ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

標高1100メートルの荒船高原はまだ冬景色です

2011年03月28日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側に位置する佐久荒船高原は日陰になる北側などにまだ雪が残っています。標高が約1100メートルあるために日中でも気温が低く、寒風が吹く冬景色のままです。ホウジロなどの野鳥が時々、飛ぶ以外は静けさに包まれています。何もない春の雰囲気です。

 佐久荒船高原と向かい合う荒船山(あらふねやま)も雪が残る斑(まだら)模様です。標高1423メートルある荒船山はそそり立つ艫岩(ともいわ)の垂直部以外は残雪が目立ちます。



 山頂近くのとも岩部分を見上げると、とも岩の垂直の壁部分には気温が高いと、上部の雪が融けて小さな滝ができます。そして夜になると、その小さな滝が凍って白い氷柱になり、夜が明けると朝日に照らされて光り輝きます。毎年繰り返される、山が春を迎える変化です。



 いっせいに草木が芽吹くまでには、まだ1カ月ぐらいかかりそうです。山里の春は遅いのです。

 佐久荒船高原の北側にそびえる浅間山はまだ冠雪したままで、真っ白です。



 標高2568メートルの独立峰に近い浅間山は、西南方向にあたる群馬県の藤岡市辺りから見ると、存在感あふれる山容です。白く輝く浅間山を見ると、春が近づいていると感じます。冬期は雪が降っていて、雪雲が覆っていて、白く輝く山容を望むことが少ないからです。

 3月末になり、関東には本格的な春が近づいています。サクラの代名詞のソメイヨシノ(染井吉野)は今日、東京都千代田区の靖国神社にある標本木のソメイヨシノが咲き始め、開花宣言しました。埼玉県内では春を告げるコブシが咲いています。ソメイヨシノはまだ蕾です。

 桜前線は次第に北上していきます。大震災の被災地の東北地方は4月半ばからソメイヨシノなどが咲くとのことです。少しでも復興し始めたころに、サクラが咲くことを祈念しています。