ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

京都市では、ごく一部でサクラの花が咲き始めています

2011年03月30日 | 旅行
 京都市は、3月28日にサクラの開花宣言をしました。東京都と同じ日にサクラの開花宣言をしました。京都市の観光Webサイトによると、京都市内でサクラが咲き始めた観光名所は「醍醐寺」「千本釈迦堂」「京都御所」などと、ごくわずかです。これ以外は「まだ蕾(つぼみ)」と伝えています。

 サクラの開花時に、せっかく京都市にいるので、サクラの花を探しに出かけました。最初に目指したのは、平野神社です。ここは京都市民にはよく知られたサクラの花の名所です。平野神社境内の中には、八重桜を中心に多数のサクラの木が植えられていて、数週間にわたってサクラの花を楽しめる場所だからです。

 との目算によって、京都市の北西部にあたる北区にある平野神社に出かけました。残念ながら、山門の入り口に植えられた、有名な枝垂れ桜の木だけが五分咲きぐらいでした。「魁桜」(さきがけ)と名付けられた有名なサクラの木です。


 平野神社は原種のサクラの木など、約50種類・約400本のサクラの木が次々と咲くことで知られています。特に、ここでしかお目にかかれない品種の八重桜が咲くと、腕に自慢のカメラ愛好家が多数、三脚などを持って訪れます。今回は、撮影するサクラの木がまだ1本なので、手持無沙汰(てもちぶさた)の様子でした。このサクラの木以外は蕾かそれ以前の状態でした。

 平野神社の境内に隣接する“桜林”の部分は、夜店が多く設けられ、夜桜見物の名所になる点でも、京都市民が楽しみにしている名所です。この桜林はソメイヨシノを中心に約400本植えられていて、満開の時はサクラの花が“雲”のように空間を埋めるとの評判です。

 もう一つ期待したのは、嵯峨嵐山(さがあらしやま)にある天龍寺です。広大な庭園の曹源池庭園(そうげんちていえん)の奥にある、多宝殿(たほうでん)の周りには、垂れサクラの木が並んだ個所があるからです。しかし、残念ながら枝垂れ桜はまだ蕾でした。その奥にある裏山に続く百花苑(ひゃっかえん)の中に、「小彼岸桜」と名付けられたサクラの木が咲き始めていました。


  この花は少し小振りです。周りがまだ芽吹く前の木々なので、このサクラの木が目立ちました。

 百花苑では、ボケやサンシュユ(山茱萸)、ヤシオツツジなどが咲いていて、春の訪れを伝えていました。ヤシオツツジは早春に先駆けて咲く花です。枝が目立つ若芽が出ていない中で、鮮やかな紫のピンク色がきれいです。


 天龍寺の庭園には、ヒヨドリやメジロなどの野鳥が訪れていました。今回、見かけた野鳥の中で、印象に残ったのは、平野神社にほぼ隣接する北野天満宮(きたのてんまんぐう)の境内で出会ったヤマガラです。まだ咲き誇っているピンク色の花のウメの木に訪れ、枝をしきりにつっいていました。


 ヤマガラはかなり昔は、縁日の時になると、おみくじを取りに行くように仕込まれた鳥として、時々見かけた野鳥です。現在は、こうした見世物は無くなりました。

 さて、サクラの観光シーズンを迎えつつある京都市内では、東北関東大震災の義援金募集の張り紙が目立ちました。観光名所の寺院をはじめ、街中のお店のレジの脇に、義援金を入れる箱などが各所に設置してありました。また、サッカーのJリーグによるチャリテー試合のポスターなども駅などに貼ってあり、大震災の被災者を支援したいという意志を示していました。京都市の方々も「今、わたしにできること」を実践していました。