取材・執筆・推敲 書く人の教科書
【学びたいこと】
編集力 書く力 聞く力を高める
【概要】
①1億総ライター・編集者時代の生きる知恵 書く知恵 編集する知恵
生きるとは取材することであり、取材することである。
書くとは?
コンテンツとは?
取材 愛すること
執筆
推敲
◆取材とは?インタビューではない。一冊の本のように「世界を読む」ところからすべては始まる。
◆執筆とは?書くことである以上に「考えること」
書く人:ひとりでも多くの人を喚起する(エンターテイン)する原稿をつくる
◆ライター
コア:
取材者(ライター)はある意味、「好きになる仕事」だ。
対象にひたすら寄り添い、ひたすら好きになっていく。149
ライターはクリエイターであっても、アートにたずさわっているわけではない。
アーティストとの比較で言うなら、ライターは「デザイナー」だ。324
書くのではなく、翻訳する165
文章の書き方を学ぶことは翻訳のしかたを学ぶこと167
ライターとは取材者であり、執筆とは「取材の翻訳」である。168
機能:
翻訳機✖️拡声器✖️録音機
ライターはことばの録音機となり、語りの拡声器となり、思いの翻訳機となることが求められている。161
◆いい文章
苦労の跡がとこにも見当たらない文章や最初からその形で存在していたとしか思えない文章214
◆書くこと=翻訳すること
書くこととは翻訳することであり、翻訳するにあたっては論理性(遠近法)の確立が欠かせない。204
ライターとは、ただの録音機ではない。記録者でもなければ、速記者でもない。
ライターとは「翻案」にまで踏み込むべき、創作者なのだ。
「翻案」に踏み込むためには、対象を自らの中に融化させなければならない。自分と取材対象とが、一体化しなければならない。209
★★★一冊の本を読むように、人を読み、世界を読む。
日常のすべてに対して、取材者の姿勢で臨む。60
▲
推論・自分ならこう書く、こう聞くを思い浮かべなら読む
◉変わりながら読む
他人を自分ごと化させる文章は、自分が深く自分ごと化された出来事から
いい取材者であるために、自分を変える勇気を持とう。
自分を守らず、対象に染まり、何度でも自分を更新していく勇気を持とう。81
★★★0-0-0
◆コンテンツのコア
★★★ドストエフキーにかぎらず、古典とされる作品群を残した文豪たちは、先駆的であったわけでも進歩的であったわけでもなく、ただただ「普遍的」だったのだ。
「10年先を見たければ、10年前を見よう」だ。「100年先を見たければ、100年前を見よう」だ319
ライターとは?
「言いたいこと」を持たなかったはずのライターは、取材を通じて「どうしても伝えたいこと」を手にしてしまう。あの人に、届けたい。5年前の自分に、10年前の自分に、教えてあげたい。ひとりでも多くの人たちとシェアしたい。みんなでうなずき、みんなで驚き、みんなで語りたいたい。そんな欲求に駆られライターたちは原稿に向かう。
言いたいことなど、なにもない。ただ伝えたいのだし、みずからの感動をシェアしたいだけなのだ。14
★★★すべては「読む」からはじまる49
取材者であるかぎりライターは、書いていない時間のすべてを「読むこと=取材」に費やさなければならない、観察し、考えることに費やさなければならない。51
一冊の本を読むように「人」を読み、そのことばを読まなければならない。
一冊の本を読むように「コト」を読み、その奥底まで読まなければならない。
一冊の本を読むように「世のなか」を読み、その流れを読まなければならない。50
◉取材のスタート
②-a好きに憑依せよ
②-b世の中を読め
②-cコンテンツを理解せよ
憑依型のライター137
相手のことを知り、調べ、好きなることから始める
相手を自分に憑依させる
▲
ちゃんと「訊きたいこと」を持ち、それだけ自分のことを考えてきてくれたライターは、5分と経たずにわかる。104
◆コンテンツ
コンテンツには課題(テーマ)が設定されていて、コンテンツは等しく「課題解決」のプロセスとして存在している。189
▲
納得のためには、自分ごと化=課題の共有が必要である。190
◉コンテンツを面白くする要素:いつもの話ではないところから
★★★コンテンツがおもしろくなる鍵は、「自分のこころがどれだけ動いたか」にかかっている。なにを聞いても「へぇー」で終わり、なにに触れても感動できない人は、「与えられること」に慣れすぎている。与えられ、動かされるのを待っていてはいけない。自分のこころを動かすのは、あなた自身なのだ。117
▲
◉取材のプロセス
前取材
本取材
後取材
-124
◉わかりやすい文章とは?
→自分の頭というフィルターを通して考えたことを書く127
自分がわかったことを書く
▲
わからないことを洗い出すことから121
★★★書くことで自分と世界を変えようとするすべての人に
われわれは書く人(ライター)である以前に、つくる人(クリエイター)なのだ。7
書くことを通じて、コンテンツをつくっている。
ぼくは「エンターテイン(お客さんをたのしませること)を目的につくられたもの」は全てコンテンツだと思っている。9
分岐点となるのは、その根底に「エンターテインの精神が流れているか」、それだけである。
お客さんはコンテンツに、ただの情報を求めているのではない。
続きを読まずにはいられないあの興奮。
ページをめくる手が止まらない。
あの清々しさ。こうした「読書体験」としか名づけようのないなにかを求め、読者はコンテンツを読んでいる。10
▲
◉ライター:既知の事実のエンターテインメント性を加える
定義:からっぽのライターは、本質的に「取材者」なのだ。
ライターとは、「取材者」である。
そして取材者にとっての原稿とは、「返事」である。
取材者であるわれわれは、「返事としてのコンテンツ」をつくっている。35
コンテンツの価値を形作る三角形
情報の希少性✖️課題の鏡面性✖️構造の頑強性25
課題の鏡面性:自分ごと化
キャラクターへの感情移入27
鏡の中に自分を投影する感覚
◆コンテンツ
パッケージのおもしろさと、内容のおもしろさが重なったとき、コンテンツは措置を最大化する。31
◉ライターがこれまで以上に編集に踏み込んでいくしかない。32
エンターテインメント=読書体験
開発者コメント
生まれるまでの経緯、
試作段階での苦労
突破口となった改善ポイント9
◆ライター=編集者=パッケージをつくる人
観察ー推論ー仮説59
誰が(人) なにを(テーマ) どう語るか(スタイル)=パッケージ21
誰に何をどう語るかのトライアングルを設計する19
編集=「人」と「テーマ」と「スタイル」
時代のマネジメント13
自分が惚れ込んだ書き手に対し、いちばん合ったテーマを提案し、その人の新たな魅力を引き出す。16
◆編集者:自分の読みたいものが見えている人441
自分の読みたいものは、「まだこの世に存在しないもの」でなければならない。
◆取材
読む、聞く、考える
なにかを「知ろうとすること」
★★★感受性にすぐれた、観察者ーつまりは取材者ーとしての日常を過ごしているからこそ、彼ら・彼女らはなにかを見つける。314
◆最強のオウンドメディアとしての本
本の構成:コンテンツのデパート理論
いかにして体験を設計するか269
没頭を伴う一晩の体験271
百貨店の体験=1階は日常から隔絶された異世界274
デパ地下:プロモーションコンテンツ
1F:一番豪華で面白く
2F:余韻を残しつつ 言いたいことを言い切る レディースフロア 多くの人が共感するコンテンツ
3F:多くの人が共感しやすいこと
4F:メンズフロア 一旦切り口を変える
5F:宝飾 時計 一番コアな部分 難しいことも含めて
6F:レストラン 読後感