池袋の帝王が明かす 人育ての極意武田好誠WAVE出版このアイテムの詳細を見る |
要旨:著者は飲食店・風俗店をはじめとした18店舗を経営する経営者。21歳のときに、ギャンブル、ばくちで借金4000万を背負うも、一年で完済。彼の人生と、現在の組織における、人材育成・マネジメントの方法、商いの成功のポイントをまとめた本。
下商売をメインにした会社のトップが書いた本だからといって侮ることなかれ、参加型の組織論を始め、きちんとしたマネジメントの書になっていると思うし、面白い。
◆ 武田氏の成功要因
⓪ 武田氏の人間性
:金もない、コネもない、学歴もないが、徹底したコンプレックスと、欲望により、
がむしゃらになれたこと。
① 徹底した顧客主義
② 人材育成への徹底
【① 徹底した顧客主義に関して】
・彼の商売の特性もあるが、お客様は、数ある店舗の中から、わざわざ自社を見つけてきてくださった人たち、電話一本にしても、忙しくても、冷やかしめいた質問でも、クレームでも誠心誠意を持って対応をする。
・社長自らが、やってみせるということ。
ずっとというわけではないにしても、武田氏の成功要因のひとつが、借金4000万背負ったときも、それ以外でも、徹底して、誰よりも、一番を仕事をするということがある。
【② 人材育成への徹底に関して】
・中間管理職の育成として~
風来坊:「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し」
⇒選出した幹部に対して会社の数字と現状を把握してもらうための会合。
・古典的ではあるが、見直すべき組織論
:「会社があって初めて仕事ができて、お給料をいただいているのです。
その給料はお客さまからいただいてます。
そういった一つ一つのことを、社員はじめアルバイトにも理解してもらい、一丸となっていかなければ、お客様を満足させることは難しい
・難儀な社員でも、「絶対的な時間と回数を積み重ね」接する。
・リーダーの心得として~
:目の前にいるお客様を満足させるために、目の前にいる部下を育成するために、ただそれだけのことに対して、具合的に動けるヒトこそが、人材を育成できるリーダーである。
・アンダーグラウンドな商売をするということも有り、学歴社会の落ちこぼれが来るが、絶対に、社会の落ちこぼれにはしないという社員への愛。
・ヒトは、企業としての生命線と考え接する。
・ヒトに関しては、決して後回しにすることがあってはいけない。時間がなかったとしても、必ず一言をかける。
・採用・育成上のポイントは、相手が素直であるか、自分も素直に接することを出来るか?