『半分、青い。』はいい。北川悦吏子さんの脚本がいい。さまざまなところで工夫がなされており、リアリティを維持しながらドラマがしっかりと展開しているからだ。
例えば、松雪泰子が「すすめ」を生む場面。松雪泰子が、腎臓が弱いというハンデがあり、そのことが出産の危険性を感じさせ、出産場面にリアリティを与えている。そして松雪泰子と原田知世が同じ日に出産する。ふたりは対比的に描かれている。時にはお互いに対する嫉妬心が表に出てくる場面がある。しかしふたりが友人としてお互いを必要としていることがふたりの演技によって示されるので、リアリティのある微妙な人間関係を感じることができる。
糸電話のエピソードもノスタルジックであり、リアリティを感じる。できるだけ長い距離と思って実験したことは多くの人がやっていることではないか。川を渡ってという所まではあまりに長すぎであるが、この長すぎがドラマを生む。渡し舟がまだあった時代、そこに橋がかかり渡し舟が消えていく。時代の変化を描きながら、亡くなった祖母と、祖母を失った祖父と三途の川を超えて糸電話で話をさせてあげたいというエピソードは、それだけで涙をそそる。
よくできている脚本だからこそ役者さんの演技は自然にいいものになり、表情一つですべてを物語っている。
今期の朝ドラは本当に毎日楽しみだ。
例えば、松雪泰子が「すすめ」を生む場面。松雪泰子が、腎臓が弱いというハンデがあり、そのことが出産の危険性を感じさせ、出産場面にリアリティを与えている。そして松雪泰子と原田知世が同じ日に出産する。ふたりは対比的に描かれている。時にはお互いに対する嫉妬心が表に出てくる場面がある。しかしふたりが友人としてお互いを必要としていることがふたりの演技によって示されるので、リアリティのある微妙な人間関係を感じることができる。
糸電話のエピソードもノスタルジックであり、リアリティを感じる。できるだけ長い距離と思って実験したことは多くの人がやっていることではないか。川を渡ってという所まではあまりに長すぎであるが、この長すぎがドラマを生む。渡し舟がまだあった時代、そこに橋がかかり渡し舟が消えていく。時代の変化を描きながら、亡くなった祖母と、祖母を失った祖父と三途の川を超えて糸電話で話をさせてあげたいというエピソードは、それだけで涙をそそる。
よくできている脚本だからこそ役者さんの演技は自然にいいものになり、表情一つですべてを物語っている。
今期の朝ドラは本当に毎日楽しみだ。