことです。そして医薬品事業が立ち上がったころに、IPO(Initial Public Offering、新株上場)を実現したいとの計画をお持ちです。IPOによって次の事業投資資金を獲得し、成長路線を確かなものにする予定です。第三の事業としての開発案件は、サプリメントや飲料、食品などをターゲットとして考えているご様子です。
自分が立てた人生設計通りに人生を歩んでいる大竹さんは努力の人です。自分の目指す目標に向かって邁進しているため、睡眠時間が短くても大丈夫なようです。大学発ベンチャー企業の社長を楽しく務めているとお見受けしました。
同社の代表取締役社長を務める大竹秀彦さんは「一日当たりの睡眠時間は4~5時間の生活が続いている」と笑います。自分の仕事を自分の責任で決めて実行するので、たぶんやりがいがあるからできるような気がします。でも、前回お伝えしたように、ハーバード大大学院のMBAをとる時でも、短い睡眠時間で乗り切ったそうです。自分が目指す目標に向かって精進しているため、短い睡眠時間でも大丈夫なように工夫しているようです。
ナノエッグは川崎市宮前区にある聖マリアンナ医科大学の難病難病治療研究センターに入居しています。大竹さんは、1週間の内で半分もナノエッグの自分の席に座っていることはないそうです。社外でいろいろな方とお目にかかって、打ち合わせをしていることが多いそうです。ベンチャー企業の社長は、トップセールスや資本政策にあれこれ駆け回っているのが普通ですので。
さて、ナノエッグが創業した2006年4月6日時点では、大竹さんは副社長として参画したと前回、お伝えしました。その時は、大竹さんは聖マリアンナ医科大の研究成果の技術移転などを手がけるMPO(川崎市)の代表取締役社長を務めていたのです。このMPOは聖マリアンナ医科大学の知的財産管理、ベンチャー企業の事業化支援(インキュベーション)、資金調達などを手がけたり支援したりする企業として設立されまました。大学の知的財産本部とTLO(技術移転機関)、VC(ベンチャーキャピタル)などの多様な機能を受け持つ会社として2004年7月に設立されました。
聖マリアンナ医科大が教育と研究の二つのミッションに加えて、医薬品や医療機器、治療法を社会に発信していく第三のミッションを支援する会社としてMPOは設立されたのです。当時の大竹さんはMPO社長として、同大学発ベンチャー企業として期待されていたナノエッグを熱心に支援していたのです。MPOの社長就任時に「MPOが力点を入れて支援する案件5件の中の一つがナノエッグだった」とのことです。

大竹さんは、大学生の時から自分の人生設計をしっかり考え、着々と実行してきた人物です。東京大学の学生だったころに、最初は文学で生計を立てる人生にあこがれたそうです。しかし、周りの学生の方が文学の才能は豊かだと感じ、文学で身を立てることはあきらめたそうです。こうした判断を大学生でしっかりする点に感心します。できそうで、できなことです。
次に「いずれは自分の会社を持ちたい」との人生設計を描きました。この結果、将来MBA(経営学修士)コースに留学させてくれそうな外資系コンサルティング会社の米ベイン・アンド・カンパニーを就職先に選びました。「米コンサルティング企業は実力主義である点から選んだ」と考えたからとのことです。当初の人生設計通りに1997年9月に米ハーバード大学大学院のビジネススクールに入学し、99年6月にMBAを取得したそうです。自分が目指す自己実現のための人生設計を練り、その実現のために努力を続けている方の代表格です。
MBA修了後に、あるヘッドハンティング企業から「米大手広告代理店のJウォルター・トンプソンの事業責任者に就職しないか」との誘いを受け、就職しました。頼まれたのは、インターネットを利用するダイレクトマーケッティング事業の立ち上げだったそうです。年齢的にはかなり若い事業部長として、ダイレクトマーケッティング事業を社員約40人を率いて、成功させたそうです。事業の立ち上げを3人で始め、陣容を整えて売上げ7億円を達成したとのことです。
この事業が順調に育ち始め、「そろそろ自分の会社を設立したい」と考えていた時に、聖マリアンナ医科大の病院長だった明石勝也理事長と出会いました。明石理事長は「知的財産管理などを手がけるTLO業務の会社経営を頼みたい」と口説いとのことです。自分が始めてみたい会社構想に一致している部分が多かったことから、大竹さんはMPO設立を引き受け、その社長に就任しました。
ナノエッグの事業展開が順調に進みだし、創業時に山口氏が引き受けた社長と取締役研究開発本部長の兼務が次第に厳しくなってきました。このため、大竹さんが社長を引き受ける経営体制に切り替えるしたそうです。この結果、研究開発の責任者(CTO、最高技術責任者)と経営の責任者(CEO、最高経営責任者)の役割を明確に分けて、同社の経営を進めていく体制になりました。
「今後7年から10年後までに、医薬品事業を売上げ規模20億~30億円に育てたい」とのことです。そして医薬品事業が立ち上がったころに、IPO(Initial Public Offering、新株上場)を実現したいとの計画をお持ちです。IPOによって次の事業投資資金を獲得し、成長路線を確かなものにする予定です。第三の事業としての開発案件は、サプリメントや飲料、食品などをターゲットとして考えているご様子です。
自分が立てた人生設計通りに人生を歩んでいる大竹さんは努力の人です。自分の目指す目標に向かって邁進しているため、睡眠時間が短くても大丈夫なようです。大学発ベンチャー企業の社長を楽しく務めているとお見受けしました。